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細沢すみれと柳原真子-4 [Lento 4,初秋]

しばらくして、ホールには楽器を手にした人の姿が目立ち始めた。
学生プレイヤーだけでなく、プロの姿も。
遠山建夫が仕切り始める、プロのコンサートマスターだけあって手馴れたものだ。
20人程の楽団が、どうやら即席で作られたらしい。

そしてサウンド・オブ・ミュージック版レントラーの曲が始まる。
即席だけに少しぎこちなく始まったが、それぞれ、それなりの力を持った音楽家だけあってすぐに呼吸を合わせていく。
そこへ真子と川野が登場し踊り始める。
真子は女性の衣装に着替え、川野も民族衣装に着替えている。
先ほど皆で踊った時と同じ踊りなのだが、大きさが全く違う。
見ている者たちはプロのレベルに圧倒される。
真子は途中から川野の力を確かめるかのごとくに踊りを変え始めた。
それを自然に支える川野。
最後は元の踊りとは全く違ったものになっていたが、終わった後の拍手はその完成度の高さを物語っていた。

すみれが駆け寄る。
「良かったわよ真子…、川野さん、真子をよろしくね。」
「えっ、は、はい、よろしくお願いします。」
「お仕事はお忙しいんですか?」
真子が遠慮がちに尋ねる。
「まぁ仕事に波がありますから、暇でバイトしてる時も多いですよ。」
「じゃあ、あ、初音さん。」
真子たちのところへ初音が歩み寄る。
「川野さんでしたね。」
「はい。」
「Lentoマネージャー佐山初音と申します。」
「あ、今日は有難うございました。」
「こちらこそ、素敵なダンスを有難うございました、実は真子の相手となる男性ダンサーを探していたところなんです、良かったらスケジュールを合わせてLentoや、演奏会で真子と踊っていただけないでしょうか?」
「えっ?」
「ギャラについてはここでは何ですから、あちらで相談させていただきたいのですが。」
「は、はい。」
川野を連れていく初音。

「初音さん、惚れたかな?」
と、すみれ。
「えっ? えっ?」
真子が戸惑った様に返事をする。
「真子も惚れたのかい?」
「わ、私は別に…。」
「頬が赤いわよ。」
「踊った後だから…。」

しばらくして、マリアとトラップ大佐がレントラーを踊るシーンがLentoで演じられたことは言うまでもない。


 サウンド・オブ・ミュージック

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