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権じいの店-9 [権じいの村-6]

「香織ちゃん、今回のキャンプ参加者は高校生と大学一二年生なんだよね。」
「はい店長…、ごはん沢山食べそうだなぁ~。
今は慶次さんの説明を、直々に聞いている頃ですよ…。」

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「ここは以前集落だったんだ。」
「廃村ってことですか。」
「ああ、その跡地を整備してキャンプ場にしたんだよ。」
「ずいぶんきれいですけど。」
「学生やここに移住してきた人たちが、この村に来た人たちに良い想い出を作って帰って欲しいってがんばった成果だな。」
「白川先生、権じいの村プロジェクトは順調なんですか?
ここに来ているメンバーは、全員先生の本を読んでますけど、先生が本をお書きになられてから、もうすぐ一年ですよね。」
「そうだな、次の本も書きかけているけど…、これまでの成果に興味のある人は本部のパソコンからデータベースにアクセスしてくれてもいいよ。
ただし、すでにデータは膨大な量になってるからね。
一応、野原真一と田中久美が君たちの担当で控えているから色々聞いてみるといい。」
「はい。」
「正直な話し、プロジェクトは当初思ってたよりも、うんと順調に進んでいるよ。」
「例えば?」
「この村から広がり始めてるんだよ、色々とね。
権じいの店二号店が九月の終わり頃にオープンする予定だったり、市役所の近くに店を開けないかなんて検討もしてるよ。」
「あれっ? このプロジェクトは過疎地の農村再生だったのではありませんか?」
「その通り、そのためには農村で作った作物を売る必要もあるし、町の人たちにも我々の活動を知っていただく必要もあるんだ。
第一段階として大学が深く関わってきたけど、それだけでは限界があるからね。
今は、どこの過疎地でも通用するスタイルを模索してる最中なんだ。」
「まだ始まったばかりということですか?」
「その通り、権じいの店だって大学がバックについてるから安定してるけど、ほんとの意味での過疎地再生を考えたら課題は山済みなんだよ。」
「簡単じゃないんですね。」
「ああ、だからこそ、みんながんばろうって気になってるよ。」
「でも、失敗したら…。」
「はは、若い頃からそんな心配してたらつまんないぞ。
俺たちは開拓者なんだよ。
過疎の村を再生して新しい村を作り出そうとしている。
まぁ、みんなはここに来たばかりで実感も湧かないだろうから、しばらくは色々見聞きしてくれるとうれしいかな。」




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