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大学-05 [高校生会議-08]

翌日午後は経済学部の講義、学生は四十名ほど。
内容は今までに読んだ本より簡単かもしれない。
話を聴きながらテキストを読んでいた。

「遥香さま、講義は如何でしたか?」
「思ったより簡単だった、テキストを読んでみたけど試験で合格点取れそうな気がするわ。」
「社長をやられていて、こういった内容は参考になるものですか?」
「問題は、ここから自分でどう発展させて行くかでしょうね。
私の場合は社長と言っても、とても特殊な会社で通常の理論は通用しないのですが。」
「そういうものですか…。」
「桜さん、今の先生とお話しさせて頂く時間を取って頂けますか。
内容はテキストを選んだ理由と、実験的講義への協力要請と伝えて下さい。」
「はい、かしこまりました…、遥香さま…、個人的なお願いですが…。」
「はい?」
「映像で、遥香さまが静香隊長を静香と呼び捨てにされてる場面を見て、憧れていたのですが。」
「分かりました、桜、今頃は私のスケジュールが確認出来る状態になっている筈です、それを確認後、先生と調整して下さい、時間は二時間程度でお願いします。
先生にもシステムへの登録をお願いしておいて下さい。」
「分かりました。」
「うちの社員がオフィスにいたら、桜の大学生社員契約のはなしを進めておいて下さい、私はこの後、学長と会いますから学長室までは連れて行って下さいますか。」
「はい、こちらです。」

学長はパーティーでお会いしていて面識は有る。
その場でシステムに登録して頂き、概要の説明をさせて頂いた後、共に現在の状況を確認。

「あっ、校内の美化に取り組んでくれるのだね。
簡単そうな事なのだが、なかなか徹底出来なくてね…。
提案として、業者への依存度を下げ親衛隊中心に取り組むか…。
学生の自主的な活動は大歓迎だよ。
花壇の予算は検討させて貰おう、予算案の提出をお願いだね。」
「では、入力をお願いします。」
「ああ。」
「予算等に関して確認、予算書をこのページにリンクの事、といった内容を書き込んで、実行して下さい。」
「こうかな…。
ああ、成程、これだけで私からの指示と分かる訳か。」
「はい、学長はこのワークシート担当者より上位と認識されていますので、この様な指示が可能になっています。
文末に表示されている、未処理という項目は担当者が状況に応じて、受理、実行中、保留など変えて行きます。
学長が実行された段階で、担当者に対して上位者からの書き込みが有った事を知らせるシステムになっています。
アップされた段階で携帯へ知らせる事も出来ます。
多分、今は研修中ですので…、画面更新をすると…、未処理が受理に変わりました。」
企業で使っているシステムでは、予算書が上司に認められた段階で経理へコピーを回し、送金指示の参考に使われます。
そういった履歴もメインのワークシートで確認出来ます。」
「成程、シートを共有しているから管理が楽という事か、部下を呼び寄せてあの件はどうなってる、なんて会話は、遥香コーポレーションには無いのだね。」
「はい、ここにいても、本社支社の作業進行状況が把握出来ています。」
「多機能集約型と聞いているが?」
「ええ、但し企業によって調整をしています、多過ぎる機能はかえって邪魔になる場合も有りますので。」
「遥香さまは今日で二日目、まだ慣れない事も多いとは思いますが問題は有りませんか。」
「大丈夫です、素敵なお姉さんが出来ましたから。」
「お兄さんはどうです?」
「お父さまの指示かもしれませんが、大事なポジションはお姉さんになっています。
大学生社員の男性には動いて貰ってますが。」
「遥香さまが来て下さって学内が華やいだ雰囲気になっています、職員も遥香さまをお見かけしたとか騒いでまして…。
あっ、撮影機材に関して…、こういう形でも情報が共有出来る訳か、やはり講義風景を撮影するのかな?」
「試してみますが、多用しないかも知れません、ただ離れていても自分の先生を意識する事は大切かも知れないと考えています。
しばらくは実験的な講義を展開しつつ可能性を探って行きたいと考えています。」
「このページは閲覧不可なんだね。」
「はい、最上位の制限を掛けて私のみが閲覧出来る状態にして有ります。
かなりの個人情報ですから、私も閲覧した内容を人に話す事は出来ません。」
「ハッキングの可能性は?」
「絶対とは言い切れない事を理解して頂いた上で、各自の履歴や私に伝えたい事を書いて頂いています。
同じ条件で私の秘密が保存して有り、ハッキングを試みるよう指示を出して有りますが、まだ破られていません。」
「遥香さまの秘密が気になります。」
「成功した人は公表しなくてはいけないのですが、学長にもお教えする訳には行きません、暇が有ったらハッキングを試みて下さい。」
「私の専門外ですから諦めます、システム構築には時間が掛かりそうですか?」
「実験的な講義の成果次第です、急いでいません。」
「分かりました、じっくり取り組んで下さい。
何か困った事が有ったら遠慮なくどうぞ。」
「有難う御座います。」

学長とは色々な話をした、岩崎社長が一目置く人物だけあって話の内容は深い。
お話が済んだ後、私のオフィスまで送って下さった。
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