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F組三国志 6-5 [F組三国志 6 奥田麻里子]

「ボス、おはようございます。」
「岡崎、ボスはやめて!」
「姉御、今日もお元気そうで何よりでやんす。」
「あんたもね~。」

はぁ~、岡崎は…、トレードに出せるなら出したいわね…。
星屋は…、星屋は少し変わってるけど、疲れることもあるけど…、おたく系だから…。
でも今回がんばってくれた気がする…。
岡崎、平岩、田中と結構面倒みてくれてたし…、単にお遊び気分だけで企画に乗ってくれてた訳じゃないと思う…、私の指示ですぐ動いてくれてたし…。
頭、悪くないんだろうな…、でも…、よく分かんない奴なのよね…。
今度、省吾たちに話してみようかな…。

「おはよ、奥田さん、なにぼ~っとしてるの?」
「あっ、鈴木くん、おはよ…、ちょっと考え事しててね。」
「はは、その上履き、誰のかな~。」
「あ~、いっけな~い、え~っと私のは…。」
「チームのメンバーからは姉御とも呼ばれるお方がね~。」
「あ、あれは、星屋…、星屋くんが勝手に呼んでるだけで、私は、そんな…。」
「まあ奥田さんが頼れるリーダーだってことなんだろうな。」
「そんなことは…。」
「そんなリーダーに、ちょっとお見せしたいものがあってね。」
「何?」
「えっとね、あっ、哲平だ、お~い、哲平。
哲平にも見てもらいたくてさ。」
「おはよ鈴木、なんだい?」
「こんなん作ってみたんだけどさ、どうかな?」
「どれどれ…。」
「地図? っていうか…。」
「あっ、F組の勢力図?」
「第一回数学小テスト団体戦の結果を簡単なイメージ図にしてみたんだ。」
「チーム麻里子が目立ってるのね、あら、メンバー全員の名前を入れて…、あらら、チーム哲平とチーム正信、小さ過ぎない、メンバーの名前の文字も小さいし。」
「団体戦の結果をデフォルメしてみたってとこ、ちょっと面白くないかな、これを見て俺たちは、打倒『チーム麻里子』で団結するって感じでさ。」
「いいね、でさ、はは、真ん中のハートは、笑えるな。」
「よね~、まあ確かに美咲と省吾の名前がここになかったら嫌だけどね。」
「でしょ、後さ、これにタイトルとか付けたいと思うんだけどさ、第一回数学小テスト団体戦ではちょっと味気ない気もしてさ。」
「そうね…。」
「はは、F組三国志ってどうだい?」
「三国志か…。」
「で…、このマップは、え~と第二シーズンってことかな?」
「えっ? 第一回じゃないの?」
「ああ、うん、二人にも知っておいて欲しいことなんだけどね。」
「うん。」
「ことの発端は、美咲が省吾にF組のいじめについて相談したことに始る、でね…。」

そうだった、美咲が省吾と付き合い始めた頃に聞いたな。
いじめないグループ作りだったっけ。

「…、で、遠足の企画でさ…。」

「そうか、班がすぐ決まったのは、哲平のグループと秋山さんのグループが裏で動いていたからだったのか。」
「ちょっと、裏で動いてたから、鈴木には黙っててごめんな。」
「いや、俺もその時点では、全然動けなかったと思うから、気にしないでくれよ。」
「有難う、で、結果としてだな。」
「うん、それは俺にもわかるよ、最近は森もおとなしくなったっていうか、おとなしくなるしかなかったって言うか…。
富岡は俺のグループに入りたいって言ってきてるし、平岩はすでに麻里子さんのところだから、あいつの仲間って誰が残ってる? 今、下手に目立ったら、いじめられるのは自分の方だって分かってんじゃないのか。」
「はは、だよな。
何にしてもさ、遠足以降、団結力が高まったF組という訳なんだけど、始めに省吾から話しを持ちかけられた時、あいつは三国志みたいになんて言ってたんだ。」
「そういえば省吾、今回の小テスト団体戦でも三つのグループにこだわってたわね。」
「なんでもバランスが取り易いそうだ。」
「そうか、じゃあ、F組の勢力図も、そこから作ってみるかな?」
「まぁ、そっちは微妙な部分もあるからさ、とりあえずこのF組勢力図のタイトルをF組三国志にして完成させてくれないかな。」
「うん。」
「第二回小テスト団体戦で、勢力状況がどう変わるのか、その後の定期テストでって、みんなが思ってくれたら励みになると思うんだ。」
「ふふ、チーム麻里子しか見えなくなるんじゃない? 他のチームは虫眼鏡を使って探して下さいってことになってね。」
「はは、俺を甘くみるなよ、顕微鏡サイズまで縮小されて泣くなよ麻里子。」
「ははは、そうなったら、俺がなぐさめてあげるかな。」
「おいおい、鈴木はそっちに付くのか、打倒麻里子で、団結しないとやばいかもしんないのに。」
「あいにく俺はフェミニストでね。」
「そ、そうか、ならばまとめて倒してやるか。」
「ふふ、競ったり協力したり…、そうだ鈴木くん、これは完成するまで、省吾と美咲には内緒ね。」
「うん、了解、真ん中のハートをもう少し印象的にしたいしね。」
「でもさ、あいつら開き直り過ぎだよな、からかう気もおきなくなってきたよ。」
「そんな二人した張本人は、哲平じゃないの?」
「いや、麻里子でしょ。」
「ははは。」

F組三国志か…、私たちの青春の一ページがそこに刻まれていくってことなのかな。

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