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権じいの店-8 [権じいの村-6]

「おじさ~んアイス、アイス。」
「はいよ。」
「え~っと。」
「こんなに沢山買ってくのかい?」
「うん、ぼくは買出し係りだからね。」

「キャンプは楽しい?」
「めっちゃ楽しい。」
「でも勉強もしてるんだろ。」
「うん、でも面白いことばかりだから、大学生のお兄さんやお姉さんたちが色々教えてくれるし。
なんかすごいよね、ただの田舎だと思っていたら、最新式の電気自動車が走っていたりしててさ…。
あっ、のんびりしてたらアイスが溶けちゃう…。
おじさん、まったね~。」

「はは、外でキャンプ場専用車が待っていたか。」
「店長、どんなアイスが人気です?」
「え~とね…。」

「こんにちは。」
「いらっしゃ~い。
小春ばあちゃん、今日もお元気そうで。」
「はは、子どもたちの声をここで沢山聞けるとは思ってもいなかった。」
「そうですね、夏休みになるまでは、休みの日に、たま~に見かけるぐらいでしたから。」
「今日はな、キャンプ場に招待されてな、子どもたちに村のことを話すことになっての。」
「それは大変ですね。」
「そんなことは大したことないのじゃが、手土産に困ってな。」
「なるほど野菜とかは自分たちで収穫しますしね…。
ねえ~、香織ちゃん、キャンプ場で足りなくなりそうな物って何かある?」
「はは、たぶんお肉が…、食べ盛りの子が多そうだったけど、学生さんたち予算を考えてか、かなり控えめな量でしたよ。」
「そうかい、じゃあ肉の差し入れでもしようかの。」
「う~んと、それなら…、ちょっとスタッフの子と相談してみます。」

「どう?」
「はい店長、謎の鉄板を用意してもらうことにしました。」
「えっ?」
「焼くものは野菜しかないと子どもたちに思わせておくんです。
で、タイミングを見計らって、お肉をすぐ焼ける状態で届けるのです。」
「なるほど。」
「子どもたちがどんな反応をするかも調査対象に…、あは、私も学生さんたちに影響されちゃったかな。」
「ははは。」
「お肉は、小春ばあちゃんと源太郎じいちゃんからの差し入れって子どもたちに伝えますね。」
「えっ、源太郎さんも?」
「はい、おじいちゃん、子どもたちが来てくれたことをすごく喜んでいまして。」
「源太郎の願いは小学校の再開じゃからな。」
「はい。」



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