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架空サークル-22 [動植物園再生-03]

サークル発足式に向けての準備会。
進行は高橋。

「では、会議を始めます。
本日の議題はサークル正式発足に向けて、今まで暫定的だったスタッフ組織を対外的にきちんとすること。
企画について。
それと具体的な発足式の進行。」

今までのメインスタッフはかなり暫定的な形だった。
それは、メンバーが各大学からの寄せ集めだったことに起因する。
お互いの力量が把握出来ない状況では致し方なかろう。
総務を担当している佐々木の場合でも、総務的な人が必要だとなった時、「じゃあ俺やるよ。」という感じで軽く決まっていた。
だが、いよいよ正式スタートとなるとそうもいかないが、初顔合わせから四か月経過、お互いの力量は分かってきている。

「まずはサークルの代表を選出したいと思います、今まで曖昧でしたが…。」
「佐々木君ではどうでしょう。」
声を上げたのは遠藤、事前に高橋と打ち合わせをしていた、進行を早める為だ。
「佐々木で良いけど、代表? リーダーとか、呼び方はどうなのかな?」
「対外的には代表、内輪的には親分でいいんじゃね。」
「親分なんて佐々木さんに合ってないわ…。」
ひとしきり、不規則発言? が続くが…、高橋が場を収めて。
「佐々木、どうだ? 腹括ったか?」
「はは、まいったな…、ちゃんと決をとってくれないか、高橋、呼び方とかは置いといてさ。」
「だな…、サークル代表に立候補する人いたら挙手願います。」
誰も手を上げない。
「いなければ、佐々木光一が我々の代表になることを承認する人、挙手をお願いします。」
全員が手を上げた。
そして立ち上がる佐々木。

「えっと、みんな有難う、正直戸惑いもあるけど、俺たちのサークルを最高のものにしよう、もう感じてる人も多いと思うけど、単なる大学生のサークルじゃないからね。
何かこの所、俺に対して、腹を括れ、腹を括れって声が届くんだけど、ここに居るメンバーはプロジェクトのリーダーだったりする訳だからさ、一緒に腹括ってくれるよな。」
「おう。」
佐々木の人柄のなせる技なのだろうか、会場は一つとなる。
「なあ佐々木、進行変わろうか?」
「いや、高橋が続けてくれよ、ただスタッフ人事に関してはサークル発足式の後にしたいんだ、何か微妙に教えて貰えてないことがあって、その辺りがはっきりしてからの方が良いと思ってる。」
「うむ、佐々木がそう言うなら…、皆さんどうですか。」
「オッケ~。」
「はは、では企画について。」
「これはやっぱり佐々木から説明して欲しいな。」
「おう、メールで知らせた通りなんだけど、それ以上の情報は貰えてない。
「永田さんは教えて下さらないんですか?」
後ろで見守る市職員永田の方へ目を向ける一同。
「それについては俺から話すよ。」
と、佐々木。
「守秘義務って聞いたことあるかな。」
「えっ、そんなレベルの話しなのか?」
「永田さんが教えてくれないのはただの意地悪かもしれない。」
「はは。」
「ただ、守秘義務は我々に生じてくる可能性もあると思って欲しいんだ。」
「隠さなきゃいけないことなんて有るのか?」
「組織固めを考えているメインスタッフは、すでに市会議員の方と話しをさせていただいたりもしている。
今後は、もっと色々な方々たちと接する機会が出てくると思う。
そんな時に何かのはずみで…、軽い気持ちでは口外していけないことを目にしたり耳に…、ということも充分あり得る話しなんだ。
注意が必要になる過程で皆にも具体的に話していくつもりだけど。
まあ、推測だけで話しているから気にしなくていいかもしれない。
で、俺の推測では、企画書の内容が良ければ、何人かの人生を左右するかもしれない。」
「まじ?」
「ま、人によって当たり外れもあると思って欲しいけど、企画書は真面目に練って提出して欲しいということだ。
だめだった奴には俺が缶コーヒーでもおごってやるよ。」
「あっ、今の一言、みんな録音したよね。」
「あ~、だめになりたくないわ~。」
「はは。」
「でも、缶コーヒーおごってもらえたら幸せかも~。」
「おいおい。」
「とにかくみんな、企画書をきちんと仕上げて欲しい、ここまでしか出来ていません、でも出さないよりましだからね。
「は~い。」
「じゃ、高橋、俺からはこれくらいだよ。」
「おう、では、この後は市役所の永田さんからサークル発足式当日に関するお話しです。」


花ワールド-hirata
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