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香織-1 [権じいの村-3]

「真帆、突撃部隊の子たちさ…。」
「うん…、またきます~って泣きながら手を振ってた子がいたわね…。」
「たかだか二泊だったのにな。」
「そうよね…。」
「また権じいに会いにきます~って子もいたな…。」
「ふふ、やっぱ権じいの力かしら…。」
「権じい~、ありがとう~。」

はは、わしゃ、な~もしとりゃせんぞ。
お前さん方を見守るだけじゃな。

「アクシデントもあったけどね。」
「ああ…、それにしてもさ、あの子たちから、もっとここにいたいから帰りを遅くして下さいって言われたのには、正直驚かされたよ。」
「彼女たちなりに色々考えたのでしょうね。」
「うん、今時の子たちだろうから、どうかと思ってたけど…。」
「みんな良い子だったわ。」
「まぁ、携帯電話の使えないような過疎の村での調査、というのに応じてくれた子たちだからな。」
「そうね…、あらっ、誰か上がってくるみたい…。」

「あっ、慶次さんと真帆さん、めっけ。
う~ん、おじゃまだったかしら?」
「そんなことないさっ…。」
「えっ? 何人で来たの?」
「全員だったりして。」
「夕食の当番も?」
「はい。」
「大丈夫なのか?」
「はい、ご褒美をいただきました。」
「えっ?」
「次三郎さんのことは、もう村中に知れ渡ってるそうなんです。」
「うん。」
「突撃部隊の子たちも、予定を変更して村の方々と交流していってくれましたし。」
「はは、そうだったな。」
「それだけじゃないですよ。」
「おれは畑仕事、手伝いました。」
「僕は壊れかけてた戸を直したりとかしたんですよ、慶次さん。」
「俺たちの挑戦が、ほんとの意味で始まったんだなぁ~。」
「はい、で、事情のわからない村の人には香織さんが色々説明して下さったんです。」
「あっ、香織さんありがとう。」
「ふふ、顔見知りが説明した方が話しが早いと思いましてね。」
「確かにその通りだ、ほんとにありがとう。」
「いえいえ、自分の生まれ育ったこの村が、元気に生まれ変われるかもしれないってのに…、皆さんのお力になれなかったらはずかしいですから。」
「そんな…、お仕事を休んでまで協力して下さってほんとに感謝してます。」

「慶次さん、突撃部隊の子たちの予定変更のこととかも村の方々に伝わってましてね。」
「うん、予定外の昼食準備、ありがとうな、みんな。
あの子たちと入れ替わりの予定で上がって来たメンバーと重なってしまったから大変だったろ?」
「そんなの大したことじゃなかったですよ。
でも、そんなことも香織さんが村の方に話して下さって、結果…。」
「結果?」
「今日の晩御飯は村の方々が私達にご馳走して下さるってことになりまして。」
「えっ?」
「小春ばあちゃんもはりきってましたよ。」
「うむ…。」
「まぁ、ゆっくりしておいでって感じで…、私たち、本部から追い出されちゃいました。」
「はは。」
「そう言われても、お店の一つもないじゃないですか~。」
「はは、確かに。」
「で、なんとなく、権じいのとこでも行くかってことになりまして…、今日上がって来たメンバーにも見せたかったし。」
「なるほど、なるほど、納得したよ。」

「慶次さん、私、びっくりしてます。」
「うん?、留美ちゃん?」
「私、村の人たちと仲良くなれるのは、もっと先だと思っていたのです。」
「う~ん、そうだよな、留美ちゃんの言う通りだ、俺もな、小春ばあちゃんや香織さんとの出会いがなかったら、もっと時間がかかったって思ってるよ、それがさ…。」
「次三郎さんのこともあったしね、慶次。」
「うん、ほんとに予定外の出来事だったけど、結果はプラスになっちゃったな、俺たちにとって…。」
「慶次さん、でもほんとのスタートはこれからですよね。」
「ああ、その通りだな。」




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