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F組三国志 5 平岩周 ブログトップ

F組三国志 5-1 [F組三国志 5 平岩周]

まったくひどいよな。
森の『平岩で決定な。』の一言で面倒なこと押し付けられて。
四月の頃は森たちとつるんで、結構新鮮で楽しかったけどね。
岡崎とかパシリにしてさ。
それが最近じゃ、岡崎の近くには赤澤や女子がいるし、他の連中も…。
遠足の後は特にみんな仲良くなっちまって、結局俺が森のパシリみたいなもんじゃないか。
あ、赤澤か。

「どう、遠足のレポート書けた?」
「いや、まだっていうか書かなきゃいけないの?」
「別にインタビュー形式でも良いけど、時間とれる?」
「う~んと…、たぶん。」
「何時がいい?」
「えっとね…。」
そう言えば森が今度の日曜日に…、とか言ってたな。
なんか、もう本格的にパシリさせられそうな雰囲気だった。

「日曜日なら良いけど。」
「日曜日か…、そう言えば平岩って家どこ?」
「名東区、本郷の近く。」
「じゃあ学校までは地下鉄? 定期だよね?」
「うん。」
「俺んち覚王山なんだけど、来る?」
「行ってもいいけど。」
「午前中に数学の勉強会やってから、遠足のまとめをする予定なんだ。
終わってからちょっとおしゃべりってとこかな。
メシは心配しないでいいからね。」
「はは赤澤の手料理ってとこか?」
「まあね、みんなにも手伝ってもらうけど。
別にずっとじゃなくていいから、そうだなインタビューだけなら、午後から何時でもいいよ。」
「数学の勉強会って?」
「哲平たちからリクエストがあってね。」
「俺も良いのか?」
「もちろんだ。」
「森たちと遊んでばかりだったから、かなりやばくてさ。」
「なるほど、じゃあ中三のさ…、ちょっと待ってて。」
はっきり言って数学、やばいんだよな…。
でも、勉強会ね~、やっぱり真面目な奴らは違うな。
俺ほんとに行っても良いのかな。

「おまたせ、中三の時のさ、このあたりを中心に復習しておいて欲しいんだけどさ。」
「中三の教科書、持ってきてるのか?」
「ああ、最近数学の質問をよく受けるからね、説明するのに便利なんだよ。
ここに受かるくらいだから、みんな中三の数学はそれなりに出来てるからね。
平岩はどう?」
「まぁ、俺も受験勉強とかはそれなりにやったから。」
「なら大丈夫、復習はどちらでも良いけど、やっておいてくれると説明が早く済むんだ。」
「わかった、で、他に誰が来るの?」
「哲平に美咲、静さん、山影静だよ、それと奥田麻里子ってとこかな。」
「へ~、俺なんか行っても本当にいいのか?」
「ああ、まあできたら遠足のまとめとか手伝ってくれると嬉しいけどね。」
「うん。」
「パソコンとかは?」
「まあ普通に使えるけど。」
「じゃあ、よろしく頼むよ。」
「いや、こちらこそ。」

なんか変なことになった。
でも…、山影って結構美人だよな、奥田も性格明るいし、まあ秋山は別としても、俺入れて男女三人ずつか…。
怖いような、楽しみなような…。
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F組三国志 5-2 [F組三国志 5 平岩周]

えっと地下鉄覚王山駅の、一番出入口を上がった所だから…。
あっ、笑い声が聞こえる。
みんな来てるのかな…。

「おっ、平岩、おはよう。」
「ああ、おはよ。」
「おはよう、これでみんな揃ったね。」
「じゃあ、行く?」
「うん、あっ、静さん、荷物多いのね。」
「お、俺が持つよ。」
「有難う、平岩くん。」
「へ~、平岩って紳士なんだ。」
「いや、そんなんじゃないけど、今日は仲間に入れてもらったって感じだからさ。」
「じゃあ、頼むな。」

「省吾の家までは遠いの?」
「日泰寺の裏を下りたとこって感じ、一キロちょっとかな。
歩くのつらいって人がいたら親父が迎えに来てくれるって言ってたけど。」
「風が気持ちいいから歩きが良いかも。」
「うん、そうだね。」

「そうそう、遠足の写真持って来たわよ。」
「そう言えば麻里子けっこう撮ってたわね。」
「美咲、これなんかどう?」
「あ~、ボートの! やっだ~!」
「お似合いじゃん。」
「しかし、まいったよな、哲平たちがあんな企みをしていたとはね。」
「麻里子は信じてたのに…。」
「楽しい青春の一ページということで、クラスも盛り上がったし。」
「ははは。」
「も、もし省吾と別れることになったら一生恨んでやるからね。」
「お~こわ。」
「たかが都市伝説じゃないか。」
「されど都市伝説よ。」
「でもさ、由香って美咲と付き合い長いじゃない。
その彼女が二人は簡単には別れないって断言してたわよ。」
「根拠は?」
「二人の性格とか、占いもほどほどに良いんだって。」
「なんだ、すごく相性ピッタシとかじゃないんだ。」
「そういうのって結構だめらしいわよ。」
「ふ~ん。」
「そういえばさ、静さんってどうなの?」
「どうって?」
「好きな人とかさ。」
「えっと…。」
「そうか、うふふ、いるんだ、って意外と分かり易い人なのね。」
「ふふ、麻里子、しずかちゃんをいじめちゃだめよ。」

はは、奥田麻里子ってほんとに元気というか、結構かわいいな…。
森たちとつるんでるより楽しいかも。

「え~、遠路はるばるお越しくださいまして、まことに有難うございます。」
「へ~、立派な家ね。」
「ただいま~、みんな連れてきたよ~。」

「はいはい、みなさんようこそ、今日はゆっくりしていってね。」
「はい、おじゃましま~す。」

「まずはお茶でもどうぞ。
で…、えっと、父と母です。
後、中学生の弟と妹がいるんだけど、今日は部活とかで夕方まで帰らないから…。
まずは勉強会の流れを説明しておくね。
最初に今後の数学小テストの流れとポイント。
中学で学習したことにプラスされて、高校の数学がある訳なんだけど、中学で学習した筈のところがね、先生の説明では、中学と微妙に表現が違っていたりして、全く違うことのように感じてる人も少なくないみたいなんだ。
だから、まずは、そのあたりを説明させてもらうね。
その後は個別学習、で特に質問とかあったら答えていくけど、今日は親父も同じ部屋で仕事してるから、俺が手一杯だったら親父に聞いてくれても構わないからね。
親父からは何かある?」
「そうだな、今日は息子の先生ぶりを見せてもらう、ってとこなんだけど、私でも高校ぐらいの数学なら大丈夫だから、気軽にね。」
「じゃあまずは…。」

へ~、うちの親父とはずいぶん違うな、やっぱ大学教授ってことか。
折角だから真面目にやるかな。
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F組三国志 5-3 [F組三国志 5 平岩周]

あっ、もう十二時か、集中してたら、あっ、という間だったな。
分かると数学も面白いもんだ。
なんか入学してからの分を一気にやった気がするけど、省吾も親父さんも教えるのうまいな。
数学の先生なんて何言ってるのかさっぱり解かんないのに。

「みんなお疲れ、今日の学習時間はここまでだよ。」
「有難うございました。」
「お父さまも、有難うございました。」
「どういたしまして、でも、さすがだな、省吾。」
「でしょ。」
「どういうことなんです?」
「中学の時も勉強会やったことがあるんだ。」
「そっか。」
「その時も学校の成績関係なくやったんだけどさ、さすがにピンキリでさ。」
「今日のメンバーは教え易かったね、みんな優秀だよ。」
「へへ、数学の小テストに苦しめられていたんですけどね。」
「ははは。」
「それにしても、省吾さんもお父さまも教えるのがうまくてすごいです。
学校の数学の先生なんて…。」
「有難う、私は教えることのプロだからね。
省吾にも小さい頃から教える時のポイントとか仕込んできたし。」
「なるほど。」

「さ、じゃあ昼飯にしようぜ。」
「ご飯は何?」
「まあ無難にカレーにしといたけど、どうかな?
辛いのが良いとか、甘いのがってリクエストがあれば調整もできるからね。」
「私、手伝うわ。」
「私も。」

あっ、女の子、みんな連れていっちゃった。
省吾、独り占めかよ…。

「で、あの美咲って子が省吾の彼女なのかい?」
「あっ、分かりましたか?」
「って、君たち気を使いすぎてないか?」
「え? 特には…。」
「省吾が美咲さんに説明してる時だけは、誰も省吾に声を掛けないで、私の所だったろ。」
「はは、勉強に夢中で、他の連中の行動まで見てませんでした。」
「で、どうなんだい?」
「俺は応援してます。
省吾、省吾くんにはすごく感謝してるんです。
数学を教えてもらってるだけじゃなくて、学校が楽しくなりました。
そのきっかけをくれたのが美咲だったんです。
まあ、それを利用して省吾がうまくやったってことなんですけどね。」
「ははは、そうかそうか、ああ、哲平くんの話しは省吾からもよく聞くよ。
さっぱりしたスポーツマンで、一緒にいて安心するって。」
「はは、照れます。」

「は~い、お待たせ~。」
「おっ、うまそうなにおいだ。」
「沢山食べてな。」

「みんなオッケー?」
「あっ、それはしずかちゃんの激辛だから危険よ。」
「えっ?」
「こっちが平岩くんの普通の辛口、はいどうぞ。」
「あっ、有難う。」
「あっ、スプーンが足りなかった。」
「省吾、私、取ってくるわ。」
「おお、頼む。」
「あのさ、省吾…、ふふ、なんでもないわよ。」
「なんだよ、麻里子。」
「麻里子、隠さなくてももうお父上にばれてるよ。」
「はは、な~んだ、哲平がばらしちゃったの?」
「え~!」
「いやいやみなさんの様子を見ていたらね。
省吾、いい友達を持ったな。」
「それは否定しないけど…。」

「はいスプーンないの誰?」
「美咲、お父さまよ。」
「はい、お父さま。」
「うわ~、ち、ちょっと待ってよ~。」
「ははは。」
「美咲、お母さまにはご挨拶したの?」
「えっ?」
「ははは。」
「美咲さん、省吾の母です、よろしくね。」
「は、はい、よろしくお願いします、お母さま。」
「母さんまで悪のりしすぎだよ~!」
「で、お式は何時?」
「えっ? 麻里子? お式? あ~、やっだ~! はずかし~、お父さま、お母さまなんて、ご、ごめんなさい失礼しました。」
「ははは、気付くの遅すぎ。」
「私は構わんがね。」
「私もよ、息子の嫁にはもったいないかしら。」
「ははは。」

ははは、楽し~、でも、うらやましくもあるな。
いい友達か。
俺の友達…。
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F組三国志 5-4 [F組三国志 5 平岩周]

カレー、うまかった~。
それにしても秋山も、真面目なだけでなくかわいい所あるよな。
赤澤も冷静沈着な男かと思っていたらあせりまくってたし。
でも、最後は…。

「ごちそうさまでした。」
「ああ、おいしかったし楽しかった、ははは。」
「はははって、ちょっと麻里子~、もう。
しずかちゃんは、私の味方よね。」
「もちろんです、で、お式は何時なんです。」
「おっと、静さんの口からも!」
「ははは。」
「も~う、開き直ってやる。
ねえ、省吾、式は何時にする?」
「そうだな、洗い物でもしながら考えるか?」
「うん、じゃあ麻里子としずかちゃんでお茶、お願いね。」
「皿は運ぶから。」
「おっけ~、後は任せといて、省吾。」

「あっ、美咲が開き直った。」
「省吾が冷静になった。」
「でも静さんが冗談言うなんて思ってもみなかったわ。」
「よな。」
「えっ、私は冗談なんて言ってませんよ。」
「まじだったんだ~。」

ほんとにあの二人、結婚までいっちゃいそうな感じだよな。
まだ、高一だぞ。
でも、うらやましいか。
森のパシリやってて、まともな女の子との出会いなんてあるのか…?

おっと午後は遠足のまとめだったな…。
勉強教えてもらってカレーごちそうになって、ずいぶん楽しませてもらって、こりゃ真面目にやるしかないぞ。
と、言っても大した遠足でもなかった。
まあ高木のことは詳しくなったかな。
高校って担任との接点多くないから…。
そんなネタでも話すかな。
ゲーセン行こうとしてたことも…、何か今日のメンバーには色々聞いて欲しいと思う。
色々話したら、俺も仲間に…、なれるのかな…。

おっと片付けが済んだみたいだ。

「じゃあ遠足のまとめを始めるわね。
今日は平岩くんも来てくれているから、もう一度基本から確認していくわよ。
まず、午前中のお気楽企画なんだけど、楽しいクラスにしたいという私の願いを省吾が叶えてくれたと思っています。
ちょっとしたアイディアだけど、動物園の中で他のグループとの出会いがあるなんて新鮮で楽しかったもの。
アンケートでもみんな高く評価してくれて、さすが私の省吾ってとこね。」
あっ、秋山さん完全に開き直ってる。
誰も突っ込めなくなってるし…。
そうか、俺たちが参加しなかった企画は…、結局俺たちが勝手に仲間はずれになったってことか…。
損したのかな。

「…、高一五月の遠足で、こういった企画をすることの意義を、後輩たちにも伝えたい。
ならば、きちんとした記録として残しておこうってことになってね。
で声をかけて手伝ってもらうことになったのが、しずかちゃんと麻里子なのよ、平岩くん。」
「うん、なんとなくわかった。」
「でも、全員が参加した訳でもないから、そのあたりを平岩くんに教えて欲しくてね。」
「うん、俺もみんなに色々話したいから。」
「じゃあよろしくね。
それと、お真面目企画『発見、気付いたこと』の方も、基本自由参加だったのにもかかわらず、沢山の発見が寄せられています。
今からは、まず、ここまで各自で進めてきた作業の確認から。
あっ平岩くんなに?」
「秋山さん、俺さ自分の考え、やっぱり自分で書くよ。
出来ればパソコンとか使わせてもらえると助かるんだけどどうかな?」
「うん、その方が全体の作業がはかどるわね、省吾、どう?」
「じゃあパソコンは俺のノート使ってよ、で、文章の編集とかは麻里子の担当だから、ある程度書けたら彼女に見せてくれるかな。」
「うん、わかった。」
「じゃあ始めよっか。」

作文ってあんまし得意じゃないけど、みんなの足を引っ張らないようにしなきゃな。
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F組三国志 5-5 [F組三国志 5 平岩周]

う~ん、あまりうまい文とは思えないけどなんとか書けた。
え~っと奥田に見てもらえばいいんだよな…。

「奥田さん、一応書けたけど、どうかな?」
「う~ん、どれどれ…。」
奥田って真面目な顔すると…、ちょっとまぶしい…。

「まあこれだけ書けてれば良いわよ。
後は、私の方で手を加えるから、それを確認してね。」
「うん、じゃあ後は俺に手伝えることとかってあるのかな?」
「そうね…、作業のメインは私が文章の整理編集、静さんが絵とDTP作業って感じで、もう大分進んでいるから…。」
「大変そうだね。」
「はは、私は将来編集の仕事とかやりたいと思ってるし、静さんもDTP作業とか好きって言ってたからね。」
「ふ~ん、それにしてもみんな手際良さそう、一緒に作業することに慣れているんだね。」
「みんなで作業するのは今日が初めてよ。」
「えっ?」
「みんなの頭の中には完成したものが大体できてるの。
それに向けて、各自それぞれの分担をきちんとこなしてるってことね。」
「へ~。」
「今日の作業予定分はもうすぐ終わると思うわ。
後は、残りの文を私が整理して、静さんに渡せば数日で形になる。
それをみんなで見直して、完成ってとこね。」
「なんかなあ~。」
「平岩くん? どうしたの?」
「俺なんかさ、高校へ入ってからなんか惰性でさ。
特にやりたいこともなくて。」
「ふふ、今からでもぜんぜん遅くないと思うわよ。」
「うん。」
「あらっ、省吾たち終わったみたいね。」

「麻里子、そっちはどう? 区切りついた?」
「うん、哲平たちの方は?」
「今日の予定分は済んだってさ。」
「じゃあ片付けるわね。」
「ああ、簡単で良いからね、どこへ戻せば良いか分からないのも多いだろうから。」
「は~い。」
「あと、美咲がお茶の用意に行ってるから。」
「了解、手伝いに行くわ。」
「なんか、息が合ってるね。」
「はは、省吾だからね。
彼が私たちのためにどれくらいやってくれてるか知ってるから、自然と動くことになるのよ。」
「そっか…。」

なんか自分がすごく子どもに思えてきた。
同い年なのに…。

「みんなお疲れ様。」
「結構順調に進んでるわね。」
「うん、麻里子と静さんのおかげだ、有難うね。」
「ふふ、どういたしまして。
でも、私はともかく静さんのテクニックはすごいわよね。」
「ああ、俺も理屈では分かってるんだけど全体のバランスとかね。
絵と文のバランスがいいんだよな。
さすがだよ。」
「あらっ、全体の配置は哲平さんにおまかせしてますけど。」
「えっ、哲平ってそういう感性持ってたのか。」
「はは、ラグビーボールを追っかけるだげの男じゃないぜ。」
「人は見かけによらないなぁ~。」
「ははは。」

「なあ省吾、そろそろ次の企画のこと話しても良いんじゃないか。」
「そうだな、麻里子にも頼みたいことあるし。」
「えっ? なに?」

遠足で忙しかったろうに、もう次の企画か。
すごいな…。
俺も少しは…、真面目にやってみようかな…。

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