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始まり-06 [俺達の挑戦-03]

「はぁ~。」
「安藤社長、どうされました?」
「すごいパワーですね。」
「はは、そうだねうちの連中も学生が来てくれると盛り上がってしまってね。」
「でも実際のところオリジナルグッズの売り上げは伸びそうですか?」
「君たちが真面目に今の方針を守って行ったら、じゃがいも社長も美女とじゃがいもも行けると思うよ。」
「え、そっちじゃなくてアイドル部とかの話しですが。」
「アイドル部関連は間違いなく売れる、私もネットとかを見ていたんだけどね、チーム桜はかなり支持されてると感じたよ、まあこれからアンチとか出て来るだろうけど、君たちがぶれなければ大丈夫。
美女とじゃがいもってのも始めから出しておけば、君たちが仲良くしてても、そんなにマイナスにならないのさ。」
目を合わせる佐紀と隆二。

「それより安藤社長。」
「はい。」
「うちも旗艦会社ってどうかな?」
「えっ、なって頂けるなら心強いですが。」
「今回、チーム桜に参加させて頂くに当たって私なりに色々考えたんだよ。
業績は悪くはないが安定してるかっていうと微妙な部分も有るんだ。
でもチーム桜のオリジナルグッズを扱わさせて頂く事によって、ずいぶん余裕が出来ると踏んでいてね。
社員も増やせそうだし、チーム桜が伸びれば伸びる程、うちの売り上げも伸びると思ってる。」
「なる程、それならお願いし易いですね。」
「どんな形を描いておられますか?」
「うちとしては、まず経理事務を預けたい、重要な仕事なんだけど、うちの規模だと無駄が多いと感じていたんだ。
後は学生達との交流。
学生達と仕事をさせて貰えて、うちの社員達にも良い刺激になってる。
今回は実習、研修という形だけど、アルバイトや就職ということも視野に入れて行きたいよ。
それと、取引先との関係強化をチーム桜の名の下に進めて行きたいと考えている。
桜根傘下入り希望のタオル工場だけでなく、色々な形で協力関係を築けないかと思っているんだ。
私自身、実際に取引先が倒産ということもあってな、その時はうちへの影響は少なかったけど、やはり気持ちの良いものではなかった。
後は人伝に悲しい話ししか入ってこなかったからね。
まあ事前に分かっていたとしても、こっちも余力がなかったからどうすることも出来なかったけどな。
そんなこともあって、今は発注する時とか、極力工場の様子とか見る様にしてるんだ。
で、タオル工場がね、ちょっと今までと比べて整理整頓が出来なくなってきてた訳さ。
社長に聞いたら、すぐ倒産というレベルではないけど、色々きつくなってきたって正直に答えてくれた。
年齢的にもそろそろ引退したいけど、なんてかなり弱気になってたのさ。
調度、チーム桜の話しを検討してた頃だったから、少し話したら、おっと、ここだよ、後は社長の話しを聞いてやってな。」
「はい。」

事務所の戸を開ける鈴木社長。

「おい、くそ爺生きとるか。」
「ああ、まだくたばっとらんぞ、でも、ちゃんとお供えは持ってきたか。」
「爺、目は見えとるか?」
「しっかり、お前の小汚い顔が見えとるわ。」
「なら、昇天するなよ。」
「えっ?」
「始めまして、株式会社桜根、重役見習い候補の早瀬佐紀と申します、よろしくお願いします。」
「えっ、えらい別嬪さんやなぁ~、おいくそ坊主これは夢か?」
「爺なら見ただけで昇天かと思ったけど、さすがにしぶといな。
それからこちらが桜根の社長だよ。」
「始めまして安藤隆二です。」
「あっ、失礼しました、おい玲子! 玲子!」
「はい、じいちゃんどうしたの?」
「すぐお茶を用意せんか。」
「あっ、お客様でしたかすいません気付きませんで…、あっ安藤隆二さんと早瀬佐紀さん…、ですよね。
いっ、今、そこを片づけますから。」

「社長、まだ実績のない、桜根傘下入りを決意して下さいまして有難う御座います。」
「安藤社長、こちらこそだよ、こんな吹けば飛ぶような会社を仲間にしてくれてな。
今の所大した問題はない、安物にシフトせずに良いものをという考えを、このくそ坊主が支えてくれてたからな、でもな社員も年取ってきたし、ここみたいな地味な仕事をやってみたいなんて若者もいないだろうし…。」
「おい、くそ爺、どうして俺と安藤社長でそんなに態度が違うんだ?」
「はは、若くてもすぐ大社長になるお方だぞ。
まあ、俺の持ってるものすべてお前らに預ける覚悟は出来た、玲子達が暮らしてける分は除いてだがな、まあ保険って奴だ。
子会社にするもよし、くそ坊主のとこと合併でも構わんぞ。」
「社長、そんなに心配しなくて大丈夫ですよ、財務諸表他色々見させて頂きましたが、売り上げ面での不安は社長がくそ坊主と呼んでおられるこの方が解決できる範囲内ですから、私達も協力しますし。」
「お主は良い顔してるな。」
「えっ、顔はじゃがいも…らしいですけど…。」
「いや、そっちの別嬪さんは安藤社長のことどう思ってる?」
「は、はい、大好きです…。」
「よし、楽しみができた、わしが必死に守ってきたこの会社、うまく利用してくれな、安藤隆二。」
「はい心して預からせて頂きます。」
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