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学校設立-6 [権じいの村-8]

「では、権じい学園職員会議を始めます。」
「はは、権じい学園で通しちゃいますか?」
「まあ正式名称は忘れた方が親しみやすいでしょうから。」
「それもそうですね。」
「すでに、お互い色々な形で話し合う場を持ってこられた訳ですから、自己紹介とかは必要ないですよね。
もし初対面の方がおられましたら…。」
「もうチームとして何時でも動けるんじゃないのかな。」
「はい、そうですね、それでは現時点での入学予定者の確認作業を始めます。
開校まで、まだずいぶん時間がありますが、事前に顔合わせの場を設けますのでよろしくお願いします。
前もって資料を見ていただいてるとは思うのですが、特に気になる子とかいましたら、どうぞ。」
「現時点で不登校の子がいますね。」
「あっ、うちの子なんです、少し説明させていただいてもよろしいでしょうか。」
「どうぞ。」
「遺伝的なものが有るみたいで鬱病傾向なんです、私自身もそういう傾向が有りまして、今回は親子で転地療養を兼ねての参加という気持ちもあります。
うちの子は能力が低い訳ではないのですが、心の状態に波がありまして、調子の悪い時は何もできなくなるみたいです。
自分も経験してることなので…、解る分、甘やかしてしまったかもしれませんが…。」
「はは、じゃあ私がメインコーチになりましょうか。」
「あっ、神部先生の専門分野でしたね、お願いできますか。」
「もちろんです、内藤先生御自身のケアも並行してやりましょうか?」
「よろしいのですか? できればお願いしたいです。」

「高校二年生で進学校からの転校という生徒はどうなんでしょう、大学受験の関係とか。」
「その子は私の知り合いです、このプロジェクトに興味があるそうです、優秀な子ですよ。」
「すると山神先生の妹さんの後輩候補ですな。」
「ですね。」

「資料を見る限りでは優秀な子が多いですね。」
「はい、親が大学関係者とかですからね、私としては色々な子がいた方が面白いと思っていたのですが。」
「大学関係以外の方は村の関係者なのですね。」
「そうです、大学関係とグループが分かれてしまう可能性がありますから配慮が必要になります。」
「村関係の子たちもある意味移住してくる訳ですから、それほど問題にはならないかもしれませんよ。」

「障害のある子も三人いますね。
状態が安定してるから入学を許可とありますが。」
「はい、一人は車椅子です、校舎も彼に合わせて基本バリアフリーにしてもらいましたが、二階へはちょっと大変かも知れません。
まあ二階に特別な施設がある訳でも有りませんから、それ程問題はないと思っています。
聾唖者が一人、彼は健常者ばかりの学校に多少の不安があるそうです、でも頭のいい子なので周りがしっかりしてれば大丈夫だと思います。
もう一人は知的障害があります。
この子が学園生活を楽しめたら我々の取り組みは成功と言えるかもしれません。」
「彼らはある意味先生ですね。」
「はは、そうですね、我々が教えることのできないことを、他の子どもたちに教えてくれるかもしれません。」

「海外での生活経験のある子も何人かいますね。」
「はい、その時の体験談とかも聞きたいです。」

「でも新しい学校ってなんかワクワクしますよね。」
「子どもたち以上に我々がね。」
「ははは。」
「でも子どもたちもワクワクしてますよ、うちの子は休みの日にキャンプとかよく行ってますから田舎暮らしに抵抗がないどころか、毎日がキャンプみたいなものになるのかな、なんて言ってますよ。」
「うちの子は少し抵抗があるみたいです、まあ友達ができたりすれば解決すると思っていますけど…。」

「それでは、子どもたちへの説明会のことを…。」

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