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河津信吾-1 [Lento 6,DVD]

河津信吾はLentoの記録係りをしている。
2003年4月Lentoオープンの頃、オーナーの白川がどこからか見つけてきた。
無口な男で目立たないからその存在に気づいてないスタッフもいるぐらいだ。
彼の仕事は、主にLentoでの演奏を録音、録画し整理して保存という作業、それと演奏風景だけでなく、裏で働くスタッフ達の姿や四季の庭の移り変わりなどをカメラに収めたりもしている。

プロの演奏は著作権の関係もあって演奏者からの希望がない限り、録音も録画もしない。
録音、録画という作業は学生プレイヤー達のためのものなのだ。

そのままCDにできるレベルの機材が、学生達の演奏を記録していく。
それらは整理されLentoスタッフの誰もが聴ける様にLentoのライブラリイにも置かれていて、学生が自分達の演奏を聴き返して、練習の参考にしたりもしている。
学生の中にはその音源を使って、自費でCDを作る者もいる。
売れるかどうかは別としてCDを作るのは予算があれば簡単なことだ。

ちなみに記録整理の作業は平等ではない。
同じ曲を演奏すると、河津の判断で良い方のみが残されるということも多い、また演奏によっては全く残されないこともある。
消去の前に学生に音源が欲しいかどうかの確認はなされる。
データベースを利用しやすくするための処理だという。
だが中村和音や先崎浩士ら幾人かの場合は、ほとんどすべてが残されている。
何年何月何日の演奏で、曲名はもちろん、その時の会場の雰囲気などが河津の言葉で書き残されている。
同じ曲を演奏しても日によって違うということが聴き比べるとわかる。

和音がLentoで演奏を始めた頃の記録には河津の長い文章が添えられている。
「私はとんでもない原石に出会ったのではないだろうか。
とにかく音が違う、今は客の前での演奏に慣れていないという感じがあるが…。」
と書き出し、曲の評価も興奮気味に綴られている。

ちなみに和音ファンクラブの会員番号No.1は河津だ。

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河津信吾-2 [Lento 6,DVD]

映像関係の記録作業は、真子の登場によって河津の仕事を一変させた。

踊るように仕事をする真子にいち早く気づいたのは河津だ。
彼は漠然と記録しているわけではない。
常に芸術的空間Lentoで記録しておくべきことがないか観察している。
他の女の子たちもLentoの雰囲気に合わせているから、それなりに絵になっている。
だが、真子の動きはあきらかに違っていた。
それに関して彼はこう記している。
「真子はホールの仕事をしているというより、ホールの仕事を演じようとしているみたいだ。
初めはちょっとした仕草にそれを現していただけだったのが、仕事に慣れるにしたがってアクトレスとなって踊るようになり始めた。
この発見は私に大きな楽しみを与えてくれた反面、映像として残すという課題を私につきつけてくれた。
客の目に障らぬように彼女の姿をきちんと残すということは容易ではない。
ただ幸いだったのは時間があったということだ。
彼女のすべての動きを残す必要もないから、彼女が働いている時間中に何度も撮影のチャンスがやってくる。
映像関連機材の充実を白川氏が簡単に承諾して下さったのも真子のおかげと言ってよい…。」

それまでは演奏者を固定カメラで撮影するだけだった。
もちろんそれでは真子の姿を追うことはできない。
そこでホールに別のビデオカメラを持ち込むことになったのだが、客に気づかれないよう撮影するのは至難の業だ。
この頃から河津は隠し撮りの研究を始めた。

それから3ヶ月後にはこう記述している。
「真子は手が空くと曲に合わせ踊るようになった。
客の要望に応えて、支配人の指示によるものだ。
少しぎこちなさもあるが、すぐに慣れるだろう、これは私にとって幸いなことだ、どこで踊るか分かっているから構図も決めやすい…。」

河津が隠し撮りのコツをつかみ始めたのはこの頃だ。
誤解をまねくといけないので添えておくが、いかがわしい映像を撮影するような趣味は河津にはない。

さらに数ヶ月後の記録では。
「真子の踊りがどんどん進化してきている。
和音や先崎の演奏の時は特に良い。
DVDとして世に出せるレベルではないだろうか、映像を編集するべきだと思いはじめた…。」

目立たないという自分の特性を最大限に生かし、Lentoでの真子たちを撮影してきた河津。
撮影者ならば、映像作品として残したくなるのは当然のことだろう。
この頃からカメラの台数が増えている。
客に気づかれないよう巧妙に。

そして今年6月。
「真子たちのDVD作成が決まった。
すでに商品として出すことを前提に編集した作品も幾つかある。
だが日々成長する彼女たちのこと、それらは使わずに、新たな演奏からだけになるかもしれない。
編集作業は決して簡単なことではないが、才能あふれる若者たちの姿を一枚のDVD作品として世に出す作業は楽しいことだ…。」

プロジェクトメンバーの一部から、DVDの作成は外部のプロに委託するという話も出たが、結局、河津信吾が中心となって作成することになった。
真子や和音も彼の仕事ぶりを知っているから安心して演じられるということだ。

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DVD-1 [Lento 6,DVD]

DVDの為の撮影は色々な形で行われた。
メインは客を前にしての演奏だ。
やはり観客の前で、程よい緊張感があった方が良い絵にもなる。
多くは隠し撮り的に撮影が進んだ。
絵的に隠し撮りが難しい場面はスタッフパーティーで撮影された。
スタッフたちも衣装を凝らし、背景としての役割を担う。
また、真子がLentoの庭で舞う姿も。
河津としてはピアノを庭に出して撮影したかったのだが、さすがに店のスタインウェイを庭に出すのは彼自身抵抗を感じたらしく、録音したものをスピーカーから流しての舞となった。
それでも真子は彼を裏切らず、また河津もそれをみごとに撮影し編集してのけた。

DVDは青空に浮かぶ白い雲の映像から始まる。
ムソルグスキー作曲、展覧会の絵のプロムナードが静かに流れ始める。
画面はゆっくりと地上に降りて行き、庭から扉を開けてLentoへ入ろうとしている真子と和音を映しだす。
扉が開いた所で、矢野巧作曲、オーストリア風舞曲が始まる。
中央に和音のピアノ右にチェロの矢野、左にバイオリンの先崎、和音と矢野の間、ピアノの前に真子という構図から始まる。
曲を演奏している三人は、真子の踊りの背景の役割をも果たしていて、曲とともに動く絵画を完成させている。

曲が終わるとまたプロムナードが流れ始め、真子と和音が映し出される。
今回のDVDは二人を紹介すべく色々なタイプの作品を納めることとなった。
河津は統一感のなさを危惧したのだが、それに対して和音が提案したのが、作品ごとのインターバルに展覧会の絵のプロムナードを流すという案だ。
この案に皆が賛成し、それなら映像は真子と和音で、となった。
和音はこの撮影時、初めはずいぶん動きがぎこちなかった。
ピアノを弾いてない時の和音は、ただの内気な女の子でしかない。
しかし河津のアドバイスと真子のフォローによってDVDの中の和音は自然な感じになっている。

次の作品は花と妖精、和音がコンクールで賞を取って解禁となった即興演奏第一弾だ。
この作品だけは、DVD作成決定前のものだが、背景には茂根達也作、花と妖精の絵を使いその前で二人が演奏しているというように編集してある。
不思議な世界へ引き込まれる様な作品だ。

 


 展覧会の絵

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DVD-2 [Lento 6,DVD]

三番目の作品はドビュッシーの子どもの領分。
ドビュッシーが自分の娘の為に作曲したとされる。
ここでは一曲ごとに真子の衣装が変わる。

グラドゥス・アド・パルナッスム博士
真子は黒い衣装で、冒頭から鍵盤の上を駆け回る様な早いステップで和音の演奏に合わせる。
上半身の動きは少なく、足中心の踊りだ。
ここでの映像は真子だけになっている。
二人の息がぴたりと合っているので、まるで真子が足で音を出しているかのような錯覚にとらわれる。

象のこもり歌
真子はポケットのついた愛らしいオーストリアの民族衣装で、大きな象のぬいぐるみを手にゆったりと動く。
ここでは和音のピアノが背景になっている。
最後はぬいぐるみによりかかるように寝てしまう。

人形へのセレナーデ
真子は人形を手に踊る。
時に人形に話しかけるがごとく。

雪が踊っている
背景は茂根達也が水彩で描いた雪景色、絵の中でグレーの衣装を身にまとった真子が舞うという光景が自然に映しだされている。
絵は河津信吾、真子、和音からイメージを聞かされ、さらに二人の演奏を見てから、描いたものだっただけに、自然な感じで演奏と溶け合っている。

小さい羊飼い
アルプスの羊飼いの姿で登場した真子はゆっくりと動く。
真子によればこの曲集の中でどう演技するか一番迷った曲だという。
それでも、それなりにまとめて、見る者に印象付ける姿を魅せている。
このあたりがプロの領域なのだろう。

ゴリウォーグのケークウォーク
ゴリウォーグという黒人の人形に扮した真子が黒人のダンス、ケークウォークを踊る。
ここでは人形のようなぎこちなさを巧みに演出している。

子どもの領分の後にはおまけの形で、同じくドビュッシーの亜麻色の髪の乙女が続く。

この撮影をしている時、
「ドビュッシーって言えば亜麻色の髪の乙女が有名よね。」
と、真子が和音に問いかけた。
「そうね…、でも亜麻色ってどんな感じなのかな?」
そこへ作業を手伝っていた東沢健二が口をはさむ
「真子ちゃん、亜麻色の髪の乙女になってみたら。」
「あ、いいかも。」と和音。

亜麻色らしいかつらを用意して清楚なドレスを身に包んだ真子が椅子にかけ和音のピアノに聴き入るというという情景が、すぐに設定され、一曲追加されたのだ。


 ドビュッシー 子供の領分
 ドビュッシー 亜麻色の髪の乙女


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DVD-3 [Lento 6,DVD]

続いてのプロムナードの後、今度はバッハのイギリス組曲からの抜粋となる。

舞曲でありながら踊るには合わないと言われているバッハの舞曲に真子が挑戦したという感じだ。
春先から和音はLentoでの演奏プログラムにイギリス組曲から1,2曲ずつ入れて来た。
真子が踊る曲としてだ。
その時の映像を一通り見直して抜粋する曲を選んだ。

映像はLentoの庭が中心となる。
真夏の日差しを浴びて踊る真子の姿はまばゆいばかりだ。

次はショパンの幻想即興曲。
和音の演奏風景が中心となる。
色々な角度から和音の演奏を映し出す。
時折入る観客の姿はLentoのスタッフたちのものだ。

最後はプロムナードに続いてムソルグスキー展覧会の絵の終曲 キエフの大門で締めくくりとなる。
背景は茂根達也の絵、ハルトマン作のキエフの大門を元に彼の感性で大きく描き直したものだ。


 バッハ イギリス組曲
 ショパン 幻想即興曲
 ムソルグスキー 展覧会の絵


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柳原真子と柳原咲江-1 [Lento 6,DVD]

真子の家の居間、真子は母親の咲江と二人、DVDを見ている。
DVDのタイトルは花と妖精、ジャケットは茂根達也の作品が使われている。

「タイトルとジャケットは色々な意見が出てね。」
真子が咲江に話しかける。
「なかなか良い絵じゃない。」
と、咲江が応える。
「でしょ、でも私と和音のツーショットとか、オーストリア風舞曲の一場面とかの案も出てさ、でも和音が何となく達也くんの絵にしたそうにしてたから、私がこの絵を推したの。」
「和音さん喜んでた?」
「うん、それと花が和音で妖精が私だから、ある意味ツーショットなのよね。」
「そういえば、この妖精って真子に似てない?」
「ふふ、よく言われるわ、達也君は私をイメージして描いたと言ってたわ。」
「すると花は和音さんを?」
「そうだと思うな、達也君のイメージする和音って、優しくて暖かくてってことじゃないかしら。」
「妖精はちょっといたずらっ子なのね。」
「ふふ。」

「それにしても踊ることは好きだったとはいえ練習嫌いのあなたがプロのダンサーになるとは思ってもみなかったわ。」
「Lentoと、和音と出会ったからね、Lentoでは何時も本番だから、まあ本番で練習してるってことかもね。
でも本当に和音はすごいの、ふと気づくと気持ちよく踊らされているって時もあるし、私の踊りに合わせて弾いてみせたり。」
「そうね、このオーストリア風舞曲の演奏もすばらしいわ。」
「矢野さんが私たちのために作曲して下さった曲ですからね。」
「真子、本当に良い絵になってるわよ。」
「ありがとう。」

「次は、花と妖精なのね。」
「実はね、この演奏でプロを決心したの。」
「そうだったの、それでジャケットも。」
「うん、私練習って好きじゃないから即興って良いのよ。」
「本とに練習なしの本番なの?」
「もちろんよ、まぁこの時は前もって多少の打ち合わせはしたけどね。」
「即興ってすごい緊張感があって全身がはりつめた感じになるの。」
「でしょうね。」
「でもね、和音は自然なのよ…、シューマンとか弾いてる時より、即興の時の方が、気軽に弾いてる感じがするの、それを和音に聞いたら、そうね、シューマンとか弾いてる時はシューマンに失礼にならないように気を使ってるから、って言うのよ。」
「えっ?」
「でね、即興の時は余計なことを考えずに、真子との時は真子のことだけ考えてればいいから気楽なものね、って。」
「この演奏が気楽なものなの?」
「彼女にとってはね。」
「う~ん…。」
「天才ピアニストの演奏で踊れる私って幸せじゃない?」
「そ、そうよね、でもあなたも天才に負けずにしっかり踊れているわよ。」
「ふふ。」

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柳原真子と柳原咲江-2 [Lento 6,DVD]

モニターの画面はドビュッシーの子どもの領分のグラドゥス・アド・パルナッスム博士に変わっている。

「真子すごいわ、曲とぴったしじゃない。」
「でしょ、子どもの領分は一曲ずつ撮ったの、まず和音の演奏を聴いて、それからイメージを膨らませて、お客様の前で本番って感じ、この曲は三回踊って最後のを選んだのよ。」
「さすがに一発でとはいかなかったのね?」
「最初のでもOKは出たんだけど、もっと良いのが踊れそうだったから、ちょっとね。」
「少しは練習したの?」
「本番を三回もやったのよ。」
「そういうものなの?」
「うん、三回も踊ったのは、一回目の私の踊りを見て和音が演奏を変えてみようかって、少し話し合ってから二回目、私がもう一度踊りたくなって三回目って感じなの。
午前、昼過ぎ、夕方と、同じ日に三回だったんだけど、全部見てたお客様もいてね、やっぱり三回目が一番良かったって言って下さったわ。」
「同じ曲でクレームはなかったの?」
「まさか、逆に同じ曲の違った踊りが見れて面白かったって声もあったのよ。」

映像が変わる。
「あっ、この象のぬいぐるみ、お父さんに買ってもらったものよね。」
「そうよ、題が象のこもり歌だからさ。」
「これ見たらお父さん喜ぶわよ。」
「ふふ。」
「それにしても、衣装とか一曲目と全く違うのね。」
「元々、特に繋がりのある曲集じゃないから全部違った雰囲気にしようってことになったの。」

「今度は人形へのセレナーデよ。」
「はは、真子がちっちゃかった頃を思い出すわ…。
バレー教室から帰って来ると、人形相手に踊ってたわね。」
「教室では自分の思った通りには踊らせてもらえなかったからなのよ。」
「でも、あの頃の基礎があって今の真子があるのでしょう。」
「そうね、何だかんだ言って高一まで続けてたからなぁ~。」
「何回やめたいって聞いたことか、でも、やっぱり続けるってことになって…。」
「まぁ色々あったのよ。」
「色々ねぇ~。」

画面が雪景色に変わる。
「この絵も茂根君の絵なの?」
「そうよ、暑い日に描いてもらった割りに…、いいでしょ?」
「そうね、真子が景色に溶け込んでいるわ。」
「描く前に、衣装を着て演奏を見てもらったからね。」
「ねえねえ、茂根君と和音さんとの仲はどうなってるの?」
「二人とも相手の才能に惚れてるからね、まあ適度にデートしてるわよ。」
「あなた、じゃましちゃだめよ。」
「のんのん、逆よ三人で遊びに行く計画を立てるのは私、途中で消えるのも私なんだから。」
「はは、恋のキューピットなのね。」
「故意のキューピットかも。」
「ははは、で、真子はどうなの、彼氏とか?」
「そうね、友達は沢山いるけどね…。」

「あら、この曲は?」
「小さい羊飼いという題なんだけど、自分としてはどうしても羊飼いと曲のイメージが結びつかなかったから、羊飼いが和音の演奏を聴いてるような感じにしてみたの。」
「そうなんだ、でも映像として良い感じに仕上がってるじゃない。」
「そこらへんは河津さんの力ってことかな。」
「プロの仕事ってことね。」
「ふふ、河津さんってね、存在感がないというか目立たない人なの。
それがねこのDVDを作ることになったことから、目立たない河津さんのことが話題になったの、スタッフの中でね。」
「えっ?」
「実際、河津さんを知らなかったスタッフも結構いたのよ、普段からLentoの中をうろうろしてるのにね。」
「そんなことって…。」
「ある意味不思議な人よねって感じで、みんなの話が盛り上がった翌日、やっぱり目立ってなくてさ。」
「はは。」
「そんな河津さんなんだけど、ちゃっかり和音ファンクラブの会員番号No.1をゲットしてるのよ、ファンクラブの話が出るずいぶん前から予約してたんですって。」
「結局和音ちゃんのファンなのね。」
「もし私のファンクラブが出来たら、ファンクラブの会員番号No.1は河津さんなの。」
「えっ、あっ、予約済みってことね。」
「うん。」


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柳原真子と柳原咲江-3 [Lento 6,DVD]

真子たちが話をしている間に曲はイギリス組曲に変わっていた。

「これは、緑に囲まれて落ち着いた感じが良いわね。」
「暑かったけど、外で踊るというのは新鮮だったわ。」
「実際にLentoの庭で踊ったの? 踊りにくくなかった?」
「うん、派手さを抑えた踊りにしたから、外でもそんなに問題なかったわ、演奏が生じゃなかったから勢いも弱めだけどね、元々派手にするつもりはなかったから。」

「それにしても、色々なパフォーマンスを入れたのね、このDVDには。」
「和音との初めてのDVDだから、自己紹介的な意味合いもあってね。
次からは見てくださった方々の声も取り入れて、一本一本まとまった感じのDVDを出して行く予定なのよ。」
「えっ? もう次回作の予定があるの?」
「もちろんよ。」
「で、どうなの、売れそうなの?」
「売れそう、というより予約も多かったから、もうずいぶん売れているみたい。」
「へ~。」
まぁ、これからが勝負なんだけどね、今度、桜庭さんとこのテレビに出るし、もうすぐCM撮影も始まるのよ。」
「CMって?」
「和音マネージャーの祥子さんがスポンサー見つけてきてね、この地区で流して評判が良かったら日本中の人が、和音と私を見ることなるんだって。
和音の演奏が日本中の人の耳に届くかもしれないのよ。」
「ほんとに? 自信の程は?」
「和音は弱気だけど私はいけると思っている、だって和音のピアノだもん。」
「真子のおまけ付きだしね。」
「そういうこと。」

「ねえ、二人で演奏する時のユニット名とかはないの?」
「それなのよね、あった方が売り出しやすいということで、皆で考えてるんだけど、しっくりしたのがなかなか出てこなくてさ。」
「そうなの…、う~ん…、Dancing with 和音 なんてどう?」
「あっ、それDVDのタイトルにはいいかも。」
「そうね、ユニット名としては少し違うわね…。」


 バッハ イギリス組曲


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柳原真子と柳原咲江-4 [Lento 6,DVD]

「あっ、ショパンね。」

曲が幻想即興曲に変わって画面は和音の演奏風景となる。

「これはね、和音の姿を見たくてDVDを買う人もいるだろう、ということでね。」
「和音さんって、綺麗でピアノ弾いてる姿が絵になるわね。」
「でしょ、この次出すDVDは和音のソロなの。」
「あら、真子の出番はないの?」
「達也くんの絵と私の踊りは、おまけで少し入れるみたい。
もうすぐ出来上がると思うわ。」
「一本目が出たばかりなのに?」
「二本目どころか三本目もずいぶん作業が進んでいるわよ。」
「早いのね。」
「Lentoでの本番をそのまま使うのも多いから、編集の問題だけなの。
ちなみに三本目は和音と私がピアノと踊りで語り合っているものが中心になるのよ、期待しててね。
それと、CDだってその気になれば何十本だって出せるんだって。」
「そんなに簡単なものなの?」
「和音の頭の中には子ども頃から弾いてきた曲が沢山あるし、即興演奏もあるし、そうそう今、和音が取り掛かっているのは、和音による変奏曲集でね、エリーゼのために、とか、ユーモレスクとか誰もが知っている様な小品をベースにして、原曲のイメージを大切にしながらアレンジという作品集なのよ。」
「大変そうね。」
「ぜ~んぜん、時間かけて作っている訳じゃなくてね、曲を決めたら即興的にアレンジした曲を弾いて、それを聴いてからもう一回弾いて、良い方を使ってねっ、て感じなのよ、三回目を弾く時もあるけど。
一曲の長さを15分程度にするというのが決め事なんだけどね。」
「出来の程は聞くまでもないわよね、で、15分っていうのは?」
「小品ってすぐ終わちゃうじゃない、でもその曲の世界にもう少し浸り続けていたい人もいる訳で、私の好きな、亜麻色の髪の乙女だって二分半ぐらいだからさ。」
「なる程ね。」
「作曲者の皆さんのご機嫌を損ねないように気を使ってるそうなんだけど、楽しそうに演奏してるわよ。」
「私も聞いてみたいな…。」
「あっ、前に母さん招待してからずいぶんになるから、良い日を探して初音さんにお願いしてみるわよ、お父さんと一緒が良いでしょ?」
「ほんと、嬉しいわ、そうね…、もうすぐお父さんの誕生日だから、その前後はどう?」
「たぶん大丈夫だと思うわ。」
「よろしくね、それまでは和音さんのCDと、このDVDを聴きまくることにするわ。」
「磨り減るまで聴いてね。」
「ははレコードじゃないでしょ。」


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