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岩崎高校生会議-35 [高校生会議-20]

高校生達との交流の中ではこちらから問題提起をさせて貰ったり、文化祭で歌う歌の希望を聞いたりもした。
そして、文化祭特別ステージ当日。
私達のステージは、生で世界中に配信する体制になっている。

「遥香さま、ライブは久しぶりですが大丈夫ですか?」
「何の問題もないわ。」

始まってみると問題はなかったが違和感がすごく有った。
私の登場と共に起こりかけた拍手はすぐに消え、多くの観客は跪いて胸の前で手を組む。
それ以外の人達は立ちすくんだまま呆然としていた。
予定通り一番人気の鎮魂歌を英語バージョンで歌い始めると目頭を押さえる光景があちこちで見られた。
進行は聡美、一曲歌い終えたところで…。

「地球に生物が誕生してから、数え切れない生物が生まれ、生き、死んでいった、それを受け継いで今が有ります。
二曲目も鎮魂歌、地球上に生き、死んでいったすべての生物、今生きているすべての生物に思いをはせ、歌って下さいます。」

予定通りに歌い私のパートは終了したが…。

「静香、拍手なかったね。」
「はい、拍手しては失礼にあたる様な気が、私もしました。
やはり、遥香さまは女神さまです。」
「う~ん…。」
「今まででも、一国の大統領が跪きたくなったと話しておられました。
国と国の問題では遥香さまが仲裁に入ると比較的簡単に治まって行きます。
これは、姫さまだからではなく女神さまのお力と考えて良いのでは有りませんか。」
「静香の言う通りです、ようやくすっきりしました。
遥香さまがにっこり微笑むだけで解決した問題が有るぐらいです。
遥香さまは、自覚しておられなくても、女神としての力をお持ちなのです。
我々は今まで通り、姫さまとして後押しさせて頂きますが、人にはない不思議な力をお持ちという事で…、遥香さまも納得して頂けませんか。」
「桜…、女神さま扱いされた時はどうすれば良いの?」
「これからも、遥香姫として振る舞って下されば何の問題もないです。」

ステージは何とか無事済んだが、世界配信された映像には問題が有り、プログラム終了後、すぐに担当責任者が謝罪した。

「遥香さまの歌唱中、映像トラブルが有りました事をお詫び申し上げます。
遥香さまのお姿を全世界へお届けする役目を頂き、万全の態勢で準備をして来たつもりでしたが、カメラマン始めスタッフ一同にとって、女神さまの撮影は始めて経験、思う様に行きませんでした。
この後、少しお時間を頂いて、観客の感想などを交え、編集して配信させて頂きますが、画像の乱れはカメラマンが女神さまのオーラに圧倒されての事ですので、お許しください。」
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