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九月-07 [高校生会議-07]

プリンセス遥香グループとしてリニューアルオープンした店へは顔を出しておきたかったが、店を混乱させる事になりそうなので諦めた。

「ねえ、静香がファミレスで働いていてもお客さんが騒いだりしないの?」
「はい、主に厨房で働いていますから、雨の日とか来客が少な目の日はホールに出る事も有ります。」
「そうか、元々料理得意だったものね、得意料理とか有るの?」
「基本的にマニュアル通りという感覚です、得意不得意は感じません、それがチェーン店だと思っています。
ただ接客は、遥香さまに指摘されてから、マニュアルの限界をホール担当と話し合っています。
皆、マニュアル通りでは心のこもった接客は出来ないと考えています。
必ずしも将来接客業に就こうと考えてる人ばかりでは有りませんが、例え実習でもお金を頂いている以上プロとして誇りを持って働こうと真面目に取り組んでいます。」
「高校生会議での研修が生きてるのね、大人の人のバイト体験を聞いていると、雇う側に余裕が無かったり、雇われる側の意識が低かったりという事が結構あるみたいなの。
きちんと取り組めばどちらにとってもプラスになるのにね。
静香の自己研修は今後どんな予定?」
「正直、もう少しファミレスで働きたいのですが、親衛隊関連に多くの時間を使いたいと思っています。
研修の比率を調整しながらになりますが、モデルの仕事も有りますし、遥香さまに言われた、人を使う練習も…、自信はないですが、遥香さまのお近くにいたいですから…。」
「大丈夫、静香なら出来るわ、なに、隊長に成りきってしまえば良いのよ。
あなたは数万人規模の親衛隊隊長なんだからね。」
「それは全く実感出来ません。」
「う~ん、一度、親衛隊に集合を掛けてみる?
集ってくれた人が喜びそうなイベントを開いて、その中の少しの時間を利用して協力を呼びかけるとか。
そんな企画も信頼出来る部下に任せて、静香はチェックしたりしてれば良いの。」
「そうですね…、考えてみます。」
「イベントの案だって親衛隊に振れば色々出て来るかもよ。」
「そういう事なのですね、白井さんの話は聞いています、そういった事も含めて自分の研修を考えてみます。
現実はともかく、バーチャル王国では一番多くの部下を従えていると言われてますので。」
「うん、遥香姫親衛隊隊長の名において指示を出してあげなさい、みんな隊長からの指示を待ってると思うわ。」
「はい。」
「で、話を戻すのだけど。」
「えっ、何処までですか?」
「厨房のマニュアル、あのファミレスチェーン店は順次プリンセス遥香仕様にして行く訳だけど、各店舗ごとに個性を出して行きたいと思うの、どの店でも同じ料理ではなくね、まずは高校生向けを提案して好評な訳だけど、静香がマニュアル通りに作るだけと感じるメニューばかりでは、厨房のモチベーションが上がらないと思うのよ。
日替わりで、誰かの得意料理とかどうかな?」
「あっ、はい、相談してみます、今は満席の時間が長いですが、続くかどうかは今後のメニューに掛かってると思います、これからリニューアルする店にも…、こんな時も遥香システムは便利ですね。」
「そう、思うのは静香がシステムを使いこなせているからよ、レベルに合わせて微調整してるけど、静香はフルシステムを使いこなしてるのだからね。」

こんな会話で静香に自信を付けて貰って来た。
話してる内容に嘘は無いが、静香の心をコントロールしている訳で、少し自己嫌悪に陥る、彼女は素直だから何も疑う事無く作業を進めるだろう。
私は少しばかりの後ろめたさを、王国拡大という大義に隠して進むしかない。
リーダーの孤独という事か…、今度、社長達に聞いてみようか、岩崎社長レベルだとどんな感じなのだろう。
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