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夢プロジェクト-9 [権じいの村-11]

「真一、そろそろ開票速報が始まるわよ。」
「なあ久美、ここまで長かったな。」
「ええ、もっと、早く解散総選挙だと思ってたのにね。」
「それが僕らにとってプラスとなって…、過半数とれないかな…。」
「出来立ての政党の候補者がどれだけの支持を得られるのか未知数なのよね…。」
「おっ、始まった。」

「衆議院選挙、開票速報を始めます。」
「中川さん、これは事件ですよね。」
「はい事件としか言いようが有りません。
開票に先立ちまして、我が局の出口調査の結果を紹介させていただきます。
出口調査の結果、すでに半数近くの選挙区で当確者が出ています。
すべて、新党宇宙の候補です。
新党に入ることが社会現象の様になってましたから、ある程度とは思ったのですが、ここまでとは思いもしませんでした。」
「やはり既存の政党に対する不満が爆発したということでしょうね。」
「若さに溢れ清潔感がありますから、有権者の心をぐっと引き付けたということでしょう。
大学関係者が多く関わっていることもプラスに作用したと思います。
ただの素人集団じゃないって安心感が有りますね。」

「やった~!」
「予想以上ね。」
「あっ、慶次さん。」
「どうだ、開票は始まったばかりかな。」
慶次さん出口調査の結果では私達の圧勝みたいですよ。」
「そうか、ということは比例の方も…。」
「いけそうですね。」
「あっ、もう当確の表示が並んでいる。
うちの当確者はすでに、二百十一人か…。」
「祝勝会の準備はどうなってる?」
「もうばっちりですよ。」
「あっ? 公園?」

「中継は東京代々木公園です。」
「ここ代々木公園では、新党宇宙の党員たちによる祝勝会がすでに始まっています。
大変な熱気です。
この集まりは計画してたことなのですか。」
「はい、選挙で勝てたら、みんなで集まってお祭りやろうって。」
「でも明日は仕事や学校があるのでは?」
「はは、仕事に行く奴もいれば、有給とった奴もいるし、俺んとこは社長達と一緒に来てるから…、まあ明日は臨時休業って社長が前から決めていたんだけどね。
社長曰く、国民の祝日だそうだ。」
「はは、そうなんですか。」
「慶次さ~ん、俺達やりましたよ~。」
「ばんざ~い。」

「この様な集まりは日本各地で行われているそうです。」
「そろそろ、白川党首と連絡が…、まだ…。」
「では、開票結果の続きを…。」

「慶次さんお呼びがかかってますよ。」
「おお、ちょっと待て、俺は当確かな…?」
「…、あっ、出ました!」
「よかった~、俺が落選してたら、めちゃくちゃかっこ悪いからな。」
「はは、じゃあテレビ局と連絡をとってきます。」
「私は記者会見の準備を始めます。」
「ああ、なあ、俺達…、やったんだな…、もっともこれからが大変でもあるけど…。」
「はい、がんばりましょう。」
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