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岩崎高校生会議-33 [高校生会議-20]

姫にはそれを演ずる事で、その立場になった。
だが、女神には…。

「聡美、予想以上に分かり易く反応してくれた高校達の感想は?」
「ぼーっとした状態で、神様っていたのですね、とか、土下座していた子達は、何も考えずにボーダーレス教のアイテムを身に着けていたけど、これからはもっと真面目に向き合うそうです。
泣きながら、私達は神様に守られていたのですね、と話す女生徒は貧困状態から岩崎のプログラムで生活改善出来た家庭の子でした。」
「私は姿を現して微笑んだだけよね。」
「はい、ですが私も彼等と大差有りません、今でも…。」
「う~ん、自分では分からないのよ、どうしてなのかしら。」
「遥香さまは、本当の女神さまでは無いのですか?」
「そんな事有り得ないでしょ。」
「人間離れした美しさと頭脳…、最近、更に神々しさが増して…、岩崎国際同盟国歴訪の前に女神さまの様子を世間に見せておくべきかも知れません。」
「う~ん、感じてはいたけど…、あの高校生達の姿を見ては…、策は有るの?」
「はい、岩崎高校生会議第十七支部の文化祭にご降臨して頂き、その様子を世界へと考えています。
ここの支部なら、遥香さまと直接会った事の有る人が多いですし、私達に逆らえる様な人はいませんから。」
「ふふ、いぢめちゃだめよ。」
「女神さまに会える機会を作って差し上げるのですから、誰も文句は言わないですよ。」
「そうなの…、色々片付いて少し時間が出来たから、久しぶりに高校生会議の様子を見てみようかな。」
「はい、私は文化祭実行委員会とコンタクトを取ります。」

高校生から直接話を聞けなかった代わりに高校生会議のシステムに入り確認していく。
高校生が管理しているエリアは稚拙ながらも活気が感じられる。
研究室の共同研究とは違った、共同学習が盛んになっていて、上を目指している高校生達が先輩の残したデータを参考にしながら熱心に教え合う。
社会問題についての討論も盛んで、高校生なりの共同研究と言える。
そんな中に、遥香さま女神伝説というワークシートを見つけた。
私を女神扱いしている人達の心理や経済的背景などを高校生の視点で分析、大学の論文には程遠いが大きく間違ってはいないと思う。
と、そこへ新規入力があった。
第十七支部、実習バイトで城へ来てくれた高校生だ。
『昨日、遥香さまの居城で遥香さまに会わせて頂きました。
その時の事を書かさせて頂きます。
自分は一目見た瞬間、その美しさと神々しさに固まり、気が付いたら跪いていました。
写真や映像では遥香さまの一部しか伝わっていません。
お目にかかるまでは我々の文化祭の話をさせて頂こうと思っていたのですが、喜び、緊張、興奮と様々な感情が入り乱れ何も話せませんでした。
仲間達も同様です。
城を出てからようやく落ち着いて、女神さまにお会い出来た余韻なのか穏やかで幸せな気分になっていました。
その場にいたメンバーも同じ感覚だった様で、ボーダーレス教には漠然とした神ではなく、リアル女神、遥香さまがいらっしゃる。
ボーダーレス教が盛んになっている地域の人達はそれに気付いているのだという事が我々の結論です。
遥香さまは美しいだけのお方では有りません。』
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