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それぞれの夏-7 [権じいの村-7]

「白川先生、今日はお忙しい中、有難うございます。」
「いえいえ、私もここの優秀な学生諸君と話しができると楽しみにしてきましたから。」
「それにしても、私はちょっと意外でした、うちの学生たちが白川先生のテーマにこんなにも関心があったなんて。」
「はは、色々動いてる連中がいましてね。」
「はい…。」
「まぁ、よかったら今日の話しを聞いていって下さい。」
「は、はいもちろんです。」

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「こんにちは白川慶次です、今日は大勢の方に集まっていただいて嬉しいかぎりです。
まずは、今日の話しに先立つ形でいただいた、皆さんからの質問にお応えしてから本題にと考えています。
権じいの村プロジェクトについて、ほとんど知らない人も来て下さっているようですから、まずは簡単にその概要を説明しておきます。
過疎地の再生、学生同士の様々な形での交流…。

…、ということで権じいの村プロジェクトは大きな問題もなく進んでいます。
権じいの村は、もう過疎の村と呼べなくなりつつあります。
学生たちの力が村を変えたのです。
そして活動は周辺の村へと広がりつつあります。
いえ、村だけでなく、市全域の活性化というテーマにも取り組み始めました。
学生たちの力で一つの市を活力あるものにできないかと考えている訳です。
多くの学生たちが乗り気になっていますし、地元の各種団体も自分たちの町をもっと魅力あるものにしたいと動きが活発になってきています。
面積の多くが森林というこの市も多くの問題を抱えています。
その問題に取り組もうという気持ちが学生たちに芽生え始めたことも、権じいの村プロジェクトの成果の一つと考えています。

過疎の村の再生なんてできる訳がない、と考えたのではなく、できたらいいなという夢を持ち、現実離れしててもやってみよう、参加してみようという取り組みから、今はどこまでこの取り組みを広げることができるかという段階になってきています。
他県の大学にも過疎の村再生を考えるサークルができたり、今まで山村を実験研究の場としてきた研究室がもう一歩踏み込んで村と係わっていこうとし始めています。

さて、今時なぜ過疎の村、地方の市なのかと疑問に思った人もいるかもしれません。
人口は都市部に集中してますから切り捨ててもいいと思っている人もいるかもしれません。
しかし、ここで考えて欲しいことがあります。
社会福祉の基本的な発想に、社会的弱者がひどい境遇下で生活しなくてはならない様な社会は弱い、ということがあります。
より完成度の高い社会を考えた時、社会的弱者も含めて幸せな社会という言い方もできます。
もう一つ考えて欲しいことは、過疎地も含めて私たちの住む国であるということです。

今、この国はバランスがずいぶん崩れてしまっていると思いませんか?
戦後復興の高度経済成長の結果、一億総中流という時期もありました。
中には無理をしてた人もいたでしょうが、それでも普通に仕事があって普通に給料がもらえてた時期があったのです。
それが利益追求ばかり考え、効率ばかりが重視され、働く人たちが大切にされない、企業を守るためと称して、何時でも切れる不安定な雇用形態がまかり通ってしまう様になってしまって、幸せを感じられない人も増えているのではないでしょうか。

ここでみなさんに提案があります。

それは…。」

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