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地震-10 [権じいの村-9]

「高木さん、避難所から出られるのですか?」
「はい、しばらく甥の家で生活することになりました。」
「それはよかったですね。」
「長くは迷惑かけれないと思ってますけどね。」
「避難所暮らしが長引くよりは良かったじゃないですか。」
「はい、甥が言うには、他県から来たボランティアの人たちが復興に向けて活発に活動してるのに、地元の自分が身内の面倒も見れないようでは恥ずかしいって言ってくれましてね。」
「うん、ほんとにボランティアの人たちはよくやってくれてます。
自分たちの国は自分たちで守る、そんな言葉が学生さんの口から聞けるなんて、今時の若者から聞けるとは思ってもいませんでした。」
「ほんとです、大地震なんて怖くて大変だったけど…、まだ日本も捨てたもんじゃないって思えて気持ち的にもずいぶん助けられました。
小栗さんもずいぶん皆さんの面倒をみてこられましたけど、これを機に引っ越されるとか。」
「私は父の住む村へ帰ります、地震がなくても帰るつもりだったんですけどね。」
「確か、権現村…。」
「はい、今じゃ権じいの村で有名になっちゃいましたが、娘も向こうで暮らしているんです。」
「でも、結構不便なんでしょ。」
「はは、住めば都ですよ、それとプロジェクト関連でずいぶん便利になりましたから。」
「そうですか…、私も住むとこさえあれば生活はそんなに大変でもないと思っているのですが。」
「それでしたら、権じいの村プロジェクトにも相談してみて下さい。
う~ん、町からの移住者との同居とかから始める手も有るって、娘は言ってましたから。
でも、今しばらくは震災復興の関係で余裕がないのかな。
まずは甥ごさんのとこで暮らしながら、次の生活を考えて下さると良いかもしれませんね。」
「はい、小栗さんにはずいぶんお世話になりました、有難うございました。」
「な~に、大したことしてませんよ。」
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