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マネージャー-1 [Lento 8,マネージャー]

和音と真子のテレビ放送翌日、日曜夜恒例のLentoスタッフパーティーは和音と真子のことで盛り上がり、お祝いムードで一杯だ。

さすがにテレビ出演の反響は大きかった。
12月15日夜の公会堂大ホールでのコンサートは放送中に満席になった。
急遽テレビ局と連絡を取り、満席になりましたというテロップを流してもらったが、その後も問い合わせが殺到した、CDもDVDもすごい勢いで売れている。
テレビCMも流れ始めたから、テレビ局への問い合わせも多い。
テレビ局のホームページトップにも、すぐ二人の写真が大きくUPされた。

反響の大きさから考えると、祥子だけでは無理が出そうで、すぐサブマネージャー的スタッフが必要になる。
こちらはスタッフパーティーの始めに初音が話しをし、すぐさま就職する気のなかった4年生のお嬢様達が名乗りを上げてくれた。
ある程度予測出来ていたことなので、祥子も4年生達に前から話しはしていたのだ。
プロジェクトメンバーはそれぞれ仕事を抱えていて会議ひとつにしてもすぐにとはいかない。
祥子を中心にプロジェクトチームの方針に沿って裏方の仕事を進めるチームが立ち上がる訳だ。
ホールの片隅では、すでに祥子を囲んだミーティングが始まっている。

そんなホールヘ和音と真子が登場する。
スタッフたちから歓声が上がる。
和音はにこにこしている、真子は何時もと違って心なしか緊張気味に見える。
和音はそのままピアノの前に座ると、ミュージカル映画サウンド・オブ・ミュージックからMy Favorite Thingsを弾き始める。
演奏会のアンコールでも弾いた曲だ。
だが今日はアレンジがずいぶん違って明らかにJazzだ。
ひとしきり弾いた所で真子が歌い始める。

Raindrops on roses and whiskers on kittens♪
Bright copper kettles and warm woolen mittens♪
小さな驚きの歓声が上がり、すぐ静かになる。
会場にいる全員が二人の演奏に聞きほれる。

プロの日本人Jazzシンガーでも英語が日本人だとすぐ分る人も結構いる。
だが真子の歌はまさに本物だ。
人前で歌える曲がまだ4曲しかないというのは、発音までこだわって研究して本物の演奏をという真子の気持ちの結果なのだ。

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マネージャー-2 [Lento 8,マネージャー]

続けて、Over The Rainbowを歌う真子、その後は和音のピアノソロでMoon River、そしてFly me to the MoonとCabaretを真子が歌ってちょっとしたミニコンサートは終わりとなった。
しばらくLentoスタッフに囲まれて談笑が続く。
舞台でも歌うの? とかCDは何時出すの? といった質問が飛び交う。
そこへ祥子からお呼びがかかり、二人は祥子たちのテーブルへ。

「お疲れ様、あなたたちをサポートするスタッフの形がとりあえず決まったから説明しておくわ。」
祥子が説明を始める。
「まず真子のマネージャーも完全に初音さんから引き継いで私が担当します。
それに伴なって仕事量も多少増えるし、ヨーロッパ演奏の準備とかもあるので、私がチーフマネージャーという感じになって、サブマネージャーに桜子と裕子、美帆、それと真紀になってもらいます。
今の所マスコミ対応を桜子に、Lentoと国内での演奏会に関して裕子に、ヨーロッパ演奏旅行は美帆に、身の回りの世話の担当してもらう姫親衛隊の取りまとめを真紀にと割り振りました。
まぁ様子を見て臨機応変に変えて行くかもしれないけどね。
あと衣装係りとして直美が入るんだけど…。
真子、良かったら直美に英語を教えてもらわない?」
「直美さん英語ペラペラなんですよね。」
直美が応える
「まあね、私はニューヨークで何年も暮らしてきた帰国子女だからね。
でね、さっきの歌ね、あなたすご過ぎると思うの。」
「えっ?」
「あなた4曲歌ったけどお手本にしたのは、皆違う歌手でしょ?」
「はい。」
「ちゃんとあなたの歌になってたんだけどね、発音とかが4っつの曲でずいぶん違っているのよ。
間違ってないけど曲によって方言を使い分けてるって感覚かしらね。」
「あっ、そこまで考えずにひたすら英語らしくって考えてました。」
「何曲も続けて歌ったらアメリカ人は違和感を覚えるでしょうね。
いっそ、物まねなら大うけかもしれないけど、真子の歌はきちんとしたのを聴きたいわ。
どうかな、ニューヨークのシンガーという感じで歌を完成させて行くって、その手伝いなら喜んでさせてもらうわよ。」
「う~ん、思わぬ落とし穴って気がしてます、でも歌うって踊ることと同じ様に気持ちがいいから、どうせならちゃんと歌いたいです、お願いして良いですか?」
「もちろんよ、じゃあ私は衣装と真子の英語をニューヨーク標準にする担当ってことね。」
「ついでに英会話も教えてもらったらどう? 真子、今後を見越してさ。」と祥子。
「あ~、練習嫌いなのに色々練習することが増えてしまう~。」
一同爆笑。
「まあ少しずつやりましょうよ、でも早く真子の歌をお客様にも聴かせてあげたいから、まずは歌ね。」と直美。
「あ、逆に発音で迷って、まだ4曲しかないレパートリーが増やしやすくなるかも。」
「おお、さすが真子って発言ね。」

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マネージャー-3 [Lento 8,マネージャー]

祥子が説明を続ける。
「今後はLentoでの演奏時も含めて、仕事の時はサブマネージャーが担当に関係なく必ず一人以上付きます。
私は向こうのプロジェクトチームとの関係で、あなた達に会えないことが多くなるかもしれないけど、今まで私に話してきたことは、ここの誰かに話してくれれば、私達で情報を共有していくから安心してね。
もちろん直接電話してくれても構わないけど、できればチームとして私達マネージャーが機能していく様にしたいの…、まあ困ったことがあった時とか、私の声が聞きたくなった時は電話してね。
それから、直美にも話してくれて大丈夫なんだけど、直美にはサブマネージャーとは違う視点で私達のチームを見てもらいたいと思って、あえてサブマネージャーという形にしなかったの。
ちょっと立場が違うと覚えておいてくれると嬉しいわね。」
「何か、お姉さんがたくさん出来たみたいで嬉しいわ。」
和音は素直に喜んでいる。
「ふふ、それにしても、色々な意味で豪華メンバーよね、ランク上位者ばかりだし。」と、真子。
「そうよね、Lentoでは暇つぶしとか和音達の演奏が聴けるからという理由で働いていたスタッフだけどね。」と、祥子。
「でも仕事は真面目にやってきたわよ。」と、桜子。
「分ってるわよ、そうじゃなかったらランクも上がってないし、でも桜子のお父さんは桜庭さんのテレビ局のお偉いさんだしね。」
「実を言うとずいぶん前に白川オーナーにね、和音達のこと父に話しましょうかって提案したことがあったの、でも、しばらく待って下さいと言われてね。」
「そっか白川さんもタイミングとか色々考えてみえたのだろうな。」と、真子。
「そうなの、で、桜庭さんから話があった時に、桜子に頼んで裏から桜庭さんが動き易いように、お父上の力を利用させていただいたのよ。」
「さすが祥子って思ったわ、動く時は早いもんね。」
「でも早く動く時は見落としも出易いから、皆、気づいたことがあったらすぐ教えてね。」
「おっけ~、ボス。」とおどけて応えたのは、演奏会担当の裕子だ。

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マネージャー-4 [Lento 8,マネージャー]

「はは、ボスはよしてよ、裕子。」

裕子の祖父は地元の財界で有名な人物。
Lentoの常連でもあり、今回TVスポンサーとなった企業の会長でもある。
裕子がLentoのスタッフになったのも、祖父に連れられて来たのがきっかけだ。

「和音、うちのじいちゃんは、和音の大ファンだからね、私が和音たちのサブマネージャーになろうかな~、って言ったら大喜びしてたわ。
今度、家にも遊びに来てね、茂根くんと一緒に。
お母さんがじいちゃんの買ってきた茂根くんの絵を気に入ってね、あっ、それと、お父さんが真子の大ファンだったりして。」
「はは、おまけみたいに言わないで下さいよ~、裕子さん。」
「ごめんごめん、真子、でも私の家族、皆があなた達を応援してるからね、親戚も利用していいんだけど…、そんな必要のないレベルで話が進んでいるからね…。
そうそう、うちにはチェンバロもあるのよ、和音、弾いてみない?」
「弾いてみたい!」
「じゃあ遊びに来てね。」
「はい。」
「あん、裕子ったら、手が早いんだから!」
声を上げたのは美帆だ。
「和音、うちにも遊びに来て~。」
「おやおや、あんまし和音たちに負担かけないでよ。
でも、裕子のおじい様には色々お世話になってるし、美帆のお父様にも演奏旅行のことでお世話になりそうそうだから…。」
「ねえ祥子さん、ある意味、私も和音サポートチームの一員なわけよね?」
「あなたもサポートされる側と思っているけど、真子。」
「でもさ、これから一緒に働く仲間なんでしょ?」
「もちろんよ。」
そこへ真紀が。
「真子とは、真子が私達をあっさり抜いてランクアップしていったこともあって話す機会が少なかったわね。」
「真紀さんとは違うポジションが多かった気もします。」
「そうね、今後のことを考えるとお互いのことをもっと知っておきたいってことね、真子。」
「はい。」
「スケジュールの調整は私達の手の内にあるのよね、祥子。」と、真紀。
「もちろんよ。」
「和音や真子が私達を呼ぶ時、さん、の付かない間柄になりたいと思うの。」
「確かに真紀の言う通りね、私達一年上ってだけだから、Lento以外での打ち合わせとかはサブマネージャーの家でやりましょうか。」
「じゃあ、次回は私の…。」と、言いかけた真紀を抑え…。
「じゃんけんで決めましょうね。」
と、場を収めるは、やはり祥子だ。

ジャンケンの結果、次週日曜日の昼食会は裕子の家でと決まった。

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マネージャー-5 [Lento 8,マネージャー]

裕子の家での昼食会当日、和音の家には裕子がベンツで迎えに来た。
「おはよう、和音。」
「おはようございます、裕子さん。」
「三宅さん出して頂戴。」
運転手に声を掛ける裕子。
「かしこまりました。」

「わざわざ迎えに来ていただいて、すみません。」
「何言ってるのよ、これからはこの車も運転手付きで、半分はあなたの物みたいなものなのよ。」
「えっ?」
「じいちゃんは和音の送り迎えとかは全部この車でやって欲しそうなんだけど、他のマネージャー達がね…。」
「何か不思議な感じです、学校へはバスで通っていたのが祥子さんに送り迎えしてもらえる様になって…。」
「でもさ和音、CDとDVDの売り上げがもうすぐ10億円を越すのよ、放送から一週間でね。」
「何か全然実感がわきません。」
「まだ中部地区だけの放送でこれだけの売り上げということは、全国となって、ヨーロッパでもとなったら、どこまで行くか楽しみだわね。
あなたの持っている力が本物だという証ね。」
「私は自分のピアノを楽しんで聴いてくださる人がいるだけで嬉しいんですけど。」
「運転している三宅さんもあなたのファンなのよ。」
「え、そうなんですか?」
「はい和音様。」
「差し支えなかったら三宅さんの携帯の番号登録しておいてよ。
急に送り迎えが必要になった時に電話してくれて構わないから。
もし、三宅さんが他の人を乗せている時だったら、こちらで調整するから。
三宅さんはお酒も飲まないし、うちのじいちゃんも一番信頼してる運転手なのよ。」
「有難うございます、でも…。」
「和音様、無理にとは、私も申しません、でも、和音様のお役に立てたらとても嬉いと思っている運転手がいることだけは覚えておいていただけると幸いです。」
「三宅さん、有難う。
そうなのね裕子さん、この前ね白川さんがね…。
和音の為に動きたいという人が沢山いるのです。
その気持ちは素直に受け入れて下さいね。
変に遠慮する必要は有りません。
って言ってみえて。」
「その通りよ、でも本当に和音にとって、白川さんの言葉は重いのね。」
「はい、うちの両親も白川さんには感謝しなくちゃって何時も言ってます。」
「そうか、そういうことを和音に話すご両親だから、和音が素敵なのね。」
「へへ、どう応えて良いのか困ってしまう…。」

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マネージャー-6 [Lento 8,マネージャー]

裕子の家、昼食会までは、まだ時間がある。
和音はチェンバロを楽しそうに弾いている。
茂根も是非にと誘われて来ていて、今はウインナーコーヒーを飲みながらスケッチをしている。
マネージャー達は3つに分かれて打ち合わせ中。
真子は後から来る予定だ。

祥子は、マスコミ対応担当の桜子と、現時点での出演依頼などについて確認作業をしている。
今後は祥子のいない時にマスコミ関係者と直接打ち合わせをすることもあるので、桜子も真剣だ。

演奏会担当の裕子は、姫親衛隊の取りまとめ担当の真紀と今後の演奏会でのスタッフ構成について相談している。
裕子や真紀のサポートをしてくれるスタッフの人選とその配置。
基本的な形ができあがり、スタッフが慣れれば演奏会も、よりスムーズに運営できると考えている。

ヨーロッパ演奏旅行担当の美帆は、衣装係の直美と話をしている。

「直美のうちはスイスに別荘があるのよね。」
「ええ、ローザンヌにね、レマン湖まではすぐの所よ。
まあ別荘と言っても父の会社のお客様をおもてなしすることがメインの施設なんだけどね。
日系企業としては、向こうにそういう施設を構えていることが、会社の信用にもつながるらしいわ。
そうそう、もちろん演奏旅行での利用はオーケーよ、人数が多くても早目にわかってれば大丈夫だからね。」
「そんなに広いの?」
「まぁ、ちゃんとしたホールもあるし、そうね20人ぐらいまでなら普通に宿泊できるんだけどね、それを越したら廊下でつながってる隣のホテルを使えば良い訳。
普段の施設管理とかは、そのホテルに任せてあるのよ。」
「へ~、じゃぁ食事とか、そのホテルで済ませることもできるんだ?」
「うん、部屋まで運んで来てくれるわよ。」
「別荘かホテルか微妙なのね?」
「まあ、家族だけとか、親しい友人とだけの時は日本食中心になって、ホテルのサービスはあまり利用しないんだけどね。」
「なるほど。」
「ねえ、演奏旅行の日程はどんな感じになりそうなの?」
「それが明日、向こうのプロジェクトメンバーが来日しないと、はっきりしないのよ。
こちらへ来る直前まで、色々調整をして、ということらしいんだけど…。
まあ祥子は後での変更は対応出来ないこともあるからと、釘を刺しておいてあるらしいけどね。」
「いまいち心配な点もあるわけね。」
「まあね、演奏旅行までに祥子と最低一回は向こうへ行って、演奏関係のスケジュール確認は祥子、宿泊関係は私という感じで確認と根回しをしておく予定だけどね。
何かあった時は、直美にも無理なお願いするかもしれないけどよろしくね。」
「大丈夫よ任せといて、それより美帆の仕事、多くなり過ぎないの?」
「うん、Lentoスタッフの宿泊のこともあるから、私の補佐を置く方向でスタッフの調整を始めているわ。
白川さんもね、今回の旅行はLentoのスタッフで忙しい人のいない旅行にしましょう、っておっしゃっていてね。」
「わ~、白川さんらしいセリフね。」
「私達の大学卒業旅行でもあるからってね。」
「あっ、そこまで…、私自身は桜子と学校一緒だったりするから、卒業旅行かなぁ~、なんて考えてはいたけど、白川さんらしい心使いだなぁ~。」
「でも、Lentoの卒業旅行ではないとのことよ。」
「はは、Lentoは当分卒業できそうにないわけね。」

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マネージャー-7 [Lento 8,マネージャー]

「そろそろ食事にしましょうか。」
裕子の母の問いかけに一同頷き席を移動し始める。
普段、家にいない裕子の兄たちも、そして裕子の両親に祖父母も同席しての昼食会、主役はやはり和音たちの筈、だが和音はなぜかチェンバロからピアノに移動して、演奏を始めた。
チャイコフスキーの四季から舟歌、そしてトロイカへと変わっていく。
席に着いた者たちはその演奏に聴き入る。
飲み物を運んできた女の子も足を止めている。
それを嗜めようとしかけた裕子の母も表情をゆるめて…。
トロイカが終わったところで、祥子が和音の元へ。
「ほかっといたら何時までもピアノ弾いてますから。」
「あ~、ずっと聴いていたい、トロイカがこんなに優しくて素敵な曲だったなんて知らなかったわ。」
裕子の母の言葉に反対する者はいる筈もない。

しばらく紹介や挨拶が続く。
そこへ案内されて、真子が川野と共に入ってくる。
その瞬間、一同の目が二人に釘づけに。
なにげに立っている二人の姿が、そのままファッション誌の表紙を飾ってもおかしくないレベルだったからだ。
「うわ~、素敵なカップルね。」
裕子の母の言葉をきっかけに場は一気に盛り上がる。
「真子、素敵よ。」
「今度はモデルデビューなの?」
「それにしても、う~ん、絵になっちゃうのね~。」
マネージャー達も美人揃いだ、おしゃれにも気を配っている。
だが、今の真子達の前では何かしらの差を感じている。

「ふふ、直美さんのコーディネートなんですよ。」
真子が皆の気持ちを察してネタをばらす。
「えっ? 直美の? 衣装係りってことになってるけど…。」
真紀はとまどっている。
「今回は深まり行く秋をイメージしてみたんだけどね、まあご覧の通りモデルが良いからまとめやすかったわ。」
と、直美。
「ちょっと直美、これがあなたの実力ってこと? そう言えば直美自身は地味目な服が好きよね。」
と美帆。
「まあね。」
「今度、私の服もコーディネートして欲しいわ。」
「それはもう予定に入ってるのよ、裕子。」
祥子が話し始める。
「2月の演奏旅行はテレビ局のクルーが同行取材という形になりそうなの。
で、桜庭さんがね、ついでと言ってはなんだけど美人マネージャー軍団として私たちも取材対象にしたいとかでね、ならば直美のコーディネートで、びしっ、と決めたいと思ってるのよ。」
「それにしても衣装係り、直美って聞いても、いまいちピンとこなかったけど、こうやって見せられると尊敬してしまうわね。」
と、桜子。

「あら、男性陣がお待ちかねですから、そろそろ昼食会を始めましょうか。」
裕子の母に促されて皆が席に着く。


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マネージャー-8 [Lento 8,マネージャー]

昼食会、真紀は裕子の長兄、木村隆夫と話している。
「隆夫さんも和音のCD持ってみえるんですか?」
「はは、もちろんだよ、うちは家族全員1セット以上持っているから。」
「1セット以上って?」
「私の場合は自分の分の他に、貸し出し用とかプレゼント用とか買ったからね。」
「そうですよね、和音のCDは自分だけのものにしておけないですよね、私も何人かにプレゼントしたんだけど、みんなすごく喜んでくれたんです。」
「そう言えば、さっきのトロイカはCDにもDVDにも入ってなかったよね。」
「ええ、トロイカは次のCDに入れる予定なんです。」
「次のCDってどんな感じになるの?」
「一枚はピアノ名曲集、さっきのトロイカの他、エリーゼのためにやトロイメライとか親しみやすいピアノの名曲20曲が入ります、もう一枚はそこから5曲を選んで和音がアレンジした、そうですね例えばトロイメライを主題とした変奏曲って感じなのかな、次回は二枚同時発売の予定です。」
「おおっ、それは楽しみだな。」
「すべてスタジオ録音になりますから、ライブ中心の前作とはずいぶん雰囲気が違うんですけど、クリスマスプレゼントとかにお勧めのものになりますよ。」
「う~んそれは残念だな。」
「えっ、どうしてです?」
「君へのプレゼントには使えないだろ。」
「はっ、はは…。」

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マネージャー-9 [Lento 8,マネージャー]

美帆は裕子の父、木村隆之と話している。
「木村さん、CMの評判どうですか?」
「うん、社内でもすごく良くてね、来週あたりから日本中で流れることになったよ。」
「あら? もっと先の筈ではなかったのですか?」
「評判が良過ぎてね、うちの社員も全員が和音と真子のファンかもって感じで盛り上がってるからね。
普段クラシック音楽を聴かない連中までもがCDやDVDを買っているし。
それに会社のイメージアップが狙いで商品が売れるかどうかは二の次に考えていたんだけど、CMを流し始めてからすぐ名古屋地区だけ売り上げがぐっと伸びてるみたいでね、まだ一週間だから、数字としては掴みきれていないけど、なんかすごく会社が盛り上がっているんだよ。」
「元は取れたってことですか?」
「はは、総合的に考えたら、すでに軽く元は取れてるし、今後を見越すと安い買い物だったってことだね。」
「タイミングも良かったですよね。」
「そうだね、まだ広く知られていないのに実力はずば抜けているからインパクト充分ってことだな。」
「そう言えば二月の海外演奏旅行のスポンサーにもなっていただけるそうで。」
「うん、昨日、そこの桜子くんのお父さんとも相談してね、大手旅行代理店も協賛ということで話がまとまってね。」
「はい父がその会社の名古屋支店長していまして、喜んでいました。」
「そうか、美帆ちゃんは片桐さんのお嬢さんだったのか。」
「はい、サブマネージャーの中で、私が演奏旅行の担当になったのも父のコネとか考えてのことだったのですけど…、父曰く、私に呼びつけられたら他の仕事を後回しにしてでもすっとんで行かなくちゃいけないレベルのお得意様なんだそうです。」
「そうかLentoの社員旅行も平行してって言ってたね。」
「はい、考えてみれば確かに父の会社にとって、大きな仕事になりそうです。
まず和音と真子の一ヶ月半程度の演奏旅行の手配、もっとも向こうのプロジェクトチームも動くでしょうから、二人に関してはそれほど仕事は多くないかもしれません。
でも、私達スタッフや和音達の家族の移動や宿泊、それとLentoスタッフは交代で行きますので、その手配だけでもそれなりの利益が出そうなんですけど、テレビ局のクルーの面倒をみて、さらにはLentoのお客様を中心に向こうでの演奏会を含めたツアーとかの話も出てるし。
父は木村さんの会社で、お客様対象にヨーロッパツアーを懸賞の賞品にという話が進めば、何本かツアーを組むことになるかもって言ってました。
協賛ということで多少の費用負担があっても、得るものも大きいみたいです。」
「君のお父さんも和音ちゃんのファンなんだよね。」
「はい、それはもう大変なもので、和音の生演奏をいつも聴ける私をうらやましがっています。」
「そりゃそうだ、私も裕子がうらやましいよ。」
「はは、でも和音のおかげで父との会話が増えました。
父が仕事人間だったこともあって、なかなか父との接点がなかったのですけど、今は父とも色々な話ができる様になりましたから。」
「うちもだよ、家族全員が和音ちゃんと真子ちゃんのファンで裕子はサブマネージャーになるし、うちの会社はスポンサーをやらさせてもらってるし、今日だって和音ちゃん達が来るからって家族全員揃ったからね、普段あまりないことなんだよ。」
「何か不思議ですよね。」
「そうだね…。」

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マネージャー-10 [Lento 8,マネージャー]

「真紀ちゃん、おばあちゃんは元気かい?」
真紀に声をかけたのは木村隆二、裕子の祖父で真紀の母方の祖母とは昔馴染みだ。
「はい、おかげさまで元気です、毎日花の世話をしたり、昔の弟子たちと遊びに出かけたりしてます。」
「弟子というとまだ教えているの? お花。」
「そうですね、私が最後の弟子みたいなものですけど、私も自分で自分を創っていくレベルになってきましたから…、今は、たまに私が生けたものの感想を口にするぐらいのです。
でも、おばあ様の一言はいつも要点を突いていてすごく重いです。」
「梅ちゃんは昔から気が強かったけど、感性も抜きん出ていたからな。」
「はは、そうなんですか。」
「Lentoを飾る花を見ていると昔を想いだすんだよ。
他で生け花を見てもそんなことはないのにね、真紀ちゃんの作品も多いんだろ?」
「はい、さすが木村さんですね、私は、おばあ様の直弟子ですから、普通気づかない様な所で癖とか似てるって、おばあ様の古いお弟子さんたちから言われてます。
Lentoでは、お花係りのリーダーをさせていただいておりますので、後輩達にも私を通しておばあ様の癖がが伝わっているかもしれません。」
「今後はどうするつもりなんだい?」
「そうですね、サブマネージャーやりながら、お花係りのリーダーを後輩に引き継いで、うふ、花嫁修業かな?」
「もう相手は決まっている?」
「まだまだですけど、親がうるさいんですよ、和音達のサブマネージャーだから働くことを許してもらえた様なもので…、箱入りさんなんです、私。」
「どうだい、うちの隆夫とかは。」
「え~、急に言われても~! …、隆夫さんならあちこちに彼女居そうだし…。」

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