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架空サークル-49 [動植物園再生-05]

遠藤と情報交換の後、山田はカメラマンの所へ。

「佐々木さ~ん…。」
不安そうにつぶやく滝沢。
「滝沢さん、ごめん、ちょっと驚かしちゃったかな。」
「私…、どうすれば…。」
「ま、良い演奏してくれれば良いんだよ。
前に会った時、上を目指してますって言ってたよね、今も変わらないんだろ?」
「は、はい…。」
遠藤が口を開く。
「自分は素人だけど、さっきの演奏良かったよ。
佐々木の心臓は鋼鉄で出来てるけど、君のハートは薄いガラスなのかな、今は。
そのままでも良いしダイヤモンドに替えても良いんだけどね。」
「遠藤先輩、佐々木先輩の気障が伝染してますよ。」
「はは、まあちょっと踏み込んだ話しをさせてくれな。」
「はい。」
「さっき俺たちが考えていたのはアイドルについてなんだ。」
「えっ?」
「パフォーマンス系の連中を演出によってより魅力的な存在に出来ないかってこと。」
「なんかサークルの趣旨と違ってませんか?」
「いや、俺たちには、地元を盛り上げるって目標もあるからね。
でね、演出って重要なことだと思うんだ。
俺たちは自分たちのサークルをどう演出して、どう世間に認めてもらうかという課題も持ってる。
佐々木も話してた通り、目的の中には俺たちの成長ということも有る。
滝沢さんは演奏も良いけどルックスも良いから、アイドル的な売り方もできると思ったんだ。
アイドル的な売り方で人気を上げて行く中で実力もアップして世間に認めて貰うという方向性を考えてみた。」
「そ、そんな…、アイドルなんて私、無理です…。」
「はは、今時のアイドルなんて名刺の肩書きをアイドルにして配ればなれる程度だからそんなに深く考え無くていいんだよ。
人前での演奏が苦手だったら、リラックスして出来た最高の演奏を利用してビデオを作る。
映像は橋本さんとかさよりさんとかにも参加して貰えば心強いだろ?
なんなら、佐々木も貸すけど。」
「おいおい俺はだめだろ。」
「うん面白いかも。」
「男性ファンが減らないか?」
「女性ファンは増えますよね。」
「そうか?」
「ほらこんな形で始めたらプレッシャーは少ないでしょ、滝沢さん。」
「でも…。」
「そして俺たちにはバイオリニストというシンボルが出来るのさ。
もちろん橋本さん達のパフォーマンスもシンボルになる。」
「でも私たちのレベルはまだ低いですよ。」
「アイドルオタクと話してる時にね、純粋にアイドルの成長を見守り成功を喜んでいるって感じたことがあるんだ。
ま、君たちは既存のアイドルとはちょっと違うから展開が読めない部分も有るし…、演出の仕方も違って来るから…、そこが難しくも有り面白くも有るんだけどね。」
「遠藤先輩ってアイドルオタクだったのですか?」
「オタクってレベルにはほど遠いけど、オーラがすごいって感じた子がいて、アイドルってなんだろうって考えたことが有るんだ。」
「オーラですか…。」
「華が違うかな、はは滝沢さんは演奏中と今とでは全然違う、演奏中は…、あっ、そうそう君たちの衣装ももっと踏み込んで考えてみないか?」
「? どういうことです?」
「今日は、背景を意識して衣装を選んだのかな?」
「あっ、そんなこと気にもしていませんでした。」
「こんなことも演出なんだよ、同じ演奏でも、聴いてる人への届き方が変わってくるってことかな。」
「遠藤先輩、私…、あ~、全然考えてなかった、ごめん桜子、裕子。」
「気にしないで。」
「うん。」
「さよりさん、これからサポート体制作って行くから協力頼むな。」
「もちろんです、大きいプロジェクトになりそうですよね、私メインスタッフになっていいですか?」
「佐々木、良いよな。」
「ああ任せたい、ただし全部一人で抱え込むなよ。」
「あ~、そうでした、自分であれやってこれやってなんて考え始めてましたけど、うわ~。」
「大丈夫?」
「ふふ、バランス感覚を持って調整していく力でしたよね、人を生かす力を持ったら自分の世界がどんどん広がっていくって、先輩の言葉忘れてません。
自分のスキルを上げて行くトレーニングと思ってがんばります。」
「さよりのパワーには圧倒されるな…。」
「ですよね裕子さん…。」


花ワールド-hirata
ぷちぎふと工房 コンサルジュ
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