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おまけ-その参 [あっ!]

「あっ。」と思わず声を上げる山上。

彼は池の水面にうつ伏せになって浮かぶ人を見つけた。

(水死体か…、ど、どうしよう、まずは池から引き揚げるべきか? 警察へ連絡するのが先か、あっ、携帯は車に置いてきてしまったぞ、あ~誰か来ないかな、う~ん、どうしよう…。)

と、その時水面の人が動き始める。

(あっ、あれ? 生きているんだ、ふぅ~、あっ、頭の所に見えているのはシュノーケルかも。
あっ、こっちに来る。)

岸に近づき顔を上げたのはウエットスーツを着た女性だった、マスクを取ると山上ににっこり微笑みながら声をかける。

「こんにちは。」
(うあっ、美人だ!)
「こ、こんにちは、さっきは水死体かと思ってあせりましたよ。」
「ふふ、ごめんなさい、色々観察する時はじっとしてた方が良いのです。
そう、死体の様にね。」
「背中に生きてますとか書いといてくれませんか。」
「はは、確かにそうした方が良いかもしれませんね。」
「ここで、何をしてたんです?」
「今日はイモリの観察です。」
「えっ?」
「大学の研究室で両生類の研究をしていまして、特にイモリは再生能力とかが高くて不思議な生き物なんです。」
「へ~、そうなんですか、イモリは子どもの頃…、あ、そんなかっこのままじゃ風邪引いちゃいますよね。
私はそろそろ帰ります。」
「あらっ、まだ日が高いのにお時間ないのですか?」
「そんなことないですけど、私がいたらご迷惑かと。」
「ふふそんなことないですよ。
驚かしてしまったお詫びにお茶でもいかがです。
近くの駐車場で着替えて、コンロとかも持って来ますのでちょっと待っててもらえますか?」
「は、はい、この近くに駐車場があるのですか?」
「ええ…、この池は何か神秘的でしょう?
とても素敵なおじいさんがバランスを考えながら管理してみえるからなんですよ。
運が良ければカワセミと出会えるかもしれません。」
「はは、すでに運良く素敵な美女に出会ってますけど。」
「ふふ、じゃあ行ってきます。」

(確かに神秘的な池だ、でも何より神秘的なのはさっきの女性だな、水から上がったばかりだから当然素顔だったのに…、戻ってきたら何を話そう…、やっぱり子どもの頃飼っていたイモリのことかな…。)

20分もしないうちに帰ってきた女性としばらく楽しいひと時を過ごした山上。
自宅に帰ってパソコンを立ち上げる。

(え~と地図は…。
あの池の近くの駐車場ってどの辺りにあるんだろう、また行ってみたいからな…。
あっ、あれっ、な、ない、近くに車の通れるような道路すらない。
20分ぐらいで帰って来たってことは…。
俺は夢を見ていたのか…?)


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コメント 4

おにい

UPしてすぐ解説を書かなくてはいけない訳ですが…。

これは「おまけ-その壱、その弐」の続きではなくて、あくまでも本編「あっ!」のおまけ第三弾です。
by おにい (2008-05-14 00:39) 

空楽

美人さんの夢なら
見てて くださいね。
by 空楽 (2008-05-14 11:56) 

gogohanasakura

まだ、その先を読みたいです。
by gogohanasakura (2008-05-14 19:02) 

おにい

へへっ。(笑)
by おにい (2008-05-14 21:08) 

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