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演奏旅行-4 [Lento 11,演奏旅行]

交響楽団との初顔合わせ翌日、ドイツとオーストリアの新聞、テレビ、ラジオではこの演奏のことがずいぶん報じられた、テレビ局によっては当日夜のニュースで情報を流した局もある。
もちろん反響も大きい。
そしてスケジュールの見直しが始まった。

「始めに予定していた交響楽団とのリハーサルは全部中止にすることに決定したわ。」
祥子が花組メンバーに告げる。
「どういうこと?」
「短い演奏旅行中にリハーサルをやるのは無駄で、必要がないとの結論に達したのよ。
予定していた日は全部本番のCDレコーディングか、演奏会ってことね。」
「日程的に忙しくなる訳ではないのね。」
「うん、まあ練習に当てるつもりだった日が本番になっただけね。」
「我らが姫に乾杯!」
「演奏曲目はどうなるの?」
「それは今検討中、ピアノ協奏曲を幾つか演奏してピアノ協奏曲集といったCDを出す方向で話が進んでいるわ。」
「でも和音ちゃんコンチェルトの経験はほとんどないのじゃ?」
「和音たら、楽譜を見て、一回弾いとけば何とかなるんじゃないかな、なんて言ってたわよ、初見の曲でもね。
まぁCD録音がゲネプロの代わりになるから、もちろん本番も録音するから、何回か演奏した中で一番良いのをCDにすれば良いわね。」
「あまり何回も録音すると選ぶのに困るかも。」
「そうよね。」

「それからね、追加公演の話が持ち上がっていてね。」
「演奏旅行の期間が延びるってこと、祥子?」
「そうなの、で初音さんに伝えたらね、しばらくして白川さんからの伝言が返ってきたの。」
「白川さんの判断か…、で?」
「交換条件を出してみて下さい、何ヶ月も先、来年でも構わないから、交響楽団が日本に来て和音と共演してくれるのなら、と。」
「世界でもトップクラスの交響楽団を日本に呼んじゃうわけ?」
「で、そんな話を楽団側に伝えたら、喜んで検討させてもらうという感じで、日程の調整を始めたみたいなの。」
「和音は何て言ってるの?」
「全部私にまかせるって。
ある意味、まだ今後の予定をあまり埋めてない段階だからね、こちらとしても最優先でスケジュールを組めるから実現させたいと思うわ。
大学の方は全く無視して構わないからね。」
「でも…、さすが白川さんね、交響楽団を日本に呼ぶなんてこと考えもしなかったわ。」
「そうよね、う~ん、和音はもう世界的名ピアニストの仲間入りということなのね。」
「はは、楽団側の担当者に言わせると、今世界中を探しても和音以上のピアニストはいないそうよ。」
「その意見には賛成だわ。」


Supreme


チャイコフスキー:ピアノ協奏曲 第1番 変ロ短調/ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調

チャイコフスキー:ピアノ協奏曲 第1番 変ロ短調/ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調

  • アーティスト: リヒテル(スヴャトスラフ),ラフマニノフ,チャイコフスキー,ヴィスロツキ(スタニスラフ),カラヤン(ヘルベルト・フォン),ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団,ウィーン交響楽団
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2001/10/24
  • メディア: CD



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