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エピローグ-2 [権じいの村-13]

「吉田くん、権じいの下はやっぱ落ち着くな。」
「はは、高柳さんもですか。」
「市長になってからも問題が起こるとよくここで考え事をしていた。」
「来週は、また慶次さんと、ここで会合の予定です。」
「うん…、会議室でもなく料亭でもない、ここで、権じいの下で国を動かす話しをしていることの意味は大きいと、最近強く思うようになったよ。」
「どういうことです?」
「ここで慶次たちと話し合って来たから、自分達が何のために働いているか、ぶれなかった気がするんだ。
目の前の自然、山村の暮らし、これを守っていくこと、ここで話し合っていたから私達の挑戦は道をそれずにに続いていると思うんだ。
権じいに見守られてな。」
「慶次さんはそれも考えて…。」
「たぶんな、まぁ慶次の奥はまだ私でも掴みきれていないけど。
だからこそ、兄として尊敬している。」
「それにしても…、一国の総理を続けておられているのに俺達への態度は初めて出会った時のままですよね。」
「ああ、だから支持率も高いままなんだと思う。
政策的に難しい判断も色々あったけどな、国民の反対も当然というようなのも…。」
「ですね。
でもここで高柳市長の下、実験的取り組み、試験運用など国政レベルで実施される前に試行錯誤の機会があったことは大きかったと思っています。」
「ああ、それこそが私の役目と思っているし、ここの市民もそこを充分すぎるほど理解してくれている。」
「それは、高柳さんが尊敬されているからですよ。」
「はは、明日どころかその日の生活にも困ってた頃もあったのにな。」
「だからこそ、ぬくぬく育ってきたきた政治家とは全く違った視点で市政ができて…、二世議員なんて糞食らえだな。」
「はは。」
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