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九月-05 [高校生会議-07]

遥香姫親衛隊、つまり私のファンクラブは募集開始後から急速に会員数を増やしている。
岩崎王国関連企業では社員の半数以上が登録という所も少なくない。
王国外の人も順調に増えている。
当初はプリンセス遥香の紹介やネット販売を主に考えていたが、事業規模の拡大に合わせ、こちらが親衛隊の力を借りる事も。
勿論、ファンクラブの会員だから、強制する事はない。

「静香、親衛隊の力は大きいわね。」
「はい、プリンセス遥香系列店が遥香さまの思っておられるレベルで有り続ける様にと提案させて頂きましたが、そこから随分発展しました。
皆さん、遥香さまの為に働けると喜んで下さっています。」
「ファンクラブ会費を払って、商品買って、ただ働き…、実態がバレたら私の腹黒さを非難する声が殺到しそうだな~。」
「大丈夫だと思いますが…。」
「リニューアルオープンした店も、親衛隊の目が有る事で程よい緊張感が有るみたいね。
こちらが必要としてる工場の情報も、お勧めの潰れかけ工場情報とか、パート先が遥香コーポレーションの傘下になったら嬉しいとか、実際に社員が調査に入って吸収合併の検討を始めた所も有るのよ。」
「そこまでとは思っていませんでした。」
「合併を成立させるまでの過程は岩崎本部から慣れた人に来て貰って、私のスキルアップを兼ねてと考えているの、その交渉の過程で親衛隊からの情報は貴重だわ。」
「遥香さまが自ら動かれるのですか?」
「ええ、一度は経験しておきたいの、次回からは担当者にお任せね。
規模の拡大に合わせて合併だけでなく組織の再編成を考える必要が…、常に有るのかしら。
ダブルワークの形で社員になって下さった社長達が動き易い様にしないといけないでしょ。」
「社員は社長達のパワーに圧倒されている様です、事業規模が一気に拡大へ向かっていて。」
「でしょうね、皆さん実績の有る方ばかりですから、でも、彼等も初心に帰れて新鮮で楽しいそうなの、その勢いで高校生会議にも力を注いで下さるそうよ。」
「それは優子さん達も喜んでくれそうですね、高校生会議全体がより活発になる事は王国の発展に繋がると。」
「高校生会議メンバーも親衛隊に大勢登録してくれたわね。」
「一過性のブームに終わっても良いから、今は遥香さまを多くの人に認知して貰おうと動いています、遥香さまは岩崎高校生会議のシンボルでも有るのですから。」
「う~ん、そうね…、テレビでは短期間売れて消えてしまった様な人でも、その時の知名度を利用して、その後もそれなりに稼いでる人もいるって、静香は知ってた?」
「余り興味がないので…、でも知名度は強みだと思います。」
「私も昨日教えて貰ったの、でも今はね…、静香、現時点での問題点は把握できてる?」
「一つはプリンセス遥香ブランド商品の売れ行きと生産能力のバランスだと思います。
後は社内組織の構築が急激な拡大に追いつけていない事かと。」
「うん、大きな所は理解してくれてるのね、宣伝し過ぎると混乱しかねない状況、それで洋服関係を抑え気味にして他の商品を表に出して行こうと考えているの。
静香は男性からも女性からも憧れられる存在としてファンが増えてるから、商品紹介に力を貸して欲しいのだけど。」
「ちょっと恥ずかしいです、でも、私は少しでも遥香さまのお役に立てればと、ただそれだけですから。」
「ふふ、その謙虚さが人の心に届くのでしょう、来月から会う機会が減りますが、ファンサービスは私の分もお願いしますね。」
「はい、まだまだ不慣れですが遥香さまの負担を減らせればと考えています。
グッズの販売に人の目を向けて貰える様にすれば良いのですね。」
「ええ、高級品中心になるから衣装は女王様っぽくね。」

静香とは完全に主従関係が出来上がってしまった。
彼女がそれを望んでいる事も有るが、現代社会で…、でも私達だけでなくこの様な主従関係は色々な形で存在している気もする。
人は平等ではないのだ。
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