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地震-3 [権じいの村-9]

「おお、こりゃひどいな。」
「まずは、崩れそうな部分を固定していかないとな。」
「大造じいさんはどの辺?」
「この奥だよ。」
「そうするとここを固定して落ちない様にしてから、ここをどかすか…。」
「映像だと、挟まれている様には見えなかったな。」
「ああ、たぶん大丈夫だと思う、ファイバースコープ を何度か入れて確認したから。」
「じゃあ、作業を始めようぜ。」
「おお。」

「固定作業完了だ。」
「じゃあここのがれきをどかす作業に入るぞ。」
「余震があるかもしれないから気をつけてな。」
「うん。」

「どうだ?」
「見えた!」
「よし、ひっぱり出すか。」
「あっ、余震だ!」

「治まったな…。」
「どこか崩れたか?」
「大丈夫だ、ひっぱり出すぞ、俺が行く。」
「気をつけろよ。」
「ああ、生きててくれよ、大造じいさん。」

「よし、どうだ?」
「呼吸はあるぞ。」
「本部へ連絡して搬送に移るか。」
「もうすぐ医学部生が到着する頃なんだけどな…。」
「あれか?」
「そうみたいだ。」

「患者は救出できたんだね、容態はどう?」
「呼吸はしてるが意識がない。」
「そうか、外傷は…、頭を打ったかな…。
呼吸と脈拍からすると、とりあえず命の方は大丈夫みたいだ。」
「診療所へ搬送する?」
「この車で行くよ、乗せるの手伝ってくれるかな。」
「ああ。」

「じゃあ、後は頼むな。」
「うん、それにしても…、ここから出したんだね、大変だったろ。」
「一番実践したくなかった、地震に対する備えが役に立ったってとこだよ。」
「そうか、患者さんの容態は本部で確認できる様にするからね。」
「了解。」
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