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ちらし [短編集-3]

「あっ!」

久雄は思わず声を上げた。

住宅街の古びたマンション。
数ヶ月前、久雄は初めてこのマンションに配達に来た。
その時、目にしたのは、床に散らばる…、ちらし…、明らかに何日も放置されていることがわかる状態…。
雨に濡れて乾いて…。
その後、何時来ても同じ様な有り様だった…。
そのマンションへ行くと気持ちが暗くなる、久雄。

久雄は特にモラリストという訳ではない。
だが…。
ある日のこと、ちょっとした気まぐれで、彼は床に散乱するちらしを片付けた。
五分もかからなかった。
偶然出会った住人からは感謝と反省の言葉が…。

そして、それから何ヶ月か過ぎ、久しぶりにそのマンションへ…。

彼を迎えたのは、ごみ一つ落ちてないマンションだった。
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