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高校生会議2-16 ブログトップ

神沢祐樹-71 [高校生会議2-16]

「祐樹さん、どう、良い曲は出来ましたか?」
「どうでしょう…、とにかく二人で意見を出し合って一気に下書きを描いたという段階ですので。
感性の趣くままに作って、ある程度形が出来たら次の曲に取り組みました、聴き直したらひどいものかも知れません。」
「これから手直しをして、明日学校で聴いて頂いてから再度手直ししたものを先生に聴いて頂こうと思います。
お母さま、先生とは連絡取れましたか?」
「ええ、昨日の番組を録画したものと二人の作詞作曲デビュー作を送らせて頂いたわ。
普段の彼の作風とは方向性の違う楽曲に、どの様な反応を示して下さるのでしょうね。」
「一度パーティーの席でお話させて頂いた時は、良い曲が歌のあまりお上手でない方に歌われている事を嘆いておられました。
アイドルの中には人前で歌うレベルではない歌唱力の方がお見えだそうで、ひどすぎるからファンが大声を張り上げてかき消そうとしてるのだそうです。」
「あっ、オタ芸の話は聞いた事があるが…。」
「でも祐樹さまの歌なら大丈夫、楽しみ方は人それぞれですが、私は普通に聴いて頂ける歌をお届けしたいです。」
「子ども達が喜んでくれる歌が完成すると良いわね、でも何曲も作るのは大変でしょう。」
「はい、ですが色々作戦を考えまして、主題になるメロディを幾つかの曲で共有し全部の楽曲で変奏曲集の様な形にします。
話言葉のイントネーションを元にしていますからメロディラインが有る程度絞られますし、子ども達が無理なく歌える音域で、使う音にも制約を決めました。
全てが似た様な曲になりますが、楽しげなリズムで変化を付けています。」
「簡単な曲という事なのね。」
「ええ、ただそれだけでは面白くありませんので、同じ歌詞で二曲作ってみました、それぞれ独立した曲として歌えるのですが、リズムを合わせて有りまして、二人でその二曲を同時に歌えばハーモニーを楽しめる、合唱の基礎練習にならないかと目論んでいます。
CDでは、まずユニゾンで歌ってから、二人でのハーモニー、最後にそのアレンジという形を考えています。」
「実験的な作品という事なのね。」
「はい、二つのパートが共に主旋律ですので。」
「問題は祐樹さまの考えられた歌詞です、お母さま、困った、って曲が有るのですよ。」
「困る事が有るの?」
「子どもにだって困る時が有りますよ、授業で当てられて答えが全く分からないとか。」
「そんな時に子どもが困ったなと歌い始めてしまったら、楽しいですが問題になりそうではないですか。」
「子どもが授業中に歌い出しかねないという訳なのね。」
「その別パートを仲良しの子が歌い出したら素敵です。」
「先生の方が困ってしまうわね。」
「あっ、面白いかも、困った、の先生バージョンも作ろうか。」
「面白いですね、でも、曲が出来過ぎて困った事になりそうです。」
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神沢祐樹-72 [高校生会議2-16]

「お二人は連休中ずっとご一緒だったのですか?」
「まあね、千恵はどうしてたんだ?」
「お爺ちゃんちから会社のシステムにアクセスしてたわ、それが一番楽しかったかしら、お爺ちゃんも興味を持ってね、学校では得られない事を学べるからしっかりやりなさいって。
あっ、テレビ、見たわよ、従妹達が騒いでたわ、祐樹くんに彼女がいたって観賞するには問題が無いとかね。」
「はぁ~、所詮俺は見世物か。」
「ねえ、なんか連休中に色々動いたのでしょ、どうなってるの?」
「今整理中だから詳しい事は少し待ってくれないか、それよりこれを聴いて欲しいんだ。」
「これは?」
「俺達のCD原案、ここから手直しした後、プロの先生に仕上げて頂く。」
「何時作ったの?」
「昨日、少し間を置いてから練り上げるつもりなんだ、だから完成度は低いからね。」
「うっ、他に聴いた人はいる?」
「まだだよ。」
「それを授業前に渡されて…、私は授業中聴かずに耐えろと。」
「そこまでの完成度じゃないよ。」
「テレビで少し流されたオリジナル曲、良かったわよ、子ども向けみたいだけど幅広い年齢層に受け入れて貰えると思うわ、子どもの頃を思い出させてくれてさ、私はそんなに腹ペコじゃなかったけどね。」
「まあ、聴いた感想や意見を聞かせてくれな。」
「うん、あっ、今日は音楽の授業が有るわよね、春日部先生にお願いして、内容を作曲にして頂いて、うんそうしよう、祐樹くん授業に協力してね、先生は私が説得しておくから…。」

「…、どうやって春日部先生を丸め込んだのだ?」
「丸め込むも何も、先生だって祐樹くん達の新曲を生で聴きたいわよ。
でも、元々作曲関連の授業は予定されてた事で、日にちを変えただけの事なのよ。」
「千恵はもっと大人しい人だと思ってた。」
「ふふ、そうね、中学時代の自分では考えられない事をしてるかも、絵美の影響かしら。
とにかく音楽の授業ではお願いね。」
「ああ、同級生に生で聴いて貰うのは少し恥ずかしいが、感想や意見は聞かせて欲しいからな。」
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神沢祐樹-73 [高校生会議2-16]

「今日の授業は予定を変更して、作曲についての学習にします。
今日は特別講師として一昨日テレビにご出演なさった神沢祐樹さんと白川絵美さんにお越し頂いています。」
「先生、俺達は特別講師なのですか?」
「まあ、良いじゃない、CD化される曲がどうやって作られて行くのかをほぼリアルタイムで見られるチャンスは多くないと思うのよ。」
「まだ確定ではなくボツになるかも知れないのですが。」
「それはそれで面白いわ。」
「あ~、所詮他人事なのですね。」
「もちろんよ、でも、コンセプトが面白いし売れると思うわよ。」
「そう言って、先生が今日の授業を楽しようという魂胆が丸見えなのですが。」
「だめよ、生徒さんをお待たせしては。」
「図星でしたか…、今度奢ってくださいね。」
「う~ん、お酒を奢れないのが残念だわ。」
「はは、未成年で良かったです…。
みんな、ごめんね、変な事になってしまって、曲は真面目に作っているのだけど、子ども向けを想定し、シンプルさを追求してるので幼く感じると思う、でも作曲の手順としては音楽の授業から外れて無いと思うからね、まずは曲を聴いてくれな。
絵美、良いかい?」
「はい。」

「聴いて貰った曲は…、
…、という感じで出来上がったんだ、みんなの感想を聞かせて貰って手直ししてから、プロの先生に仕上げて頂くつもりなんだ、よろしくね。」
「神沢くん、白川さん、楽しい授業有難うね、曲作りは人によって様々だけど、面白くて理論的な作曲方法でしたね。
次回は…。」

「今日の音楽の授業は楽しかったわ。」
「はは、何か授業をしてしまったな、千恵には物足りなかっただろうが。」
「そんな事無いわよ、子ども向けと言っても論理的に作曲されている事が分かったし。
歌詞は同じでも違う曲だと思ってたら、一つの曲になってたり、そのアレンジバージョンは絵美さんのピアノも恰好良くて、もう完成度高いじゃない。」
「問題はより多くの人に受け入れて貰えるかどうかなんだけどね。」
「行けると思うわ、CD買うってみんな言ってたわよ、音楽教育の現場でも使って貰えるのではないかしら。」
「はは、密かに狙ってはいるのだけどね…。」
「ねえ、ねえ、祐樹くん、千草が可愛い絵を描いたから見て。」
「えっ? どんな…?」
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神沢祐樹-74 [高校生会議2-16]

「千草、ほら祐樹くんに見せなさいよ。」
「う、うん。」
「あっ、歌をイメージして描いてくれたんだね、絵美、どう?」
「可愛らしいですね、素朴な感じが素敵です。」
「落書き程度ですから…。」
「う~ん、そこが良いんだ…、えっと…、伊藤さん、この絵は誰かの絵に似せて描いたの? それとも全くのオリジナル?」
「一応オリジナルです。」
「この絵をDVDとかで使わせて貰う事は可能かな?」
「えっ、下手なので…。」
「プロっぽく無い所が良いと思ったのだけど。」
「私も、歌の世界観に合っていて良いと思います。
祐樹さまなら、絵から詞の発想が広がるのでは有りませんか?」
「そうだね…、千恵はどう思う?」
「動画で無くても、この絵をズームインしたりズームアウトしたりしながら移動させるだけで良いと思うわ。
二人の映像とバランスを取って、うん、作品がイメージ出来るわね。」
「伊藤さん頼めるかな?」
「こんなので良ければ…。」
「じゃあ、千恵が全曲の音源を持ってるから、コピーするなりなんなりして聴いてくれるかな。
契約関係は、担当者と相談して貰う事になるけど。」
「えっ、契約ですか? 落書きですから…。」
「落書きでも著作権は発生するし、もっと描いて欲しいんだ。」
「千草、美術部で真面目に書いてるのも見て頂いたら。」
「はい…、見て頂けたら嬉しいですが…、えっと…、その…、お二人を描かせて頂けたら…。」
「ああ、モデルか、う~ん、ヌードは恥ずかしいが、服を着ていて良いのなら。」
「いえ、お写真を撮らせて頂ければ、それを見ながら…。」
「それなら時間も取られないか、絵美は?」
「ヌードですか、祐樹さま以外の方に見られるのはすごく抵抗が有ります。」
「いえいえ、服を着たまま写真を撮らせて頂くだけで…。」
「それでしたら何も問題有りません。」
「はは、祐樹くんにならって事か…、う~ん、私も…。」
「千恵、変な事を考えてるんじゃないよ。
伊藤さん、モデルの件は了解したから、曲のイメージ画をお願いして良いかな。」
「はい、では、お二人もっと寄り添って下さい。」
「えっ?」
「こうですか?」
「はい、白川さん、そこで天使の微笑みを、祐樹さんもスマイル下さい。」
「千草ったら、普段は大人しいのに…、絵美は何の躊躇もなくそこまでくっつくんだ…。」
「カシャ。」
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神沢祐樹-75 [高校生会議2-16]

「祐樹さん、見て頂けますか?」
「伊藤さん、もう描けたの?」
「は、はい、お二人を描いた水彩は昨日の部活の時に、曲のイメージ画は家で音源を聴きながら一気に描いてしまいました。」
「これは…、絵美、君の綺麗さが見事に表現されてるよ。」
「少し照れくさいです。」
「何、こそこそしてるの、あっ、美人画か、水彩でメルヘンの世界なのね、千草はこういうのも描くんだ。」
「千恵、ど、どうかな?」
「千草、ノスタルジックな感じが良いわよ、でもCDやDVDには合わなさそうで残念かな。」
「使いましょうよ、二枚目のCDはこの絵の雰囲気に合わせた曲を選んで、ね、祐樹さま。」
「気が早いな、一枚目がまだ形になっていないのに。」
「でもリクエストは沢山来ていますよ、お婆さまが生まれる前の曲とかも。
昔の曲のカバーアルバムなら、曲作りの時間を省略出来ます。
この絵のイメージなら、そうですね、今度の音楽は戦前戦後の曲を中心に授業をしませんか?
近代大衆音楽史になるのかしら。」
「はは、長谷先生を失業させるつもりなのか?」
「クラシックの名曲は私達も普通に触れる機会が有るのに、昔に流行った曲は私達が耳にする機会は余り無いです、でも良い曲は有るのですよ。」
「そうだな、名曲はカバーされたりもしてるが…、その手の曲で親父の一押しは蘇州夜曲なんだけど、この絵のイメージには合うな。」
「ですよね、私も、西條八十が紡ぎ出した言葉の美しさに…、お爺さまがお好きで聴かせて頂いてました。」
「そんな曲知らないわ。」
「カバーしてる人も多いから一度聴いてみてよ、歴史的背景もドラマチックなんだけどね。
絵美も好きという事なら確定だな。
伊藤さんは、この絵をどんな気持ちで?」
「大正浪漫です、竹久夢二の美人画に憧れていまして…。」
「そうか、納得したよ、今度音源を貸すから、この水彩画のタッチで曲に合わせて描いてくれないかな、あっ、絵美が歌う蘇州夜曲も聴いてみたいが。」
「はい、是非…、心を込めて歌わさせて頂きます。」
「ねえ、子ども向けの次は懐メロって事なの?」
「ファン層の拡大には悪くないと思わないか、他の人と同じ様な曲を歌っても埋もれるだけだろ?」
「でも一番の購買層を外してるかも、大丈夫かな?」
「子ども向けも懐メロも、広い世代に受け入れて貰える様な気がしてるんだ。
俺が親父に蘇州夜曲を聴かせて貰った時は、普段耳にする曲と違って逆に新鮮さを感じたんだよ、お爺さんが生まれる前の曲なのにね。
子ども向け以外の新曲を作るのは荷が重いという事情も有るのだが…。
カバー曲集が有る程度売れたら、プロに新曲を依頼する事を考えても良いのかな。
売れなければ話にならないのだが…。」
「祐樹さま、これから撮影が始まるテレビ番組を上手く利用したいですね。」
「うん、そうだな。」
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神沢祐樹-76 [高校生会議2-16]

「えっ、テレビ番組?」
「今、子どもの日のイベントを流してくれた局のディレクターが学校側と交渉に来てるんだよ。」
「どんな番組?」
「エンターテイメント、ドキュメンタリーを提案しておいた。
歌やダンスを入れながら、学校生活を紹介して行くという感じかな。
うちの高校は岩崎の移転に伴っての人口増に合わせ、学校改革を推し進めて来た歴史が有るだろ。それを紹介しながら、我が社の立ち上げや岩崎高校生会議を取り上げて貰う事になると思う。
テーマは色々有るから、三十分番組を毎週放送したいそうだ。
一回目の放送を会社設立に合わせる方向で調整に入ってくれてるよ。」
「えっと…、私も出演する事になったりするのかな?」
「一応、映りたく無い人を外して撮影、ノンフィクションではなく多少作るという事を視聴者に伝える方針なんだ。
メインキャストには出演料が支払われるが、それ以外は部活などへの援助という形に落ち着くと思う。
で、千恵は俺達の友達、秘書役として出演依頼が有ると思うがどうかな?」
「ちょっとドキドキね。」
「出来れば、緊張しすぎてこけるとか、馬鹿な失敗をしてくれると楽しくなると思うのだが。」
「え~、それは却下!」
「じゃあ、伊藤さんどう?」
「えっ、わわわわ私は…。」
「はは、無理は言わないよ、あっ、そうだな、君の作品を番組で使う方向で話しても良いかな?」
「は、はい…、それでしたら。」
「その番組で歌を紹介して行くのね。」
「ああ、折角だから商品として、CDを早めに出したいと考えているんだ。
テレビ局サイドも協力したいと話してくれてるからね。」
「こういうのって、出演料を頂いて宣伝もして貰えるって事なの?」
「うん、柿川発だが県全体で応援してくれる形にしたいそうだ。」
「ねえねえ、有名人とかが来たりもする?」
「それは無いと思う、必要ないだろ。」
「なんだ、少し残念ね…。」
「君が有名人になれば良いじゃないか。」
「はは、でもさ、学校側はすんなりオーケーするのかしら?」
「まあ、大丈夫だろう、それなりに根回しはしておいたからね。」
「えっ、いつの間に?」
「まあ、知り合いは多いんだよ。」
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神沢祐樹-77 [高校生会議2-16]

「祐樹くん、テレビ収録に関する全校生徒向けの説明がいきなり有って、保護者向けの書類が配られるとは思ってなかったわ、昨日交渉したばかりでしょ?。」
「スケジュールを考えたら、学校側としても早めに動く必要が有るのさ。
番組を通して色々考えて欲しいと教育委員会も考えているからね。」
「えっ、教育委員会?」
「ああ、教育長も市長も乗り気なんだよ、校長だけの判断ではないという事さ。」
「はぁ~、祐樹くんの根回しって、そういうレベルだったのか。
でも、結構気を遣うのね、実際の授業風景は撮影しないとか。」
「撮影されていては授業に身が入らないだろ、エキストラを募集して架空のクラスを誕生させ、授業風景を撮影という事なら、テレビに映りたい人ばかりでスムーズに行くと思うんだ。」
「部活は目立ちたい系優先なのよね。」
「部活改革は番組の主要テーマ、環境的に柿川ほど恵まれてない高校や中学でも考えて貰うべき事なんだ、先輩方も楽しく紹介してくれると思うよ。」
「そっか、色んなテーマが有るんだ。」
「うん、ディレクターは大学入学をゴールにしない、といううちの方針に光を当てたいと話してた。」
「はは、そんなの当たり前じゃない、大学に入る為に学習してる訳じゃないでしょ。」
「それを当たり前だと思っていない人がいるって事さ、学歴崇拝の人達にとって、学習は入試の為でしかないみたいだよ。
番組を通して、岩崎高校生会議が中心になって進めて来た、進学と就職を考える取り組みを広く知って貰いたいって事さ。」
「そっか、柿川は岩崎関連が多いから他とは違うのかな。」
「うちはその中でも特に偏差値の高い高校だから、ディレクターも期待しているみたいだよ。」
「真面目な番組なのね…、あっ、昨日エンターテイメントって言ってなかった?」
「部活をさりげなく紹介して行く形で音楽系の部活中心に頑張って貰うのと柿川フレンズの活躍の場と考えている、番組の舞台は高校だけでは無いからね。」
演奏は毎回必ず入れて貰う方向で話を進めているんだ。」
「合唱部もって事?」
「ああ、特別な曲ではなく今練習しているのをそのまま取り上げて貰う。
練習中の曲がどう仕上がって行くかを見て頂くのも有りだろ。
そうだな、過程を楽しんで貰える番組に出来たら面白くないかな。」
「そうね、じゃあ体育祭や文化祭も?」
「番組が続けば、有るだろうね、リアルなドラマに仕立てる事が出来たら面白いかな。」
「撮影は何時から始まるの?」
「土曜日からだけど、学校のシーンはもっと先になるよ。
準備をしっかりして、短期間にまとめて撮影するんだ。」
「そっか、極力学校生活に影響の無い様にだったわね。
じゃあ、土曜はどんな撮影?」
「俺と絵美の紹介という感じかな、子どもの日の映像と組み合わせて番組の一回目を完成させるそうだよ。」
「二人が主役か…、リアルカップルの活躍、二人の恋を生暖かく見守る人が増えるかもね。」
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神沢祐樹-78 [高校生会議2-16]

「祐樹くん、今日の撮影はどうだった?」
「お義父さん、初めてにしては問題もなく順調でした。
ただ、番組のパーツですので、編集の結果がどうなるのか気がかりでは有ります。」
「所謂、密着という感じだったのか?」
「はい、スポンサーになって下さる方との話や、柿川フレンズのメンバーになって下さる方との面談、市民コーラスの児童部会の風景など、前から予定していた事をそのまま撮影して頂けて良かったと思います。
自分としては番組を通して伝えたい事が多過ぎて、悩ましいところですが。」
「まあ、焦らなくて良いだろ、絵美は?」
「はい、お父さま、普段通りと言われましたので、普段通りに、特別な事は有りませんでした。」
「ほんとに絵美は動じないというか撮影を気にしなくて、まあ、普段から行く先々で容姿を褒められ騒がれていますから…、自分達は似た者同士なのかも知れません。」
「祐樹くんは妬みとか感じた事無いのか?」
「う~ん、そういう感じはあまり…、女の子の圧に押され気味でしたから同情して貰ってたぐらいです。」
「はは、そういうものか、どうだ、二人はそろそろ互いに相手の欠点とか見えて来たか?」
「欠点ですか…、自分は人の欠点を見るのではなく、長所に気付きなさいと教えられましたので…。」
「祐樹さまは、どんな私も優しく受け止めて下さいます。」
「我儘言って困らせたりしてはいないのだろうな?」
「もちろんです、祐樹さまは男性の中でも特別に素晴らしい方という事が分かって来ましたから、絶対に嫌われたくありません。」
「ふむ、二人の関係は長続きしそうなのだな。」
「はい。」
「テレビでカップルだと知らせてしまう訳だからな、仲の良さが続けば憧れの存在として応援してくれる人も増えるだろうが、逆も有るからね。」
「自分はその覚悟有ってお付き合いさせて頂いてます。」
「うん、それなら安心だ。
今日は社員達も行ってたそうだが、彼らの反応はどうだった?」
「サポートしてくれた社員達は、撮影の模様を楽しんでいた様です。
初めて会った人達も終始にこやかでした。」
「そこが君の強みだな、色んなタイプの社長がいるが社員に愛されるのが一番だと思う、私には無理だがね。」
「お義父さんは尊敬されていますから。」
「はは、だと良いのだが…、君の所の社員とは違って腹に一物の有る部下もいるんだ。
まあそんな奴の方がうちの規模だと良い仕事をしてくれる訳だがな。」
「そうですか…、参考にさせて頂きます。」
「社長を始めてみてどうだ?」
「まだ登記も済んでいない段階ですから何とも言えませんが、社員にお任せする所はお任せしながら方向性は示せているつもりです、一先ず収入が入る目途が立ち始めているので少し安心と言うレベルですが、先行投資をして行く部門は結果が出るまでに時間が掛かりますので油断は出来ません。」
「協力者は多いのだろ?」
「はい、社会貢献を一つの目標と掲げていますので、皆さんを裏切らないだけの結果を出したいです。」
「出来そうか?」
「もちろん、失敗すると思って始めてはいません、少しドキドキしていますが形に出来ると思っています。」
「そうだな、異色の男女ユニット高校生アイドル社長、インパクトは大きい、それを上手く利用して行けば大丈夫だろう。」
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神沢祐樹-79 [高校生会議2-16]

「祐兄、今までの撮影を編集した映像とナレーションの原稿が届いて、自分の言葉で話して欲しいって事なんだけど…。」
「ああ、結構良い感じに編集されてたな、優香、出来そうか?」
「うん、妹として話せば良いのだから何とかなりそうだけど、異色の男女ユニット高校生アイドル社長として…、えっと…、売りだして行くの?」
「まあ、それが分かり易い表現なのかも知れないが、優香には自然な感じで俺達を紹介してくれたらと思うよ。」
「そうよね、異色とかアイドルって言葉はあまり使いたくないって思うんだ。」
「ああ、そうしてくれて構わない。」
「アイドルってさ、改めて考えてみると微妙な存在なのよね。
恋愛禁止の延長で独身のまま中年になってる人とか、女性の場合は男の人の…、色々有るのでしょ。
祐兄達が地下アイドルの様な扱いを受けるとは思わないけど…。
でも、そう考えると始めから恋愛中のアイドルって、ファンが付きにくい反面、健全なのかな。」
「だろ、俺も絵美が一人だけでアイドル活動をするなら絶対に反対なんだ、どれだけ人気が出るにしてもね、まあ俺達はアイドルというカテゴリーには入らないとは思うが。」
「そうね、歌唱力がアイドルレベルじゃないものね、二人でアーティストとして上を目指すと紹介させて頂けば良いのかな。」
「ああ、まだまだ自分の歌唱力に満足してないから、そんな感じで頼むよ。
それより中間テストも近いが優香は時間のバランス、取れそうか?」
「うん、気を付けてる、祐兄みたいな結果は出せないけど、私にだってプライドは有る、仕事と学習を両立させるわ、祐兄がやってる様に時間を効率的に使い分ける方法を考えているのよ。
長時間の集中が苦手だから、まずは頭の切り替えを素早く出来る様に練習してるの。」
「頼もしいね、自分で考え自分で決める、優香も中二になって更に成長したね。」
「優秀な義姉が増えてしまって、私だけ取り残されたくないもの。
ナレーションだって上手にやって祐兄達を盛り立てるからね。」
「期待してるよ、ただね始めからうんと上手で無い方が良いんだ。」
「えっ、どうして?」
「優香がナレーターを続けて行く内に上手になって行く、それを視聴者の方にも楽しんで頂こうと思ってるのさ。
まずは中二の優香らしさを出してくれる事が一番なんだ。
上手さに気を取られ過ぎて面白みに欠けたらつまらないだろ、大人の真似をする必要はない、ナレーションを楽しんで欲しいかな。
番組制作の人も賛成して下さっているからね。」
「そっか、少し考え過ぎてたかも…、祐兄の妹は元気な中二なんだぞっ、て感じで良いのかな。」
「ああ、可愛くて元気な妹、そのままでね。」
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神沢祐樹-80 [高校生会議2-16]

「お前達、番組制作はどうだ?」
「あっ、親父、ナレーションを入れる前のを見せて貰ったけど、結構まとまっていたよ。」
「そうか、限られた時間で大変だろう。」
「今の所、予定していた通り、仕事風景を撮影して貰っているだけだからそうでもないかな、優香もきちんと仕事と学習の両立を考えてくれてるし、協力して下さる方が多いから大丈夫だよ。」
「そうは言っても、社長は残業とか関係ないから無理するなよ。」
「うん、ねえ、親父は原則残業無しでしょ、研究職だともっと仕事をしたいと思う様な時はないの?」
「そうだな、人それぞれだし、研究と言っても段階によって状況は変わる訳だ、休みの日に一見ぼ~っとしている様に見える時間、実は猛烈に働いているという事は有る、頭の中だけの作業だな、祐樹だって似た様な時間が有るのじゃないか?」
「うん、入浴中に考えていたり…、自分の場合は絵美と仕事をするのが楽しくてしょうがないから、仕事か遊びか分からないかな。
でもさ、社員の場合を考えたら線引きをしなくては行けないでしょ?」
「労働時間か、私達の場合は結果を出せば良しという考え方も有る。
作業は効率良くやってはいるが、効率ばかりを重視していては良い研究が出来なかったりする訳だ。
製造現場とかだと違うのだろうがな。」
「そうだよね、これから正社員になって下さる方の労働時間に気を付けないと、サービス残業が横行し兼ねなくて心配なんだよ。」
「有りうるな、ボランティアでも良いという人達だから、皆さん喜んでサービス残業をしそうだな。
岩崎標準の給料なら安過ぎるという事は無いとは思うが…。
社長の懸念として社員に伝えておくべきかもな、後はチームでお互いに気を付けて貰うとか。
ただ、拘束時間をきっちりしておけば良い様な気もするぞ、酒を飲みながら会議をしてる連中もいるからね。」
「それって、会社の愚痴とか?」
「そうばかりではない、仕事場とは違った環境で話をしてみると違った発見が有ったりするんだ。」
「う~ん、そうか…、でも自分は飲み会の席には当分行けないからな。」
「どうしてもという時は私が同伴するよ、親が同伴なら問題ないだろ、酒は祐樹の代わりに飲んでやるから、支払いは頼むな。」
「はは。」
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