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F組三国志 8-3 [F組三国志 8 清水ちさと]

さ、授業も終わったし、今日は…、あらっ?

「小山先生、どうかされました?」
「ああ、確か清水さんだったね。」
「はい。」
「今日の授業は大失敗だったからみんなに謝らなきゃ、と思ってね。」
「そうなんですか…、え~っと、じゃあ。
お~い、みんな、小山先生よ~!」
「声、でかいね。」
「ふふ、演劇部で鍛えてますから。」

「F組のみんな、今日は緊張しすぎてごめんな。」
「はは、仕方ないですよ先生、F組の鶴翼の陣はかなり攻撃的な陣形ですからね。」
「公民の先生もびびってたんですよ~。」
「実は昨日、教育実習の先生にはかなり酷かも、なんて話しをしてたんです。」
「あっ、黒川くんそれで…、有難うな。」
「へへ。」
「C組の授業は普通にやれたんで油断もしてた、でも、この席の配置…、そうか、鶴翼の陣なんだ。」
「どうでした? 鶴翼の陣。」
「C組とはみんなの雰囲気もずいぶん違っていて…、正直言ってプレッシャー強すぎだな。」
「でも、俺らのやる気の現れだから先生も許可してくれたんです。」
「すごいね、自分の高一の頃はC組みたいな普通のクラスだったから。」
「まあC組とは…、先生、小テストの平均点の差ご存知です?」
「うん、さっき聞いた、F組はダントツなんだね…、前もって聞いていればもう少し心の準備ができたのに。」
「はは、五月中頃までは、他のクラスと大差なかったんですけどね。」
「えっ、そうなの? じゃあ短期間で大きく差がついた理由は?」
「やっぱ赤澤夫妻のおかげでしょ。」
「えっ、赤澤夫妻?」
「あら、私たち婚約はしてるけど、結婚はまだよ。」
「あ~ん、お母さまったら、それじゃ娘の立場が~。」
「ちさとは美咲の隠し子だったの?」
「いつの間に?」
「おいおい、そんな話ししてたら小山先生わかんないだろ。」
「ぼくもわかんない。」
「岡崎は黙ってなって。」
「小山先生、私たちの数学の先生は、実質、赤澤さんなんです。」
「大久保先生には内緒ですけどね。」
「いや、もう大久保先生も気付いてるだろ。」
「大久保先生自信失ってないのかな~。」
「赤澤さんって?」
「彼です。」
「ども。」
「君がみんなに数学を教えたの?」
「そうですね…、直接教えることもあったけど…、ほんとの先生はクラスのみんななんです。
自分は、少々策略を練っただけで、後はみんなの実力ですよ。」
「お師匠さま、そこまでご謙遜なさらなくても、みなの実力を引き出したのはお師匠さまのお力ですから。」
「はは、嶋は星屋のまねか?」
「ははは。」
「赤澤くん、もっと話しを聞かせてくれないかな?」
「いいですけど、とりあえずみんなは部活とかあるんで、ここで区切りをつけていいですか?」
「あ、すまん。」
「じゃあ美咲。」
「うん。
みんな、明日も鶴翼の陣で行くわよ。」
「おう。」
「それから、一学期期末考査まで日があると思わないでね。
こっちのチーム戦、反対意見出なかったから、配ったプリント通りでいくわよ。」
「うお~、ガチンコ勝負、燃えるぜ。」
「個人賞もあるんだよな。」
「チーム対抗だけど、大きな目標はF組が一年のクラスでダントツ一位になることだからね。
みんなで結果を出して楽しい夏休みを向かえましょう。」
「美咲は省吾さんとの楽しい夏休みを思い描いていそうだ。」
「当たり前でしょ、もうワクワクよ、でもその前に、そのために。」
「あたしゃ彼氏いないけど、しゃ~ないから付き合うよ。」
「ははは。」

確かに期末考査で結果を出しておけば、っていうより、結果を出さないとね~、予備校とか進学塾の夏期講習には行かないって、親に言ったから。
クラス順位は、みんなもがんばりそうだから上げるの難しそうだけど…。
とにかく学年順位は絶対上げるぞ。
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