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架空サークル-71 [俺達の挑戦-01]

九月、多くのプロジェクトではリーダーの引き継ぎが始まっていた。
主要メンバーの集まった会議。

「皆、部長の引き継ぎとかどう?」
「俺は部長職を部長補佐にすべて任せられるとこまでは済ませたよ、だけど、もう少し見ててやりたいかな。」
「自分は、もう少し時間が欲しいです、場合によっては部長職を、正副の二人体制ということも考えていて相談中です。」
「私は、こちらの中村くんに部長を任せることになりました、今後は相談役的な立場になります。」
「自分も同様です、佐山さんは自分より優秀なんでちょっと微妙なんですが。」
「はは、佐山さん労わってあげてね、事務局サイドとして他のプロジェクトにも確認とっていますが、今の所大きな問題はなさそうです。
面倒なことから逃げない後輩達が頼もしいですよね。」
「だよな、俺も高校時代生徒会やってたけど、毎度無投票当選だった、リーダーになることを挑戦と捉えてくれる奴らの存在は嬉しいよ。」
「良いね、学生サークルにとって次への引き継ぎって重要だから、遅れてると思ってる人も焦らなくて良いんじゃないか、じっくりいこうよ、俺たちの目標の一つにリーダー育成ということも有るからね。」
「うん、にしても自分でリーダーをやってみて、改めて組織って難しいと思ったな、自分一人で処理した方が早く片付くことも少なくない、だけど一人でやってしまっては強い組織にはならない、自分はほんとに良い経験をさせて貰ったと思うよ。」
「私たちの組織はこれから大きくなっていく、でも、佐々木さんが企画書や本の中で、このサークルの組織の有り方、リーダーの役割などを明確に示して下さったから、ずいぶん動き易くなってると思うわ。」
「はは、照れるじゃないか、でも本にも書いたけど答えは一つじゃないからね。
皆も他の組織に所属した時は、ここと違っていても間違いだと頭から決めつける事だけは無いようにしてくれな。」
「これから社会人の方にも参加して頂くとなると、組織に対して違った価値観をお持ちの方とも、共に働いて行くことになるんだろうな。」
「うん、だから学生の組織作りは一気に、社会人の方々とはじっくり、だったよな。」
「じゃあ高校生は?」
「俺たちの挑戦、佐々木の本を読んで興味を持ってくれた子なら問題ないと思う。」
「はは、問題は佐々木を始めとするビジュアル系メンバーやアイドル系メンバーに憧れてって奴らだな。」
「始めのきっかけはそれでも良いんじゃないかな、参加してくれた後、俺たちがきちんとフォロー出来ればさ。」
「組織がでかくなると末端の不祥事とか怖い気もする、中枢は監査強化で不正を防げてもさ。」
「最後は人の良心に頼ることになるのかな…。」
「色々な人間がいますよね、佐々木さんはどう思います?」
「大きな課題だね、犯罪を犯してもいないのに何かやらかしそうだからって、隔離もできないでしょ。
まあ、犯罪を犯しにくい環境を作って行くことは、我々の努力義務じゃないのかな。」
「あっ、それも本に有りましたね、御免なさい馬鹿な質問でした。
でも…、そろそろメンバーが犯しかねない犯罪に対して分析したり啓蒙したりということも始める時期ではないですか?」
「法学部系に打診はしてるけど、まだ動き始めていないよ、犯罪学とかだと県内の大学では弱いのかな。」
「そろそろ県外の大学とも協力体制を構築していきますか?」
「そうだね、いずれはと考えていたけど、組織のことが分かっていて動ける人をこちら側の窓口に付ける必要が有るからね。
犯罪学に関しては素人でも良いから組織作りのことが分かってくれてる人…、余裕は無いかな?」
「結構色々なプロジェクトが同時進行していますから…。」
「自分は部長職を後輩に渡したばかりだから…、会社体験実習の方と折り合いが付けば出来なくもないです。」
「俺も会社体験実習を想定していたけど、警察、検察体験実習に出来ないかな、それなら自分も…、犯罪を減らすって俺たちの一つの目標だからさ。」
「そうだな、そっちは県知事と相談すれば何とかなるかも…、そこでだめなら、面識ないけど法務大臣と交渉してみるかな…。」
「あの…、佐々木…さん、大臣ですか?」
「大臣クラスがOKしてくれたら大丈夫じゃないのか?」
「その~、相手にしてもらえますかね?」
「はは、俺たちの目標を考えたら大臣ぐらい、そうだなこの活動を無視するようなレベルのお人なら選挙で落ちて頂こうか…、なんてのは冗談だけど、はは、まあ夢は大きく持とうよ。」
「佐々木が言うと冗談に聞こえないぞ、あ~、何か隠してるんだろ。」
「すまん、まだ話せないし、今後の展開によっては俺自身やばいかもって状況なんだ、でも警察、検察関連はちゃんと調整させて貰うから、犯罪の少ない社会に向けては動いて欲しい。」
「佐々木が話せないことなら追及しないよ、でも、警察、検察体験実習の方が実現すれば県外の大学へもアピールし易くなると思うから動いて欲しい。」
「ああ、何とかするよ。」
「佐々木が動くとなったら…。」
「私達、動くしかないのよね~。」
「はぁ~、楽は出来そうにないな~。」
「えっ? お前ら…、楽したいのか?」


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架空サークル-72 [俺達の挑戦-01]

九月になって大きく動き始めたプロジェクトに会社体験実習がある。
各プロジェクトで積極的に動いたリーダー達が、自分の担ってきた役割を後輩に引き継いで参加という方向性で準備されてきた。

「会社体験実習ですけど、佐々木さんと遠藤さんは一足先に体験してみてどうでしたか?」
「俺は喜んで貰えたみたいだよ、この企画のキーワード、とにかく質問してみる、を思いっきり実行したからね。」
「うわっ、佐々木の質問ぜめなんて考えたくもない。」
「まあ、角の立たない様に気は使ったから。」
「はは。」
「結果、職場内の無駄が判明したり、新たな事業展開の可能性が見えたりとかしたよ。」
「やはり、就職して下さいって感じになったのですか?」
「う~ん、さすがに言いたいこと言ってたからか…。」
「部下が佐々木なんて嫌だろ。」
「だよな。」
「そういうことだったのかな…、まあアドバイサーとして来て欲しいとは言われた、今度そこの社長と会うけど社員の不満を伝えることにもなってる。」
「ますます就職が遠のくな。」
「それが目的じゃないよ、でも体験実習のオファーは別で何件か来てるから、今後の展開はまだ読めてない。」
「俺たちには佐々木レベルなんて無理だぞ。」
「新入社員の研修を受けるぐらいの気持ちで良いと思う…、ただこれから体験する人には予備知識を持って望んで欲しい、文書は今まとめてるからね。」
「予備知識って?」
「新入社員がとても基礎的な社会のルールを分かってなくて、という嘆きの言葉を頂いた。
就職の面接でも、面接官が即不採用にしたくなる事例があるともね。
そんな事をまず我々が把握して整理して他の学生達に伝えて行くこと、それもこの実験的会社体験実習の目標の一つに置きたいと強く感じたんだ。」
「そうか無謀な就職活動をしてた先輩方もいた訳だ。」
「職場環境って、自分で作る部分も有るみたいだ、怒られてばかりの新入社員は職場環境を劣化させる、ミスから学べる人ならまだ救いようもあるだろうけど…。
新入社員のレベルアップということを思い描いて、このプロジェクトをスタートさせて貰ったけど、予想以上に基本的な所から取り組まなくては行けないみたいなんだ。
理解できてない事をそのままにしていてミス、なんてざらにあるそうだから、とにかく質問してみる、プラス、理解出来るまで分かった振りをしないということも付け加えておくよ。」
「佐々木さん、私達が実習の中で気付いたことはどんな形で共有して行きますか?」
「あっ、そうだったね、この取り組みはまだ大きく公表出来ないから…。」
「私、まとめ役やりましょうか? 思ってたより順調に引き継ぎが出来て余裕が有りますから。」
「じゃ、佐藤さんにお願いしようか? みんなどう?」
一同うなずく。
「じゃあメールなどで情報送って下さい、佐々木さんも実習前の予備知識お願いします。
整理して佐々木さんに確認頂いてから皆さんに送ります。」
「佐藤さん有難う、助かるよ、この件は就職に有利になる可能性を秘めているからね、おおっぴらにやるとクレームが出かねない、皆の実習結果から次の方向性を見出して各方面と調整してから、参加者を増やしていくというステップを考えているからよろしくね。
もっとも、ここに居る皆は優秀だから、有利とか関係ないと思ってるけどね。」

「佐々木さん、労働関係を研究するプロジェクトを立ち上げませんか、表に出さなくても良いですから。」
「佐藤さん、それはどんな感じ?」
「実は私の兄は就職先が入ってびっくりのブラックだったんです。
体壊してやめた後、今は体調が戻って就職先探しているのですが、なかなかうまく行かないみたいで今は非正規です、優しい兄なんですけど…。」
「そうか…、確かにその方向からの調査、研究も必要だね、皆どうかな?」
「就職先によってはすぐ非正規雇用の人達を使う立場になるって聞いたな。」
「私たちの協力企業にブラックなのが混ざって無い事を祈るしかないのかな…。」
「避けては通れないよな、俺達だって一つ間違えば同じ道だぞ。」
「どう活動してく? 微妙に表にしにくいテーマだけど。」
「いや、重要なことだから表に出して行くべきだと思う、リーダーは俺がやっても良い。」
「佐々木がプロジェクトリーダーというのは賛成できないな。」
「そうよ全体を生ぬるく見ていて欲しいから余力を減らさないで、それより関連するのは、労働法? 法学部の協力が必要じゃないかしら。」
「メンバー全員で共有していくべきテーマだな、俺がリーダーやっても良いけど、引き継ぎにもう少し時間がかかりそうだから…。」
「高橋が持ってるプロジェクトは大きいから、無理するなよ。」
「やはり私がやりましょうか、言い出したのは私ですし。」
「佐藤さんなら問題ないけど…、ただ、ここに居るメンバー全員がこのテーマを心に持って活動するってどうだ?」
「だな、全体には何時公表する?」
「ある程度、下地を作ってからの方が良くないか。」
「反対意見はないかな?」
「無ければ、佐藤さんリーダーで労働関係調査研究プロジェクトスタート、皆で協力して進めて行くってことで良いのかな。」
一同うなずく。


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架空サークル-73 [俺達の挑戦-01]

「遠藤はどうだったんだ、実習?」

その一言で全員の視線が遠藤に移る。

「やばいよな…、実習そのものはテレビ局だったから、すでに顔見知りもいて随分教えて貰ったさ。
ただ、柏木さんからは番組制作会社の立ち上げなんて話しが出て来て…、佐々木と違って俺は必死さ。」
「社長に成るって話しだろ、腹括ったのか?」
「やらざるを得ない雰囲気になって来てる、局を越えた番組制作を進めているから新規の制作会社の方が動き易いって言われてるよ、まあ、社長見習いみたいなことになると思うけどな。」
「マスコミ関係は前から興味あったんだろ。」
「ああ、でも普通に新入社員って想定してたから。」
「遠藤が俺たちの番組作ってくれるなら安心だけど社員はどうするんだ?」
「実習の学生を各放送局の人が指導してくれるというのがスタート時のベースでは有る。
そんな姿も、いずれ番組となる訳だから問題はない。
ただ、きちんとオフィスを持って、月金、朝九時から夕方十八時までを守ってくれる人は必要だと思ってる、学生が交代でというのではなくてね。」
「オフィスの家賃とか給料とかは?」
「実は…、それぐらいの金は…、軽く払える様な状況になって来てる…。」
「おいおい、はっきり教えろよ。」
「番組制作の費用はスポンサーがしっかりしてるから問題ない。
ただ会社としては、株式会社を勧められてね、まあ資本金とか必要な訳だけど。」
「うんうん。」
「何か協力企業の人達が変に乗っちゃってね、結構あちこちにサイフが出来た。
但し、この会社を基礎にして色々な展開を考えてみろとも言われてる。
でな、佐々木の許せんとこは、この話しをしたら、うん、やろかって軽く返しやがってだな、俺の受けてるプレッシャーが、ぜんぜん分かってないんだよ。」
「じゃあ、佐々木には会長とか専務とかになって貰えば良いんじゃないのか?」
「もちろんさ、ただ、それを何の躊躇もなく引き受けるって、どういう心臓してんだ?」
「ま、細かい事は気にするなよ、遠藤。」
「な、皆分かるだろ、佐々木ってこういう奴なんだよ。」
「知ってるよ、それより正規の社員を一人以上雇うってことなんだよな?」
「ああ、でなきゃ会社が回って行かない。」
「どうやって探すんだ?」
「そこなんだよ、そんなこと考えた事もなかったから、調べてみた。
そしたら求人って結構金が掛かるんだ、今の時期だから中途採用になる訳だろ、でも求人広告とかで変に金使いたくないし、どんな人が来るか分からないというリスクも有るんだ…。」
「そんなの簡単だろ?」
「えっ、高橋、案が有るのか?」
「俺たちのサークル、一体何人登録してるのか分かってるのか?
当然兄弟の居るメンバーだって少なくない、遠藤の話し聞いてて真っ先に思い浮かんだのは、佐藤さんのお兄さんだけどな。」
「あっ、そうか…、う~ん…、俺、自分で思ってた以上にテンパっていたのかな…。」
「俺たちの可能性、方向性として学生に囚われずってなかったか?」
「その考えもあったな…、オフィスに大人が居てくれたら安心だよな…、ね、佐藤さんのお兄さんって俺たちの活動に興味ある?」
「はい、すごく応援してくれてます。」
「結果は別として、オフィスの事務長的なことお願い出来そうかな…。」
「訊いてみましょうか?」
「でも、俺がこんなお願いしても良いのか?」
「はは、社長、それが仕事だよ。」
「佐藤さんのお兄さんがだめだったら、俺等で探すからさ、遠藤、堂々と社長やってみてくれよ。」
「どうやら逃げることは出来そうにないみたいだな…。」
「俺も手伝うよ、夢はでかいほど面白いからな。」
「はは、夢は、高橋の原動力だよな、それが無かったらあの規模のプロジェクトはまとめられなかったろ。」
「高橋、副社長になってくれないか。」
「う~ん、給料次第だな。」
「そっか、そうだよな…。」
「おいおい間に受けるなよ、遠藤自身は自分の給料についてどう考えてるんだ?」
「うん、俺は学生だからな…、まあ初期の段階で一番の高給取りは事務長になるだろう。
自分達の給料は、全然どうして良いか分からない、実習的な部分が大きいけど次へのステップも考えたらね、元はボランティアな訳だし…。」
「なあ佐々木、早めに方針決めて置かないと遠藤が可哀そうだぞ。」
「だな…、遠藤はとりあえず実務に集中して欲しいから…、別で株式会社設立プロジェクトを立ち上げて、給料のこととかもそっちで検討でどうかな?」
「またプロジェクトが増えるのか…。」
「ちょっと打診はしているんだ、新会社設立って簡単に立ち会えることじゃないから、実習としても面白そうという声を聞いてはいる。」
「佐々木さん、そんなの経営学、経済学系で真面目にやってる連中にとっては、あこがれのプロジェクトじゃないですか。」
「遠藤、そんな感じらしいぞ。」
「あ~、すごく悩んでたのに~、も~、ぐれてやる!」


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架空サークル-74 [俺達の挑戦-01]

「な、遠藤、ぐれてないで今後の放送スケジュールとか教えてくれよ。」
「えっ? それが社長に言う言葉?」
「はは~、申し訳有りませんでした~、遠藤社長今後の放送スケジュール等お知らせ願えたら幸いです~。」
「はは仕方ないな…、これからも、今まで通り各放送局で十分~二十分程度情報番組などで扱って貰える。
各局、週に一二回のペースも変わらずだから、今後も短時間ながらほぼ毎日どこかの局で放送される。
これとは別に、早ければ十月ぐらいから某局で週一、三十分の枠を俺達が担当することになってる。
すでに何本か作成中だけどね、夏休み中にがんばって余裕を作っておかないと…、みっともない番組をさらしたくはないから。」
「えっ、すごいじゃん、ニュースの中の一部じゃないってことよね。」
「もちろん。」
「どんな感じになるの…ですか…?」
「オープニングは桜子のバイオリンが流れる中、絵描き達の作品から、生け花、裕子へとカメラを動かして、裕子のトークが始まるって感じかな。
内容は動植物の紹介も交えながら、色々な活動の紹介、毎回必ず絵描きの作品紹介をパフォーマーの演奏をバックにして入れる、エンディングは桜子中心の演奏。
基本的にはこんな形だよ。」
「裕子ちゃんのトークは安定感があるのよね、今までのテレビ出演でも反響があったんでしょ?」
「ああ、実力の有る子をスタート時点で見付けられたことは大きかったと思ってる。
おかげでパフォーマー全体のハードルを上げ易くなったからね、可愛いだけ、綺麗なだけじゃだめだから。」
「週一となると、遠藤の負担は大きすぎないのか?」
「それは何とかなりそう、課長クラスに色々任せてあるからね、自分は全体のチェックをしながら…、社長が留年したら後輩達にも良くない影響を与えてしまうだろ、取締役もこれから選出してバランスの良い体制作りを考えてる。」
「卒業後のことは考えてるのか?」
「まだこれから、会社がどんな方向へ向かって行くのか分からないし…、色々な可能性があってさ、ただ、就職活動はしないって決めた、社長の座は学生で引き継いで行くことになるかもしれないけどね。」
「上手く行かなかったら?」
「馬鹿、そんな事考えて社長やってる人いると思うか? そんな社長の会社なんてやばいだろ。」
「だよな…。」
「親父はやってみろって言ってくれてるし、協力企業の方々からは色々想定した上での暖かい言葉を頂いてる、もちろん俺が精一杯がんばることが前提だけどな。」
「ならば、安心して応援出来そうだ。」
「遠藤社長、先ほど、色々な展開って話しておられましたが何か具体的な案はお有りなのですか?」
「彩夏、その話し方は嫌味か?」
「いえいえ、社長様のご機嫌を損ねてはと。」
「はは、何かなぁ~、決定したものはないけど、必要性を感じてるのは有る。
番組制作関係だと…、所謂芸能事務所的なもの、裕子や桜子達の活動をきちんと支えて行きたいからね。」
「ギャラとかも考えているんだろ?」
「ああ、桜子中心のDVDとか出して行くし、裕子はレポーターとしてテレビ局のニュース番組とかに出る話しも有るから、契約もきちんとしとかないとな。」
「独立した会社にするのか?」
「制作会社の子会社という案も出てる。」
「困るな~。」
「安部、どうした?」
「面白そうで、俺も参加したいぞ…、色々迷うじゃないか。」


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架空サークル-75 [俺達の挑戦-01]

「遠藤社長の元で働きたい人は多くなるだろうな。」
「これからの展開を考えたら正社員も増やさざるを得ないだろ、常に学生へのレクチャーとか考えてくれる人がいて欲しくないか。」
「でも、まだ形が定まってないから、新卒は受け入れにくいかな。」
「佐藤さんのお兄さんみたいな経験をした上で、スキルも有る人をきちんとした待遇で迎えたいわね。」
「それには、充分な売り上げが必要だろ。」
「遠藤社長はどれぐらいの売り上げを見込んでらっしゃるのですか?」
「会社ごっこはもう良いよ…、番組制作はテレビ局からの援助が減った段階でどれだけの物が作れるかに掛かってる、ただ、全国へ発信出来るレベルの作品が作れたら…、色々な意味で優良企業に出来そうな気はしてる、この夏、色々なプレッシャーの中で考えた上で出した結論だ。
今の俺達は学生として援助を頂いて守られている、ここから抜け出さないとホントの成功は掴めないと思わないか?」
「だよな、佐々木の企画書のおかげで大きなチャンスを貰えたけど、それに甘えてしまってはいけないよな。」
「その通りだ、俺としては独自の企画を打ち出して行きたい、具体的には桜子裕子を核にして…、既存のアイドル集団に対抗しようと考えている。」
「アイドル集団に対抗って?」
「歌が下手なのに歌ってるアイドルってどうだ?」
「俺はスルーしてるな。」
「可愛けりゃ良いってことなんだろ、歌は二の次で。」
「でも、あまりにも歌が下手な子に歌わせるってどうなんだろって思ったのさ。」
「あ~、心当たり有る。」
「アイドルってロリコン系が強くないのか?」
「まあな、でも桜子はバイオリンは弾くけど歌わない、裕子はトーク上手いけど歌わない、でも名古屋発のアイドルとして既存のものと差別化を図れば面白くなると思うんだ。
対象のメインをアイドルオタクじゃなく中高年に置いてアピール、分野を問わず実力の有る子達を後押しして行きたいんだ。」
「今までに無かったアイドル像か…。」
「演出の力で実力者を世に出していくってことか?」
「ああ、まさにその通りさ。」
「桜子ちゃん達以外にも心当たりは有るの?」
「もちろんさ、初代パフォーマンス部、部長をなめてもらっちゃあ困るなぁ~。」
「なんかワクワクする。」
「地元発の実力派アイドルか…。」
「うんうん、期待しちゃうけど、遠藤さん、裕子ちゃんは歌も上手いって知ってた?」
「えっ? そんなこと聞いてないぞ!」


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架空サークル-76 [俺達の挑戦-01]

十一月、会社体験実習は色々な成果を上げつつあった。

「各実習のポイントを絞ったのは正解だったな。」
「ああ、実習参加者が漠然とした考えで取り組んでいたらこれだけの成果は得られなかったと思うよ。」
「うん、俺は新入社員教育に重点を置かさせて貰って、四社で実習させて頂いたから…、比較研究も出来たし。」
「田原の新入社員心得はうまくまとまっていたよ。」
「有難う、まだ進行中だけどな、実習させて頂いた企業とは継続的に連絡を取りながら、学生目線の話しもさせて頂いてる、調査部が協力してくれたことは大きかったよ。
今後は別の企業でも体験させて頂きながら、新入社員教育の方向性を研究して、企業側に提案して行きたいと思ってる。」
「田原くん自身の就職はどうなの?」
「ちょっと微妙で…、大学院で研究を続けるかもしれない。
今は、企業サイドの新入社員教育と学生サイドの就職活動を支援出来る体制を構築したいと思ってる。
就職してすぐやめる人、やめざるを得ない人を減らし、すぐやめたにしてもきちんとフォロー出来る体制を作れないかって思いもある、佐々木代表の描く社会作りに俺も役立ちたいんだ。」
「将来的な生活設計は大丈夫なのか?」
「大丈夫とまでは…、まだ言えないけど、実習先の方と話してると色々な雇用問題まで話が広がっていく。
そんな時に俺達の役割の大きさを実感してきた。
色々考えたら自分自身もきちんとした収入を得て結婚し子どもを育ててなかったら、人を説得する立場にはなれないと思っている、まあ俺なりに色々考えている最中さ。」
「覚悟が有って本気で腹を括っているなら、俺達も応援するよ。」
「その為の組織だからな。」
「有難う、正直言ってこのサークルがなかったら思い切ったこと出来ないと思う。」

「私は体験実習先で少しプレシャーなんだけど次への展開に向けて動けそうよ。」
「えっ、どんなこと?」
「実習先は私の専門とは全く違う企業だったけどね、色々教えて頂いたり提案させて頂いたりもして楽しかった、これからも在学中はもちろん、私が就職した後も交流して行きましょうってことになったの。」
「そりゃ、佐紀ちゃん綺麗だからな…、担当者、惚れたな。」
「そんなんじゃなくてね、企業の異業種間交流だったりは佐々木さんも提唱してみえるでしょ。
私が就職を考えている所とそこは異業種だけど、接点が全くないという訳でもなくてね、就職先のお客さんになる可能性が有るのよ。
それと業種が違うからか社員の男女比が大きく違ってね、下請け業者も視野に入れて会社交流の場を構築出来れば少子化問題に貢献できるかもってことなの。」
「まさに会社体験実習の次のステップだな。」
「でも問題があって…、この会社と私の就職希望先のマッチングを自分で進めたら、私にとって就職有利になってしまいそうじゃない?」
「佐紀ちゃんなら有利とか関係ないと思うけどな。」
「それに関してはきちんとした企画書をプロジェクト事務局と関係企業に認めて貰えば良いという事になりそうだよ、相手が民間企業なら法的な問題もないだろうし、もし何かしら問題があるのなら、そっちの方を変えるという方向性だそうだ。
企画書は佐々木代表にも送りなよ。」
「うん、解った有難う。」


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架空サークル-77 [俺達の挑戦-01]

「俺は、とんでも無い事に首を突っ込んじまったのかもしれない。」
「どうしたんだ隆二? お前は中小企業での実習だったよな。」
「ああ、中小企業の抱える問題をテーマに実習させて頂いた…、なあ皆さ、佐々木さんの企画書とか読んだ時に、佐紀ちゃんがさらっと語るような規模の会社を思い浮かべなかったか。」
「うん、そうだな…。」
「でもな、経済活動って中小企業に支えられている部分も少なくないんだ。
小企業でも技術の力で優良企業と言える所もあるしな。
でも…、年間何社ぐらい倒産してるか知ってるか?」
「あっ、そうかデータでは見たけど、自分に関係無いと思ってあまり気にしてなかった…。」
「俺もだ、でも今回体験実習で何社か回らさせてもらってから、改めて佐々木さんの企画書や本を読み返してみた、今更ながら俺たちの挑戦の意味が分かった気がしてきてるんだ。」
「ごめん、俺はその部分流してた、隆二の思ったこと話してくれないか。」
「ああ、佐々木さんは本の中で、社会の安定のためにも、幸せを感じることの出来ない人を減らす事は出来ないだろうか、という問いかけをしている。
その一つ、中小企業の問題についても企業間の横の繋がりとか成功例も紹介しながら説明してくれてるけど、大きく繋がることの必要性を…、繋がりの強さはそれぞれで良いからとしつつ指摘。
その土台を我々学生が構築出来ないだろうかという提案がなされていた。」
「難しそうだな。」
「小さな交流から業種にこだわることなく、真面目な企業で将来性も有るのなら資本関係まで見直す所まで、簡単なことじゃない。
少しずつでも動いて行けたら違った物が見えて来るかもしれないけど…、会社の数の多さを考えると…。」
「隆二くんはびびってるの?」
「佐紀ちゃん。」
「佐々木さんが考えてることは壮大な実験でしょ、企業の有り方を考え、国民の生活を考えて、話し始めたらきりのないレベルのとんでも無い事なんだけど、私たちはそれに首を突っ込んだ。
関わりあい方は人それぞれ、でも多くの人たちが同じ方向性を持って取り組んだら、少しずつでも結果が出てくる、私の実習先の方々も私達と同じ方向を見て下さってる。
もう学生サークルの域を遥かに越えて動き始めてる。
そのスタートに私達は参加させて頂いてる。
私は自分が結婚して子どもが出来て、その子が大きくなった時、我が子に自慢できるだけの事をやりたい、成果を上げたいって考えてる。
学生時代の仲間にとんでもないことを考える人がいて、でも、そのとんでもない事を大勢の人達が協力して住みやすい世の中になったの、って話し聞かせたいわ。」
「だな、佐紀ちゃんのおかげで気合入ったよ。」
「隆二も自分の出来る範囲で良いからさ。」
「いや、やるならとことんやりたくなって来て…、でも自分に出来ることなんてたかが知れてるから…。」
「隆二にとって次のステップはどんなことなんだ?」
「まずは、組織作りだろうな、スタートは一つの小企業から始めるつもりだ。
我々の方向性に賛同して下さっている方とは実習を通して何人か知り合えた。
その中から余裕の有る方と相談を始めていて、企画書も作成中。
小さな会社でも、関係先は一つ二つじゃない。
それら関係先の方々とお話しをさせて頂いて、我々の趣旨を理解して頂けるかどうかが…、自分にとっての第一の関門になると思っている。
考えようによっては布教活動とか政治活動に近い部分も有るから、慎重に行きたい。
逆にここがうまく行ったら、後はマルチ商法と同じ様に広がって行く、もちろん基本的に個人の利益を目的としてない訳だけどシステムとしてはね。
俺達にとってラッキーなことは、すでに我々の活動が色々紹介されていることだ。
遠藤社長の功績は大きいよ、実習先でも学生達がんばってるんだな、ってお言葉を頂いた。
このプロジェクトも、社会人の参加募集の形が決まったら、紹介してもらう様に事務方にはお願いしてある。」
「隆二くん、さっきは御免なさい、そこまで考えてるのに私…。」
「佐紀ちゃん、気にしなくて良いよ、若干びびってるは事実だから。」
「ね、私も手伝わさせてもらえないかな。」
「えっ? でも君は君で。」
「中規模の会社までは視野に入っていたけど、小規模、個人経営とかまでは、でもいずれ関係して来るというより関係して行かなかったら、本物にならない気がして。」
「もちろん手伝ってもらえたら心強いけど、自分の企画も有るのだからやれる範囲でね。」
「了解で~す。」
「あれっ、隆二が浮かれるかと思ったら、佐紀ちゃんの方が浮かれてないか?」
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架空サークル-78 [俺達の挑戦-01]

この頃には遠藤の会社も設立に向けた準備が進んでいた。

「佐藤さん、会社設立に向けての書類作成とか、プロジェクトの連中ちゃんとやってますか?」
「はい遠藤社長、皆さん真面目な方ばかりですから大丈夫です。
学生の実習のこととか、株主候補との調整とかで時間は掛かっていますが概ね順調です。」
「佐藤さん、二人きりの時は遠藤くんぐらいにして貰えませんか。」
「それはだめです、年齢関係なく私の上司ですから。」
「やっぱ妹さんと同じで真面目なんですね。」
「いえいえ、社会では当たり前のことです、それから私のことは、う~ん、今は準備室長、会社が正式に立ち上がったら総務部長、もしくは佐藤と呼び捨てでも良いですよ。
こちらは小さいながらも、大会社の重役クラスともお付き合いさせて頂くことも有りますからね。
その辺りはきちんとしておかないと舐められますよ。」
「はい…、でも佐藤さんが了承して下さって助かりました、プロジェクトの連中の評判も良いですし。
ただ、こんな若造が社長の、しかもこれから立ち上がる会社で働くなんて、良く決断して下さいました、有難う御座います。」
「いいえ、私も佐々木代表の本は読まさせて頂いておりましたから、妹が羨ましかったんですよ、やりがいのない仕事をしていたことも有りますし。」
「佐々木は、会長でも取締役でもどちらでも良いって言ってますけど、どう思います?」
「代表には会長職の方が相応しいかと、取締役候補はこれから幾らでも出てきますよ。」
「ですね…。」
「後、一次書類審査を通った経理部長候補達は、俺たちの挑戦を必ず読んでからという条件付きで五名、来週月曜日面接予定です。
佐々木代表のOKも取って有ります。」
「もっと簡単でも良かった気がしますが。」
「経理は重要ですからね、自分にスキルが有れば自分でやりたかったくらいです。
ここは結構大金が動くことになりそうですから本当に信用出来る人でないと危険なんです。
ただ、書類審査を通った方々は経理部長以外でも何らかの形で雇いたいというのが佐々木代表の意向で、ここの礎を築いてくれそうな人ばかりです。」
「あいつも他で忙しいのに…、俺が弱音吐いたから気を使ってくれてるのかな。」
「確かに忙しそうですね、彼の秘書役の子からスケジュール見せて貰いましたけど、自分ではとても精神的に持たないレベルの方々との懇談も有りますし。
時間的には余裕が有るって秘書の子は話してましたけど、準備も有りますから。」
「そうなんですよね、すでに教授達が何人かフォローに入って下さってはいるとはいえ、先方としては佐々木と直接話しがしたいでしょうし…、自分としては頼りたいのですが、さすがに…。
そうだ、面接に来て下さる五名の方全員にここで働いて頂くとなったら、どんな形で働いて頂くとか案は有りますか?」
「経理部長の他には、社長補佐、営業部長、番組制作部部長、事業部長といった所でしょうか、部下は学生で固める、学生の中から部長を抜擢していけたら、それぞれ部長補佐という形も有りかもしれません。
それぞれの仕事量がどの程度になって行くかによりますけど。」
「事業部はどんな役どころですか?」
「番組制作以外の新規事業の運営をしたり…、あっ、パフォーマー達の活動をフォローしていく会社の社長も必要でしたね。」
「そうですね、今後を考えたら核になる人物は全然足りないかも、でも先を見通しにくいから…。」
「社長、現時点での状況に基づいた事業計画案を作成してみましたがご覧頂けますか?
事業計画は設立時にも必要なものですから。」
「はい。」
「これはあくまでも案です。」
「なるほど、事業計画というのはこんな感じなのですね。
やっぱり、桜子のCDやDVDがどの程度売れるのか、この会社をベースにして進められる実験的事業展開がどう進むか…不確定要素が多いですよね。」
「でも真面目にじっくり取り組んで行けば、結果も出ますよ。」
「そうですね、大赤字というのは避けたいですが株主になって下さる方々は小さな物を望んでおられませんから…。
佐藤さん、この事業計画を学生達に公表しても良いですか?」
「もちろんです。」
「う~ん、事業計画初号…、ゼロ案にしようか、佐藤さん、我が社の事業計画ゼロ案として学生向けに分かり易くまとめて頂けませんか、何なら補助で学生を…、いやゼロ案だから簡単で良いです。
そうだ映像を残さないとな。
今、カメラを用意しますから、佐藤さんは今のやりとりを再現できますか?」
「は、はいやってみます。」

遠藤は事業計画案作成プロジェクト立ち上げの模様を映像に収めた。

「事業計画作成も学生達の実習や研究の一環ですか?」
「もちろんです、ここから色々な事業案が出てきますよ。
うちは注目度高いですからね、何らかの形で参加したいという学生は少なくないんです。」
「事業計画ゼロ案の方は完成したら見せて下さい。
自分は企画書を作って承認を得ますから。
承認された時点で公開します。」
「これも番組に?」
「当然です、すべての情報公開がうちの基本ですし、大きな流れの事業計画だけでなく、個別案件も出てくると思いますからね、動植物園に始まった俺たちの活動が次のステップに向かっているというアピールもして行きたいですし。
設立時には正式事業計画一号を公開しつつ、事業計画二号へ向けての案の募集、検討ぐらいでも良いかもしれません。
自分達は所詮素人の学生ですから、案も公開して行くことによって大人の方からのアドバイスも頂ける形にして行きたいですね。
最終判断は自分がしなくてはいけないけど、常に事業を見直せる体制を構築して置くことはマイナスにならないと思うのです。」
「はは、それでこそ遠藤社長、裏は私が全力で支えますから、細かいことは気にせず前を向いていて下さい。」
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架空サークル-79 [俺達の挑戦-01]

株式会社設立に向けての作業は順調に進んでいる。
学生達は役割分担を決めて取り組んだ。
オフィス探しは多少手間取ったものの…。

「何とかオフィスも決まったけど、やはりマスコミの力は大きいよな。」
「だな、五月から色々な形で紹介して貰って来たから、理解の差こそ有れ、俺達のことを全く知らないという人は少なくなった気がする。」
「佐々木代表の本の効果も大きいよ。」
「きちんと読んで下さった方には特に好意的な方が多いみたいだ、お借りすることになったオフィスのオーナーの方もだけどな。」
「この地方で売れてることで、全国的にも注目を集め始めてるらしいぞ。」
「いよいよだな。」
「ああ、動植物園が良い流れになっているから、次のステップもこの勢いで行きたいよな。」
「でも、あせらずに、だろ。」
「うん。」
「会社設立も書類関係とかは順調なんだろ?」
「ああ、書類を作成する者、それをチェックする者、さらに大学の教授にもチェックしていただいたりとかしてるし、オフィスの契約書も含めて公開する準備作業も進めているよ。」
「創立総会は一月か?」
「株主の調整で二月にずれ込むかもしれない。」
「何か問題でも有るのか?」
「問題ということでもなさそうだけど、もうすぐ株主関連で何か発表が有るらしい。」
「早く教えてくれれば良いのにな。」
「色々大人の事情が有るらしいよ。」
「IR関連かな? でも私達のレベルでは関係ないか…。」
「いや、俺達に関係なくても、株主には大きな会社も名乗りを上げているから、情報開示は適正に行われなければだめだろう。」
「あっ、そうかインベスター・リレーションズ、講義でも重要だって…、私もまだ甘いってことか。」
「今回の実習は実際に株式会社が立ち上がって行く過程にも触れるから、すごく勉強になるよな。」
「かなり特殊な事例とは聞かされているけど、一般的な会社と比較も出来る。」
「私達は立ち上げでお手伝いさせて頂いてるけど、その後も継続して係わって行きたいよね。」
「だな。」
「オフィスも十二月から借りることになったから、始めの内はずいぶん赤字になるだろうな~。」
「ああ、人件費も掛かるし…。
他のプロジェクトは寄付という支援によって成り立っているけど、ここはあくまでも独立採算を目指しているから、単なる学生の実習では済まされない。
遠藤社長もプレッシャーが大きいって話してたよ。」
「でしょうね…。」
「少なくとも自分が学生の内は手伝える事は手伝うと伝えたけど。」
「手伝うにしても組織だってやらないと、混乱するだけだぞ。」
「経理面のサポートチームを組むってどうかしら。」
「そうだな、社内の各部門ごとにサーポートチームを組んで…、学生の実習も管理していけたらどうだろう。」
「遠藤社長には番組制作とかに力点を置いて欲しいからな。」
「俺は単位に余裕が有るし、卒論にも生かせそうだから動けるよ。」
「私も大丈夫、でも松井くんはだめよね。」
「え~、そんなこと…、俺だって…。」
「松井は学期末試験で結果を出してからの参加だな。」
「仲間はずれか?」
「今更何言ってんだよ、成績とか考えたらとっくに仲間はずれなんだぞ。」
「サポートしてて留年なんて、遠藤社長の精神的負担にしかならないだろ。」
「そ、そうか…。」

「ちょっと他のメンバーにも相談してみるよ。」
「俺は企画書の作成を始めてみようかな。」
「私も手伝うわ。」
「じゃあ分担決める?」
「そうだね。」
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架空サークル-80 [俺達の挑戦-01]

「なあ新会社の資本金六千万ってどう思う?」
「現時点では妥当な線じゃないのか。」
「俺は幾つかの企業がバックについてくれたからもっと多いのかと思っていた。」
「でも、始めから多過ぎてもどうかと思うぞ。
初期はじっくり動いて、色々固まって来てから増資していけば良いのさ。」
「そうか…、それとさ株主が公開されたけど、有名企業に混じって聞いたことも無いような会社が有るだろ。」
「ああ。」
「調べてみたら小さな町工場だったけど。」
「がんばってる奴らがいるってことさ、世の中大企業だけで回ってる訳じゃ無いだろ。
ここに町工場も参加してることの意味は大きいのさ。
ま、その内お前にも分かるよ。」
「う~ん近い将来持ち株会社へ移行の予定、今回の株主はそれを了解済とも有るけど…、俺にはさっぱり分からない。」
「はは、確かにややこしいかもな。
もっと時間を掛けて、始めから持ち株会社を設立させる案もあったんだ。
ただ、それだと新会社の設立が遅れてしまう、何と言っても持ち株会社の方も異例なものになるからな。」
「持ち株会社と言われても…。」
「今回の場合だと、新会社の株式をすべて保有する会社が立ち上がる。」
「そんなの必要なのか?」
「まあ現時点では必要ない、だから設立を後回しにしたのさ。
ただし佐々木代表は、この持ち株会社の大きな可能性を指摘してる。
まあ誰も動かなかったら、うんと先になったかもしれないことなんだけどね。」
「という事は誰かが動いたということか?」
「まだ始まったばかりだが、安藤隆二って経済学部生の企画書が佐々木代表の説明付きで広まりつつ有る。
その関連で町工場も株主になってくれたし、持ち株会社設立に繋がって来てるんだ。」
「やっぱり良く分からない…。」
「まあしばらく待て、少しづつ見えてくるからさ。」
「ああ、でもどうして、お前はそんなに詳しいんだ。」
「真面目に取り組んでるからさ、安藤隆二のプロジェクトに参加しようと思っているしね。」
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