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架空サークル-68 [動植物園再生-07]

新獣舎建設の正式発表の場は一つのイベントとなった。
もちろんスポンサー企業のイメージアップという目的もあるが、学生達へ目を向けて貰うという意味合いも有る。
パフォーマーや絵描き達はすでに目立つ活動をしているが、表に出ていない学生達の存在も知って貰う事により今後の活動にはずみを付けたいという気持ちが有った。
だがまずはパフォーマーの出番。

「イベントのスタートは滝沢桜子なんだよな。」
「い~よな~、かわいくて…、それでいて演奏になると真剣な表情、ぐっとくるよな。」
「ああ、でも最近は優しい曲を演奏する時の表情が…、すごく柔らかい笑顔でさ。」
「俺、クラシックなんて興味なかったから、遠藤からアイドルにするって聞いた時はピンとこなかったけど、今は分かるよ。」
「だよな、歌下手でアイドルダンス? トークも下手で照れ笑いしてる様な、どこにでもいる普通の子がアイドルとか名乗ってるから、アイドルには嫌悪感を覚えていたけど、彼女なら応援できる、っていうかアイドルを名乗る必要もないだろうけどさ。」
「いや、その辺りは遠藤の勝ちだと思う、クラシックに興味の無かった俺が好きになるきっかけとなったからな。」
「ああ、素人ながら彼女の演奏に余裕が出てきたのも分かるし、時には本人が満足出来なかった演奏とかも…、あれも演出だったのか微妙なとこだけど、ほら演奏の途中で中断してやり直しさせて下さいって。」
「あれはガチだったらしいぞ、ただし、以前から満足出来ない演奏はやり直して良いと遠藤から言われていたそうだ。」
「普通のクラシックの演奏会では有り得ないことだろ。」
「それを実行したことで、吹っ切れたってブログに書いてたな。」
「うん、その後一気に演奏に対する評価が上がって…、おっ、橋本裕子登場だぞ。」
「今日も綺麗だ。」
「ああ…。」
「彼女のトークは最近さらに磨きがかかって来たよな。」
「アドリブに強いからな、場数踏んでさらに安定感が増したと思う、回数少ないけど滝沢桜子の演奏に合わせての一人芝居も良いよな。」
「まだ全国的には表に出てないけど、じわじわと裏で広まりつつ有る感、なんかドキドキしないか?」
「だよな~。」
「自分が好きになって応援してる子がどんどん成長して大きくなって行く…、俺もがんばらなくちゃって気分になるよ。」
「おっ、始まるみたいだぞ。」

裕子の挨拶に始まり桜子の演奏。
そして佐々木代表の登壇となる。
型通りの挨拶の後。

「皆さんのおかげで我々の活動も順調に進んでおります。
色々な形で協力して下さっている方々に感謝しています。
先ほどバイオリンの演奏をした滝沢桜子、本日の司会進行の橋本裕子はもうすぐ全国ネットの番組に登場します。
大人の事情が有りまして、ここでは詳しくお話し出来ませんが応援よろしくお願いします。
さて本日発表させて頂きますのは、これまで皆さんの目に届いていなかった活動の中でも特に大きな事業規模となる新獣舎建設です。
我々学生が企業の方々のご指導の元、設計させて頂きます。
施工に関しても、少なくともその記録を残すという形で参加させて頂けたらと考えています。
本日は関係企業の方々にもお越し頂いております。
橋本さん、お願いします。」

佐々木に振られて裕子が来賓の紹介を始める。
始めは多額の費用を出す大企業の取締役、続いて設計会社の社長、施工を受け持つ建設会社の社長…。
揃ったところで、各自簡単な挨拶。
そして質疑応答となる。


花ワールド-hirata
ぷちぎふと工房 コンサルジュ
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