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新ブランド-11 [安藤優-08]

絵里達のグループがデザインした作品は高校生グループがロゴを加えて完成した。

「優くん、ポーチは高校生チームの案を採用して完成させました、基本のデザインから用途別に大小六種類、色は各十色です。」
「理沙さん、予約販売だからこそ出来るバリエーションだね、特に色の多さに関しては、やはり考え直して正解だったのかな。」
「ですね、思ってた以上に出来が良くて社内での評価も高く、どれぐらい売れるか見当がつきません、商品サンプル公開と前後して製造に入るという形はロスが出にくくて、デザイン公募といううちの形式に合っていると思います、予約者に行き届いてから直営店で一般向け販売を開始します。」
「思ってなかったメリットだね、服の方はどう?」
「今回は季節の関係も有りますので五点に絞り込みました。
その内の一つは実験的商品にします。」
「どんな感じで?」
「基本のデザインを元に三つのタイプを用意します。一つ目は始めのデザイン通りの完成品ですが、二つ目は飾り気をなくしたシンプルな服とそれに付ける装飾を色や形を選んで購入して頂いて、購入者自身が完成させるという、手作りトッピング感覚です。
三つめも二つ目同様のトッピングですが、希望に合わせてこちらで仕上げてお届けするという形になります、絵里さんの発案なのですが面白いと思いまして。」
「良いね、うまく行ったら、うちのブランドを他と差別化出来るかも…、問題は三つめの製造かな。」
「相談したら、他の作業をしている人の中から希望者を募って交代で手作業という形を考えて下さるそうです。
それによって仕事に変化が出来て喜ばれるかもしれないとの事、大量の注文が入ると発送までに時間が掛かりますが、それを前提の上で注文して頂きます、ただしかなり高くなりますので注文は少ないだろうと思っています。」
「そうだね、でも、自分で完成させるタイプは売り上げが少なくても続けて行きたいな、自分で作るのは楽しいと思うよ、一からではハードルが高くても一部ならやってみようと思う子もいると思う。
一回目の締め切り近くのタイミングで発表になるから、二回目の応募作品に良い影響が有るかもしれないね。」
「後、これも絵里さんからの提案なのですが、自分で完成させた物に関しては、何らかの発表の場を設けたいです、完成品はどれを選んでどこに付けるかで色々出来ます、同じ商品で有りながら、完成品のバリエーションは数え切れません。
自分で完成させた物は人に見て欲しいと思う子も少なくないと思います。」
「それも進めて下さい、形は理沙さんと絵里にお任せします。」
「はい、有難う御座います。」
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新ブランド-12 [安藤優-08]

優と絵里。

「優くんが冬休みの後もなかなか中学に来てくれなかったから久しぶりね。」
「はは、まあ色々有ってね、一回は絵里とすれ違いだったし。」
「どう、新商品は?」
「それがね…、ちょっと…。」
「えっ、全然注文が来てないとか?」
「まあ…。」
「そんなにひどいの、高校生チームが恰好良く仕上げてくれたから売れると思ったのになぁ。」
「いや。」
「残念だけど、次、頑張るわ。」
「うん、頑張ってくれて良いんだけど、製造がね。」
「どういう事?」
「売れすぎて製造が追いつかないんだ。」
「え~、そうなの~、優くんの意地悪、もったいぶってさ。」
「注文受付開始の翌日からポーチの製造工場は大慌てて設備拡大を始めているけど、現場は大変らしい、桜根の工場は原則夜勤禁止だけど二交代制にして早朝から深夜までの作業も検討せざるを得ないと従業の方々とも相談してるそうだよ、他の工場に応援要請するにしても設備の関係ですぐとは行かないしね。
だから注文から受け取るまでの時間はどんどん長くなる、つまりまだまだ注文が膨らんでいるって事さ。」
「へ~。」
「まあ、桜根関連の方々が購入して下さるかもという期待は有ったけどね、桜根グループ全体で考えても一番のヒット商品になりそうだよ、服の方も予測を上回る勢いでね、まあ生産は大丈夫だけど。」
「じゃあ、発売までに色々掛かった費用は…。」
「初期投資は簡単に取り戻せるよ、皆にはお年玉第二弾だね、絵里にも特別ボーナスを用意するって、理沙さん話してたよ。」
「でもどうしてそんなに売れるのかしら?」
「理沙さんが調べた範囲では、年齢に関係なくYou&優の商品を一つは持ちたいという感覚だそうだ。」
「そうか、優くん人気の結果なのね。」
「う~ん、そうなのかな。」
「そうよ。」
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新ブランド-13 [安藤優-08]

二人の話題は作品のネット投票の事に。

「優くん、一回目の投票どう?」
「まあまあだね、一般向け商品部門が二百点、あの人に着て欲しい部門が五百点ぐらいの中からすでに二千票を越す作品も出て来てる、こんなのは締め切りまで待たずに商品化決定だね。」
「私達には得票数が分からない様になってるけど、やはり良いと思う物は皆同じなのよね。
優くんに着て欲しいって作品ばかりって理沙さん言ってみえたけど、どう?」
「ほとんどがが僕を指名してるらしい…。」
「えっ、メチャ人気なのね、うわ~、二人で話してるこんな所を人に見られたら、私、殺されるかも。」
「大袈裟だなぁ~。」
「ここんとこテレビに出る回数増やしてたでしょう、その効果の表れかもね。」
「You&優の宣伝と考えていたからね、ポーチも沢山売れたから効果有ったのかな?」
「大ありよ、春のイベントも優くんが主役ね。」
「ねえ、絵里もそろそろテレビとか出てみる? 学校とも交渉するから。」
「私なんか駄目よ、そんな事したら仲間外れにされちゃうかもしれないし。」
「そうでもないんだ、中学生チームの子達からも、我らがリーダーをもっと表に出して欲しいって言われたからね。」
「じゃあ皆でというのは?」
「説明動画に対するコメントの中で絵里に関する書き込みの多さを皆知ってるからね、自分達が出るのは、はずかしいし、絵里に引き立て役はいらないってさ。」
「う~ん、父さんと相談かな。」
「ちなみにお父上は承諾済だ。」
「え~、早過ぎるわよ、心の準備が何も出来てないし、そんなんじゃ女の子に嫌われるよ。」
「僕のファンは多いそうだから大丈夫でしょう、オーケーならレッスンしながら番組に出て貰おうかと、もちろんレッスンの費用は全部うちで持つからね、立ち位置はうちの広報という感じで行こうと思ってるけど、将来的にはファッションショーとかに出たり、出来れば司会とかも経験して欲しいかな、うん絵里なら大丈夫だ、すぐ慣れるよ、ああ、契約も見直しだな、高校生になるから中学より動き易くなると思うし、でも学業をおろそかにしてはいけないから無理の無い範囲でね、将来どんな道に進もうとこの経験は生きると思うよ。」
「あ、あの~。」
「何?」
「決定事項なの?」
「坂本絵里、君は断らないよね、だって僕ら友達だろ。」
「…。」
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新ブランド-14 [安藤優-08]

翌日、絵里達中学生グループは、二回目の作品募集へ向けて相談をしていた。
その途中で。

「ねえ絵里、優くんのお誘いどうするの?」
「えっ、何の事かな?」
「昨日テレビ出演とか頼まれなかった?」
「ど、どうして知ってるの?」
「そりゃあ私達が仕向けたんだもん。」
「どういう事なの?」
「この前、絵里が家の都合で早く帰った時に優くんが来てさ、最近テレビ出演の回数が増えたねって話してたら、ほんとはテレビとかに出るのそんなに好きじゃないって、周りが大人ばかりなのは慣れてはいるけど番組収録の時は、ちょいとストレスを感じる事も有るそうなのよ。」
「だったら、絵里と一緒に出れば良いって、私がお勧めさせて頂いのだけど。」
「絵里はネットでも話題になってるし、外見大人びてるから優くんのお姉さんって感じで見られそう、だから、その…、彼女とかには見られにくいんじゃない。」
「私の優くんを守ってあげて欲しいの、私が絵里の美貌とそのくそ度胸を持ってれば良かったのだけど、あいにく私は繊細なのよね。」
「犯人はあなた達だったのね…。」
「で、決めたの?」
「あんなに強引な優くん始めてだった…。」
「うわっ、そこだけ聞いたらめちゃくちゃ誤解されそうだ。」
「まだ保留中だけど…、テレビ出演は喜んでやってると思ってたからな…、そんな話を聞いたら…、少々強引だった理由が分かったわ。」
「ね、受けてあげてよ、そして有名人に会ったらサインを貰ってきてね。」
「こらこら、絵里が真面目に考えているのに。」
「へへ。」
「父さんは、何事も経験だって、ただ父さんの会社は優くんのおかげで業績が一気に良くなったそうなの、だから賛成してるのかなって思ってた…、受ければ優くんへの恩返しにもなるのかな。」
「絵里は歌もうまいし、下手なアイドルより上なんだから自信を持って。」
「でも皆はどうなの、自分もテレビにとか。」
「私ら裏方系だからね。」
「絵里が着る服は私がデザインして上げる。」
「じゃあ、私はそれを縫おうかな。」
「うわ~、私はやるしかないって事なの?」
「もちろんよ。」
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新ブランド-15 [安藤優-08]

絵里は決断した。
そしてレッスンを兼ねての宣伝番組撮影が始まる。

「随分実践的なトレーニングなんですね。」
「そりゃあ、無駄な時間は使いたくないです、短時間でネットに上げるこの番組を完成させます、実の所、今回は素人っぽさを出しても良いと思っていまして、多少クオリティーが低くてもオーケーにするつもりだったのですよ。
でも絵里さんは身のこなしも良いし、トークもうまいです、予想を遥かに上回るレベルです、さすが若社長ですよね、君の様な逸材を見つけて来るのは人を見る目の高さだろうな、おかげで予定していたより随分早く、完成度の高いものに仕上がりそうですよ。
ちょっと相談して違う番組も作る方向で…、より経験を積んで頂いた方が若社長も安心でしょうし、う~ん、ネット向けだけでなくテレビ向けでも推薦しようかな…、そう言えば、絵里さんは若社長に頼まれなかったらこういった仕事やる気無かったのでしょ。」
「ええ。」
「自分からやりたいって連中には身の程知らずが多くてね、自分の力の無さを理解していないというか、絵里さんの倍の時間かけても出来上がりは足元にも及ばないなんてざらなんです。」
「ふふ、そうやって私に自信を付けさせる作戦ですか。」
「とんでもない、なんなら当初考えてたスケジュール表をお見せしても良いですよ、どれだけ順調に進んでいるのか一目瞭然です。」
「はあ、でも私はお手本を示して下さる方の真似をしてるだけですから。」
「そこなんですよ、素直に真似出来る、でも単純にではなくポイントを考えているでしょう? 英語の授業、得意では?」
「まあ苦手では有りません。」
「英語も始めは如何に素直に真似するかじゃないですか、簡単そうでなかなか出来ない事なんですよ。」
「そうですか、あまり考えた事なかったです。」
「次は本番のつもりでお願いします、最終リハーサルになりますからね。」
「はい。」

リハーサル終了後。

「お疲れ様でした、これで撮影は終わりです。」
「えっ? 本番は今日じゃないのですか?」
「今のが本番です、取り直す必要も有りませんから、スタッフは常に本番のつもりで動いていますし、もう一度やってもあまり変わらないと思います、それともリハーサルだからと言って手を抜いていましたか?」
「いいえ。」
「まあ、そういう事ですよ。」
「う~ん、本番で緊張しない為の作戦ですか?」
「はは、そこまでは考えてなかったけど、もう一回やっても勢いがなくなるだけの様な気がしてね。今後のレッスンやスケジュールに関しては担当者と相談して下さい、若社長からはとにかく絵里さんの負担が大きくならない様にとの指示を受けてますので、ご自身のペースに合わせて下さいね。」
「はい、よろしくお願いします。」
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新ブランド-16 [安藤優-08]

進学を前に絵里達は高校生チームと共同作業をする様になっていた。
進学する高校は中学の隣に位置する。

「ポーチのデザインを元に私達でデザインしたバッグ、理沙さん褒めて下さったわよ。」
「ベースが私達の作品だから、他の人には任せにくいって事だったけど。」
「ポーチが半端なく売れてるからバッグもそこそこ行けそうよね、この機会に絵里ちゃんが中心になって私達の活動を部活にしたらどうかしら、私達は三年生になると色々忙しくなりそうで、でも、もちろん部員になって手伝うわよ。」
「そうですね、ただ絵里はテレビ出演とかレッスンに時間をとられてるから。」
「そっか、我らが優くんの手助けも頑張って貰わなくちゃね。」
「優くんが来たら相談してみようか。」

しばらくして優が部屋へ、話題は部活の事に。

「部活にするなら校長と相談するけど…、そうだな、部室はポーチやバッグの利益で新築という手も有るよ。
皆のお父さんやお母さんから、想像してたより金額が多過ぎて一部を寄付したいという声が届いているんだ、だったら学校に寄付する形で立派な部室を作っても良くないかな、費用は僕も出すよ。
You&優、チーム零として今後も頑張って欲しいからね。」
「チーム零は決定なの?」
「うん、大ヒット中のポーチから派生してのバッグもデザインして貰ったけど、そのポーチやバッグを手にしたイメージで服のデザインもして欲しいと思っている、チーム零の作品としてアピールし易いでしょ。
もちろん全く違った攻めのデザインにも取り組んで欲しいと思ってるけどね。」
「入部希望、多くなりそうよね。」
「優くんが話してくれたお金の流れについての学習とかも部活動の一環になるのかしら。」
「ああ、デザイナー以外の人材にも入部して貰って…、絵里のマネージャーを体験してみるとか色々有って良いと思うな。」
「そうか…、色々な…、ねえ、活動の一環として他の部活の応援ってどうかな、ユニフォームだったり経済的な面だったりさ。」
「それも悪くないわね、ただ洋子が特定の部活の特定の男子を対象にしない事が前提だけど。」
「そ、そんな訳ないでしょ…。」
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新ブランド-17 [安藤優-08]

You&優はポーチでの成功を踏まえそのシステムを拡充させて行く。
あるテレビ番組で。

「安藤社長、You&優のデザイナーはずっと中高生だけなのですか?」
「いいえ、実績を出して下さった高校生の方には、高校卒業後も可能ならば続けて頂きたいと考えています。
例えば、チーム零の場合、ポーチが大人の方々にも受け入れて頂けましたから、大人向け商品の提案をお願いしています、今は全員高校生ですが将来も見据えて活動して貰えたらと考えています。」
「投票枠の変更は大人を意識しての事だと思うのですが、新たに大人をデザイナーに起用というお考えはないのですか?」
「一般会員の年齢制限をなくしたのは、中高生向けではない作品の応募が増えたからです、三十歳前後をイメージした作品の審査を中高生にお願いしても的外れになりかねません。
しかし、You&優はあくまでも中高生デザイナーを主体にと考えています、力の有る大人の方々には、それなりの場が有りますので、現時点では大人のデザイナーを新規にという事は考えていません。」
「投票上位から続々と商品化されてますが売り上げは如何ですか?」
「どれも売れています、スタート時には採算割れするだろうなんて話も耳にしましたが、順調に伸びていまして、次の事業展開が早まりそうです。」
「次と言いますと?」
「十年後を見据えての人材育成プランです。」
「育成というと、非営利という事ですか?」
「どうですかね、プログラムの中で利益が出る可能性は否定しませんが。
ベースはインターンシップと考えて頂いても良いのですが、You&優の色々な展開に大学生、専門学校生の方々に参加して頂きたいと考えています、各自の能力に応じて教育の場となったり、アルバイトの場であったりはしますが、参加者の方々にとってスキルアップの場となる様、準備を進めています。
今までも桜根グループの中で、この様な活動を行っていましたが、さらに充実させた形で近々スタート出来そうです。」
「どのような思いで進められているのですか?」
「少しづつ改善されてはいると思いますが、大学での経験が就職後に生かしきれてない現状を打破すべくという感覚です、父達が桜根を立ち上げた頃から色々画策して来た事ですが、今一つ大きな形になってない、そこにYou&優プロジェクトという形で息を吹き込みたいと考えています。」
「それは、お父様への挑戦という事ですか?」
「いいえ、この企画そのものが父との話から出て来たものですし、父の助力なしで実現できる事では有りません。」
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新ブランド-18 [安藤優-08]

You&優、チーム零をベースにした部活動は学校に認められスタートした。

「疑似会社部って変な名前になっちゃたわね。」
「仕方ないでしょ、学校側としては対外的とか大人の事情が有るんじゃないの、でも私らはYou&優、チーム零と思ってれば良いのよ。」
「とてつもなく変わった部活になりそうだけど。」
「面白くなりそうじゃん、社長は誰になるのかな?」
「二年の先輩方から立候補数名…、私達の意見も参考にするなんて微妙じゃない?」
「洋子、間違っても容姿で選んじゃだめよ。」
「分かってるわよ、責任持ってこの部活を盛り立ててくれる人にしなかったら、優くんにも悪いわ。」
「部員の一次募集が十人だけとは思わなかったな、入部希望者多いのに。」
「多いからでしょ、いきなり大勢入って来たら大変な事になるわよ。」
「でも、一人の活動時間に制限を設けるから、もう少し大勢でも良いと思うけどな。」
「まずは核になるスタッフを固めなきゃ、そして私達がデザイン画を描いたり、服を縫ったりに集中できる環境を整えて貰わないとね、その為にポーチやバッグのデザイン料から活動費を出させて貰う訳でしょ。」
「その部分に関しては本物の会社と同じ様な事になるのよね、でも社員の給料は架空のものになるって…、苦情が出なきゃ良いけど。」
「それは学習の一環と捉えてくれる事を前提に募集してるから大丈夫じゃない、私のお兄ちゃんも社長に立候補してるけど、ゲーム感覚で実際の会社の事を体験できるからって言ってたわ。」
「亜矢のお兄ちゃんカッコいいよね。」
「洋子、ちゃんと中身を見てあげてね。」
「う、うん。」
「チーム零は一つの会社みたいになるけど、これからYou&優は大学生も巻き込んでの全国展開になるのよね、広島と福岡では私達みたいな高校生チームが出来るらしいし、改めて優くんってすごいと思うわ。」
「よね、うちのお姉ちゃんも狙ってるの、You&優の企画に参加して実績作って、桜根グループに就職したいんだって。」
「私達、たまたま優くんの知り合いだったからチャンスを貰ったけど、これからもしっかり結果を出して行かないと恰好が付かなくなるわね。」
「うひゃ~、全国の優くんファンの目が怖い。」
「真面目にやってれば大丈夫よ、テレビ番組でも羨ましがられそうな部分は控え目にして貰ってるし。」
「あ~、大阪の従妹に優くんがおごってくれた話をしてしまった~。」
「あっ、それ今後禁止。」
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新ブランド-19 [安藤優-08]

You&優は単なる服飾ブランドとしてだけでなく様々な展開を進める。

「絵里、明日もイベントなの?」
「ええ、百人ぐらいの集まりよ。」
「え~、この前は五万人規模じゃなかった?」
「そんなのも有ったわね。」
「当然ギャラも大きく違うのでしょ、そんな小規模な会に参加しても…。」
「会場の大きさだけで価値が決まる訳じゃないのよ、その内容が大切なの、百人規模でも五万人規模でもネットでは同じ様に扱っているでしょ。
明日のイベントは中高生が地元の宣伝をしたいという事で色々準備して来た企画だからね、桜根の支社の方達も応援して下さってるし、山村の活性化は私達の大きな目標の一つなのよ。」
「社会貢献って事かぁ~、やっぱ絵里は真面目なのね、絵里が出るとアクセス数がぐんと伸びるから、宣伝効果は大きいわね。」
「You&優の大切な仲間達が頑張ってるのを応援したいじゃない。」
「そうか、にしてもYou&優がこんな形になるとはね、服を作って売るぐらいしか考えてなかったのに、毎週日本中でイベント開催、絵里、全部うまく行ってるの?」
「運営は学生中心だけど、きちんと管理されてるからね、必ず黒字にするという約束も無理なく守られているわ、赤字になりそうなイベントは許可されないし、You&優のイメージを損ねるようなものは企画案投票の前にはねられる事になってるけど、実際には真面目なものばかりだそうよ、土日の昼間のみの開催、ライブハウスより公民館でって感じだからね。」
「投票なのに、百人規模のイベントが通るのはどうしてかしら?」
「百人なら満席になり易いからね、投票総数が少なくても合格数に届くという事よ。」
「そっか、服やモデル、歌や踊りの投票とは違う訳ね、明日は誰か有名人、来るの?」
「ちょっと洋子には話しづらいけど…。」
「えっ、だ、誰?」
「この前、モデル部門で男子一位になった栗原さん。」
「えっ~~! 良いな良いな良いな、私も会いたい! 行きたい!」
「チケットはもうないのよね。」
「ずっる~い、部活のマネジャー体験の子も行くんでしょ、あ~、マネージャーに立候補すればよかった~、でもおかしいな、ちゃんとチェックしてたつもりなのに。」
「私とCM撮影の話が急に決まって、午前中に会場の近くで撮影する事になったの、その流れでイベントにもって。」
「そんなの急に決まるものなの?」
「私の相手役がなかなか決まらなくて…。」
「う~ん、絵里と彼が並んだら…、あ~絵に成り過ぎる、だめよ美男と美女がくっついたら私等には夢も希望も残らないじゃない。」
「ふふ、ただの撮影だから心配いらないと思うわよ。」
「あ~、それがきっかけになって、連絡取り合う様になって…、絵里には純白のドレスがお似合いよ、くやしいけど。」
「よ、洋子…、どんな妄想してるの…。」
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新ブランド-20 [安藤優-08]

優と絵里は進級の時を迎えていた。

「優くん、You&優のおかげで充実した一年を送らせて貰ったわ。」
「絵里、有難うね、絵里や皆が頑張ってくれたおかげで予想以上にうまく行ってる、You&優も始める前は子どもの考えた服なんて売れる訳がないって人もいたんだ、それが大きく売れたし、イベントもね。」
「どう、優くんが考えてた形に出来た?」
「うん、基礎固めには成功したね、一般会員百三十万人の力は大きいよ、その何割かはYou&優の商品を買ってくれたりイベントに参加してくれるからね、投票結果を参考にして商品を製造してるから売れ残りが少ないという事も大きいんだ。
文房具や日用品も、おしゃれに揃うという方向性で売れて来てる、トータル&バリエーション企画も評価されてるみたいだね。」
「You&優のデザインで統一感を出しつつバリエーションで個性も出す、それを演出出来るのも企業に余裕が有るからでしょ。」
「絵里も解って来たね。」
「そりゃあ、色々経験させて貰いましたから。」
「忙しすぎる事はない?」
「ええ、無理なく余裕を持ってやってるわよ、使い道に困る程お金を稼ぐ必要もないもの。」
「なら安心だ、イベントの企画運営に参加している学生達はその経験を就職後に生かしてくれると思うし、モデルやアーティストとして手助けしてくれてる人達も、単なる広告塔としてだけでなく各自のキャリアアップ、ステップアップを考えていてくれるから、将来それぞれの道で成功した人の中には、You&優をきっかけに、というプロフィールを公開してくれる人が出るかもしれない、今度出すDVDの予約状況を考えたら、You&優から何人ものプロが育ってもおかしくない。
絵里は高校卒業後の事は考えてる?」
「大学はこのまま進学だけど学部が悩み所なのよね、色々興味が涌いてきて決められないの。」
「やれそうなのは全部やれば良いじゃないか。」
「優くんと違ってそんな能力有りません、私は普通の女の子ですからね。」
「普通の女の子はモデルとしての人気はないし、一年トレーニングしたからと言って歌手デビュー出来ないし、人前で堂々とトーク出来ないと思うよ。」
「周りの人に作って貰った様なものよ。」
「まあ、将来を絞り込めなくても、今の延長で活動しながら考えれば良いんじゃない、他の事がしたくなったらやってみれば良いし、何をするにしてもYou&優がバックアップするよ。」
「有難う、優くんの知り合いじゃなかったら、本当に普通の女の子だったと思うわ。」
「そうかな? 身長伸びてない? 自分も伸びてる筈なのに絵里には全然追いつけない、きっとスカウトの目に留まってたと思うよ。」
「部活の社長にも言われた、でも中身で勝負したいんだ、優くんのお母さんみたいに。」
「結構大変そうだけどね、そうそう、社長はそろそろ交代するの?」
「ええ、年度が替わって落ち着いた頃に引き継ぐって、彼女も色々良い経験が出来たって喜んでいたわよ、将来お父様の会社を継ぐかもしれないんだって。」
「良いね、将来はライバルになるのかな、楽しみだね。」
「ねえ、社名の、つぼみ、もうYou&優でしっかり花開いたという感じじゃないの?」
「いや、まだまだだね。」
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