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訪問-07 [高校生会議-14]

三日目、スタッフの多くは思い思いにグループを作って出かけた。
私からの指示は気楽に楽しんで来て下さい、の一言だけだが、プリンセス遥香の衣装をアピールしながら町の様子を観光客目線で分析したり、市民の経済状態を自分の目で見て判断と言った作業をしてくれる。
私はホテルで現地支社からの訪問を受けたりしたが、スケジュールはゆったりと組まれていた。

岩崎社長と記者会見に臨んだのは夕方。
岩崎社長から、招待へのお礼やイワサキニュータウンなど、この国での事業展開に関する説明が有った後、私の出番となる。
歓迎に対する感謝の気持ちを伝えて…。

「岩崎王国では日本で行って来た貧困対策を、キサワイ王国でも展開させて頂きたいと考えています。
アサリダ国王からお誘い頂き両国の友好関係を築く過程で、私共を応援して下さる方が一気に増えました、そのお陰で岩崎王国は勢いよく拡大しております。
その力を、学生達に手伝って貰いながら貧困対策へ向けさせて頂きます。
子ども達には充分な食事と教育、大人には雇用の場を提供させて頂きます。」
などと話をさせて頂いた後は、質疑応答。

「遥香さま、貧困対策は資金的に莫大な額になるのではないですか?」
「いいえ、支援スタッフには、職を探しておられた方になって頂きます。
研修は大学生が協力してくれますが、このステップだけで貧困層を減らせると考えています。
稼働している工場、これから稼働させる工場では、難しい作業が苦手な方や障害の有る方にも出来る作業が有ります、給料が普通に生活出来る額となる様、スタッフは考えてくれています。」
「それでは企業としての利益はマイナスでは有りませんか?」
「短いスパンでは考える方はそう思われるかも知れませんね、我々はキサワイ王国をモデルケースとして同様の展開を色々考えています。
バーチャル国家岩崎王国の国民が増える事の意味は想像出来ませんか?」
「更なる拡大を模索されているという事でしょうか?」
「ええ、岩崎王国に国境は有りません、キサワイ王国に住む岩崎王国国民、日本に住む岩崎王国国民だけでなく世界中の岩崎王国国民を等しく尊重して行くのが、お父さまの誠の心です。」
「壮大な計画がお有なのでしょうか?」
「いえ、まだ小さな計画です、でもその一歩を踏み出させて下さったのがアサリダ国王です。」
「お話の冒頭、日本で行って来た貧困対策と話されていましたが、具体的にはどの様な事をされて来たのですか?」
「これからも拡大して行きたいのですが、都市部で生活に困っている人の内、過疎地へ移住して衣食住に困らない生活を決断した人への支援をしています。
大きく環境が変わっても、プライバシーの守られた共同生活で、お金の心配なく子育てしている方々の中には、お父さまを神の如く崇めておられる方もみえます。
仕事が順調に回っている所では、少しずつ利益を出し始めています。
詳しくは、社長が国王になる日、という本の英訳版が間もなく出ますので参考にして下さい。」
「遥香さまは商売熱心なのですね。」
「勿論です、一企業のトップとして、また、お父さまを支えさせて頂いている一人として、王国の商業活動が好調で有る事は常に最大の関心事です、全ての国民の幸せを願っておりますので。」

記者会見の内容を訳すと、こんな感じになる、日本のメディア向けにこちらで訳したものだ。
記者会見では英語のみにさせて頂いた。
私の英語に問題が有った場合、フォローしてくれる様、通訳を同席させたが、彼女の出番はなかった。
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