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架空サークル-26 [動植物園再生-03]

企画書の第一回締切が近づいていた。
学生たちは各々のテーマを見直している。

『大川は、自分の生きている内に完成することはないなんて考えているんだよな…。
分類学か…、確かに幅広い分野だと思うけど、う~ん、俺には想像できない世界だ…。
じゃあ俺の企画はどうだろう…。
公園全体を設計するって感覚なんだけど…。
予算とか色々考えると行き詰るんだよな~。
でも佐々木は、短いスパンで考えなくても良いって言ってた。
生きている内に完成することはない…、か…。
あっ、なら…、公園の完成が百年後でも…、いいのか…。
皆で百年後の動植物園の姿を描いてみよう。
あっ、悪くないかも…、そうだ、施設の改修だってとりあえず百年計画にしといて、前倒し出来たらラッキーとか有りじゃないか?
皆で百年後の動植物園の姿を描く、それを実現可能な部分から形にしていく…。
大きな目標に向けての取り組みなら説得力も有るよな。
次世代の連中が次の絵を描いてくれたら面白いだろうし。
皆の動植物園に対する夢を描くプロジェクト、仕上げてみるか。』

『メンバーも賛同してくれたのにな~。
動物たちの幸せ度低すぎないかって。
あんな狭いとこに閉じ込められて生活してたら、私なら発狂してるんじゃない?
動物の展示か…、動物園の役割。
良い案が浮かばないのよね~。
スペースの問題か…。
予算の問題か…。
予算、そんなことは始めから考えるなって佐々木さん言ってたな、発想の広がりに無駄な制約を与えるだけだとか、はは彼って気障よね、イケメンだから許しちゃうけど。
佐々木さん、どんなとこに住んでるんだろ…。
私はワンルーム…、はは動物園のマイナーな子達と同じかな、でも外には出れる。
あの子たちも、もう少し広い所で…。
敷地の問題か…。
待てよ、動物たちの住居もマンション化出来ないのかな?
横に五種類の動物を展示を縦に五階建てにすればどうかしら、彼らが動けるスペースが五倍でしょ。
う~ん、予算の壁が厚いかもだけど、提案するだけならお金はいらないって?
うん、とりあえず敷地の問題だけは解決できる訳だから、企画書出しても恥ずかしくないよね。
まとめてみるかな。』

『微妙なんだよな…、俺のベースは里山がテーマだから…、動植物園とは微妙な距離感があるんだよな…。
佐々木は里山のイメージってここらでは緑地公園と切り離せないんじゃないかって言ってたけど、緑地公園と動植物園って根本的に違う気もするし…。
はは、あいつ野鳥の話しとか結構乗ってくれてたな。
動植物園にこだわるなとも言ってた、でもこのサークルは動植物園がベースじゃないのかって言ったら…。
俺たちがやりたいことを、あんな狭いとこで完結するのかって、笑ってたな…。
共通するところから発想を広げてみたら、とも言われた。
にしても、佐々木って総務として俺たちの企画全部目を通してたみたいだけど…、他の連中もアドバイスもらってたな…。
発想を広げるか…、ほんとは佐々木にはもう答えが出てたのかもな…。
う~ん、あのレベルが同学年とはね、あいつの大学落ちた時はショックだったけど、今にして思えば当たり前のことだった…。
え~っと共通点としては…、動植物か。
待てよ…、里山の保全を植物園の活動を通して訴えて行くという手もあるな。
はは、何で気付かなかったんだ、簡単なこと…? じゃないかもしれないけど。
企画書ぐらいなら、すぐ出来るぞ。
え~とテーマは植物園を通して里山に目を向ける…、ちょっと分かりにくいかな…。』


花ワールド-hirata
ぷちぎふと工房 コンサルジュ
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