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架空サークル-47 [動植物園再生-05]

佐々木と遠藤は準たちにメールでの状況報告、またトラブル発生時にはすぐ連絡を入れるよう指示を出した後、植物園へ向かう、しばらくして彼らの耳に届いたのはバイオリンの調べだった。

「さすがだね、俺じゃあれだけの表現は出来ない、やっぱ滝沢さんの演奏は良いな。」
「えっ? 今日ってバイオリニスト一人じゃなかったよな、音で誰の演奏かまで分かるのか?」
「ずっと注目してるからね、コンクールで一緒になったことも有るし。」
「えっ!! お前バイオリンコンクールに出てたのか!」
「ああ、でも別に趣味の一つって程度だから、二位とか三位ばっかだったよ、小さいコンクールのな。」
「う~ん、それってすごいのかすごくないのか全然分からんが…。」
「彼女は金賞か一位ばっかさ、しかも練習の時はめちゃ良くてね、聴いてて涙が出る程だった。
でも本番は…、それほどでなくても一位、実力を考えたら二位との差はかなりなものだろうな。」
「本番が苦手なタイプか。」
「そうだな、ちょっと惜しいが。」
「でもそんなレベルの子が、よくこんな企画に乗ってくれたものだな。」
「本番の機会が少ないという現実が有るんだ。」
「う~ん、良く分からない。」
「演奏家として上を目指している人にとって、特に若い世代にとっては百回の練習より一回の本番ということも有るんだ。」
「本番か。」
「練習でどれだけ上手に弾けても、本番で上手い演奏が出来なかったら誰も認めてくれないんだぞ、プロの世界って。」
「あっ、そういうことか、本番に慣れたいと。」
「俺の場合は、実力の割には本番に強いって言われたけどな。」
「はは、分る気がするぜ。」
「活動を通して彼女のファンが増えたらって思う、そしたら本番の回数も、その規模も違ってくるだろ…。」

「あっ、あそこで演奏してる、結構観客多いな、テレビカメラこっちにも来てるんだな。」
「局側の対応もまだ完全に決定じゃないけど、似顔絵も生演奏もテレビの絵的に良いと思わないか?」
「実力もあれば…、クラシックってあまり聴いたことなかったけど、こうして聴くと良いもんだな。
うん、絵になってるな。」
「もう一押ししておこうかな。」
「佐々木、何か企んでるのか?」
「はは、企んでるなんて人聞きの悪い表現使わないでくれよ。」
「とりあえず後で滝沢さん、紹介してくれよな。」
「もちろんだ。」


花ワールド-hirata
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