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架空サークル-34 [動植物園再生-04]

工学部中心のプロジェクトは一旦全員が集められた。
企業側も数社の担当者が並ぶ。
企業側代表中村が口を開く。

「え~、中村です、某研究所のチーフをやっております。
皆さんの企画書は大変楽しく読ませていただきました。
こちらに並んでいるのは、それぞれの企画に関連する技術等を持っている企業の皆さんです。
この後、プロジェクトごとの話し合いになりますが、とても重要なことが何点か有りますので先にお話しさせていただきます。
企画によっては企業からの資金援助のみという物も有りますが、共同研究になるかもしれない案件も幾つかあると理解して下さい。
すでに何件かの企画では意思表示もなされていますので。
この共同研究というのは色々な意味で意義深いものなのですが、反面危険も孕んでいます。
我が社でも最先端の技術を皆さんに紹介して行きたいと思っております。
ただ他社には知られたくない情報もあると理解しておいて欲しいのです。
企業関係者がそこで仲良く並んでいますが、実は隣の人には絶対教えたくない、教えてはならないと思って立っているのです。
大変申し訳無いのですが、まず社外秘に関してまではお教えできないと理解して下さい。
また社外秘に近い内容を研究の過程で知った場合でも外に漏らさぬよう注意して下さい。
共同研究の準備が整い本格始動となった時は誓約書の提出をお願いします。
万が一守秘義務が守られなく企業に損害を与えることになった場合は、損害賠償ということになります。
何千万、何億は当たり前の事だと思って下さい。
共同研究に参加したい人はこのことを念頭においた上でお願いします。
ただ、将来研究職や、企業の中で重要な位置に立つことを目指している人は、社の重要な秘密を守ることは当たり前だと思っていて下さい。
もう一つは権利です。
義務が有れば権利もあります。
皆さんの研究によって大きな成果が得られた時はそれなりの報酬が支払われます。
これに関しては、ボランティアと切り離して考えるということで関係者の意思統一がなされています。
この時の金額が正当なものなるよう考えていますが極力第三者を交えて折り合いをつけ、後になってトラブルとならない様注意して下さい。
この辺りの所は共同研究本格スタート時に文書交換となります。
質問等は文書でお願いします。
では、プロジェクトに分かれての話し合いに移って下さい。」

中村の話しに気持ちを引き締める学生たち、移動中。

「ま、当たり前って言えば当たり前のことだよな。」
「確かにな、ただその場に自分が立てるかもしれないと思うと緊張感が違って来る。」
「ああ、自分が大学でやってることなんて誰に話した所で問題にもならないし、当然収入にもならないレベルだぞ。」
「色んな意味で実習なんだな。」
「お前共同研究どうする? びびってないか?」
「いや、やる気がさらに出てきた、そのまま卒業研究に出来ないかな。」
「俺はちょとびびり気味…。」
「就職って研究職志望じゃなかったのか?」
「そうなんだけど…。」
「役に立たない研究するつもりだったのか?」
「そんなことはないが…。」


花ワールド-hirata
ぷちぎふと工房 コンサルジュ
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