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イベント-04 [高校生会議-04]

夕食は社長夫妻と、長老会議のメンバーと優子さんがお供してくれ和食の店へ。

「みんなが遥香さまと呼んでたね。」
「知らぬ間に定着してしまいました、お姫様ごっこがどんどん壮大なものになってしまって。」
「はは、もうお姫様ごっこじゃないからね、特別職『姫』なのだから。」
「皆さんやり過ぎです、社長、誰の悪だくみなんです?」
「悪だくみじゃないよ、私も面白いと思って承認したのだからね、それより姫から社長と呼ばれるのはどうかと思うな。」
「王様とお呼びした方が良いのかしら、優子さんはどう思う?」
「お父さまが自然じゃないかしら、私の父と話してる人の事はお父さんって呼んでるでしょ、使い分けね。」
「お父さま、お母さまでよろしいですか?」
「はは、呼ばれ慣れてるから構わないよ、遥香。」
「それにしても、綺麗な子や可愛い子は沢山見て来たつもりだけど、遥香さんは本当に綺麗ね、気品が有るというか。」
「両親のお陰です、お陰でチャンスが広がりました。
就職したらリーダー的立場になってキャリアを重ねて行きたいと考えていたのが、岩崎高校生会議をきっかけに高一で社長を経験させて頂ける事にまでなって、勿論社長という立場の重さも考えています。」
「遥香が指示を出したりアドバイスしてる所は見せて貰ったよ、良いリーダーになれそうだ。」
「有難う御座います、でも一つだけ不満が有ります。」
「不満?」
「バックが強固過ぎて、頑張らなくても失敗しそうにないという事です。
仕方がないので、自分の目標としては、うんと大きな利益を上げて、その利益を使って社会貢献しようと思っていますが。」
「うん、遥香を姫にしたのは間違ってなかった様だな、しばらく私の方は見守るつもりだったが…、遥香、まずは今有るバックを使いこなすことを考えてはどうだろう、使いこなせるかどうかが遥香の力量だ。
その状況を見て、行けると私が判断したら、私と組んで岩崎王国全社をバックに付け王国を拡大させないか?」
「あっ、バックアップの存在は私の力を試す妨げかもと思っていましたが違うのですね、確かに使いこなせなかったら姫なんて名乗れません。
スケジュールを見直しますが、全国展開を考えると準備期間も必要になります。
王国が拡大すればそれだけ安心して働ける人が増えると聞いています。
早急にプランをまとめますので、お父さまよろしくお願いします。」
「うむ、私の方は姫担当チームの強化を図るが、遥香の方に良い部下はいるのか?」
「まだこれからです、高校生会議のサポートスタッフから引き抜かせて頂く交渉を長老会議の面々とさせて頂く事にします。」
「遥香さん、夏休み中は兎も角、高校の方は大丈夫なの?」
「トップが動き過ぎてはいけないというのは父の教えでもあります、メインスタッフの形が出来上がれば大丈夫です、学業も百点を狙わなければ学習に時間を掛ける必要は有りません。」
「あっ、優子さん大丈夫?」
「は、はい…、遥香さまのことを…、わ、私、過小評価していた様で…、今更ながら緊張というか、遥香さまに失礼な事をしてなかったかと…。」
「優子さん、そんな事は有りません、大丈夫ですよ。」
「しゃ…、社長は遥香さまと組む事で…、何か見えているのですか…?」
「ああ、美少女女子高生社長を前面に出すことで、ターゲットを一気に広げて事業展開していく。
遥香も話した通り社長として最小限の仕事で最大限の効果を引き出せると考えている。
表に出過ぎない方が有難味が有るという一面も有るからね。
何より国民の大多数は遥香を応援したいと思うのではないかな?」
「ビジョンが有るのですね…。」
「勿論だ、姫の存在そのものが王国拡大の原動力になるのさ。」
「遥香さま、私はどうすれば良いのでしょうか?」
「優子さんは、大学との連携を深めて下さい、マーケティングなどの知識を高校生に広めてみるのも面白いかもしれません。」
「そうだね、高校生会議のここの支部は動きが活発だから、大学入学までに色々刺激を与えてやってくれな。」
「はい、頑張ります。」
「遥香、大学生を実習という形で参加させても構わないか?」
「はい、ここの支部は大学生が少ないので良い刺激になると思います。」
「それと…、私は遥香コーポレーションの顧問になろう、長老会議をまとめやすくする為にね、優秀な男を一人送り込むから、三人目の社長補佐としてくれないか。」
「ふふ、私の試練ということですね、優秀な方がその力をいかんなく発揮出来る環境を整えます。」
「遥香さんと仕事出来ると思うとわくわくして来るわね、学生時代を思い出すな。」
「ああ、遥香姫が素敵な女性だとは分かっていたつもりだったが、優子くん同様過小評価してたようだ。
遥香、相談事が有っても無くても、明香とも連絡を取り合ってくれないか、君がこれから必要になるであろう人脈は半端ないものを構築してあるからね。」
「お願いします、クリエーターの質をワンランク上げたいと考えています。
このエリアだけでの展開では誤魔化せても、全国展開では少し心もとないですから。」
「プリンセス遥香ブランドね、ちゃんと分かってたんだ、それなら何人かデザイナーとか呼ぶから会ってくれるかしら。」
「こちらに来て下さるのですか?」
「勿論よ、社長はどっしり構えて…、どっしりと言うより優雅にお相手して下されば嬉しいですわ。」
「遥香、安心しろ、遥香に会いたいという連中ばかりだろうから、姫として会ってやってくれたら喜んでくれるだろう。」
「そうなのですね、私は姫と言う事も有る意味武器として…、バランスを取るのが少し難しい気もしますが、この形でスタートする事になった訳ですから…。
う~ん、失敗して高慢な姫と見られてしまったら…、姫様はご機嫌斜めとか…、お父さまお母さま、真面目なだけの姫でなくてもよろしいですよね。」
「もちろんだ、人間味溢れる素敵な姫さまをみんなが愛してくれると思うよ。」
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イベント-05 [高校生会議-04]

イベント二日目は会場を変え模擬店も出ている。
高校の文化祭の様なものだが、大きく違うのは企業の説明コーナーが有ったり就職進学の相談コーナーが有る事だ。
高校生会議の政治研究チームや社会問題研究チームなどの研究発表も有る。
模擬店ではファミレスの制服を着た高校生が接客の実習をしながら店の宣伝を。
出している料理は、店で出す高校生向け新メニュー、その評価も実習中の店員が聞きだす。
会場の一角には城の一室を模したエリアが設けられた。
来場者に見える形で私は仕事中…。

「前野、白井、昨夜お父さまとお話してプリンセス遥香の展開を早める事に致しました。
五年計画を一気に前倒ししますが、その第一段階としまして、当地の家臣に手助けをお願いしょうと思っています。
まずは人、高校生会議サポートスタッフの一部の方と本日中に面接をさせて頂き、私のプロジェクトに参加して頂ける様働きかけます。
その結果を踏まえ彼等の仕事先との交渉を前野にお願いします。
分かり易く言えば、引き抜かせて頂く相談という事、長老会議の抵抗が強い様で有れば私も動きます。
まずは面接させて頂く方のリストを送信します、一度に五名程度、本日のスケジュールに組み込んで下さい、そうですね時間は一組三十分として下さい。」
「承知いたしました。」
「現在進行中のワンランク上、という取り組みは継続して行きますが、更にもう一ランク上を提供して行く展開も始めます。
こちらに関してのデザイナー関連は私の方で進めさせて頂きますが、今後チーム構成の変更、縫製関係の人材確保の必要が出て来ると理解しておいて下さい。
白井、お願いね、今後一流のデザイナーに来て頂く事も有りますので失礼の無いように。」
「承知いたしました。」

「遥香さま、お飲み物は如何でしょう?」
「そうね、ハーブティーをお願いしようかしら…、でも、洋子、その前に模擬店スタッフの様子を見て来て下さい。」
「承知いたしました。」

「ねえ、優子、次のお客様まで時間があるから、歌でも聞かせて下さいな。」
「えっ、遥香さま、いきなりは困ります。」
「大丈夫、そうね曲は何が良いかしら。」
「姫さま、ピアノも有りませんし…。」
「優子はだめね…、代わりに合唱部の夏美さん如何?」
「えっ、私ですか、私は遥香さまの様子を拝見させて頂いてるだけの一般人ですが。」
「高校生会議の仲間です。」
「私より遥香さまの歌声をお聞かせ願えたら嬉しいのですが。」
「え~、逃げるのですか、あ~夏美の歌を聴きたいな~、一人で心細かったら他のメンバーを集めても良いから。」
「わ、分かりました、でもすぐと言うのは無理ですよ。」
「ええ、有難うね。」
ここで、とびっきりの笑顔を浮かべてみる。
夏美は少し頬を赤らめながら会場に来ている合唱部のメンバーを探しに行った。
「ねえ優子は何か芸は出来ないの? ほら、逆立ちして踊ったりとか。」
「出来ません!」
「残念ね、あらっ、そろそろお客様が御着きになられる時間、優子、お出迎えお願い。」
「かしこまりました。」
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イベント-06 [高校生会議-04]

来客は長老会議の議長。

「姫さま、お目通り有難う御座います、本日はまた一段とお美しく有られまして嬉しゅうございます。」
「うむ、爺も元気そうでなによりです。
優子、爺にお茶を。」
「かしこまりました。」
「長老会議の方は如何ですか?」
「姫さまからの御指示あらばいつでも動ける様にしてあります。」
「それは、助かります、昨夜お父さまとも相談しまして、プリンセス遥香の展開を早める事に致しました、目標は王国の拡大です。
しかし今の側近だけでは人的に心許ないと思っております。
そこで高校生会議のサポートスタッフから選び私の下へ、移動により余裕のない部署に関しては王国本部が相談に乗ってくれる話になっています。
近い内にリストを送らせますのでお願いします。」
「はっ、王国拡大に向け、姫さまのサポートを全力でやらさせて頂きます。」
「良かったです、それなら、爺にどんなお仕置きをするのか、お父さまと相談しなくて済みます。」
「はは、助かります…。」
「そうね、折角だから爺、ここで一曲歌って下さらないかしら、先ほどは優子が美しい歌声を披露してくれましたのよ。」
「えっ、わ、私はここにいる若い子達が好きそうな歌は知りませんので。」
「う~ん、つまらないのね、爺なら若い観客の前でも堂々と歌い上げる勇者かと思っていましたのに。」
「若い頃は勇者でしたが、さすがに老いぼれました。」
「そうなの、ではゆっくりしていって下さい。」

「遥香さま、一組目の面接者五名を控えさせておりますが如何でしょうか。」
「前野、ご苦労様です、お通しして下さい。」
「はい。」

「みなさん、どうぞお掛けなさって下さい。」
「遥香さま、ハーブティーで御座います。」
「有難う、洋子、皆さんにもお飲み物をお願い。」
「かしこまりました。」
「皆さんに来て頂いたのはお願いが有っての事です。
昨夜お父さまと相談しまして、プリンセス遥香の展開を早める事に致しました、目標は王国の拡大です。
ですが、今の側近だけでは人数的にも心許ない状況、単刀直入に申しますと遥香コーポレーション、プリンセス遥香事業部への転籍を検討して頂けないでしょうか。」
「それは遥香さまの部下にして頂けるという事ですか?」
「はい、現在の職場とも調整させて頂きます。」
「引継ぎに若干時間が掛かりますがよろしいでしょうか。」
「ええ、引き継ぐ相手がとてもイケメンであなた好みかもしれませんものね。」
「いえ、そういう意味では…。」
「本家にも応援要請してますから有り得ない事ではないのです。
そうなったら、色々理由を作って指導に行く事をじゃましたりしませんから。」
「大丈夫です、遥香コーポレーションでの社内恋愛を目指します。」
「真面目な話なんですよね。」
「勿論です、先ほど長老会議の議長にも協力を要請したところです。
お父さまは、岩崎王国の一つのシンボルとしてプリンセス遥香を最大限アピールして行きたいと話して下さいました。」
「自分は今の職場も好きですが、遥香さまの下で働きたいです、お願いします。」
「私も、自分のスキルが生かせそうですのでお願いします。」
「ナイトの称号とか頂けるのですか?」
「そうですね、仕事ぶりによっては…、ぼんやり考えてた事ですが、階級とか称号とかは名誉に関することだと思います、プリンセス遥香の展開で利用出来ないでしょうか。」
「どういう事ですか?」
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イベント-07 [高校生会議-04]

「私どもの王国内外で頑張って下さってる方々を、勲章や称号の形で応援するという形です。
称号に関しては階級が上がって行くいう感覚で設定して上の階級を目標とする。
勲章はコツコツ取り組んで一つの成果を成し遂げたとか、ひらめきで大きな成果を上げたとかそういう人に授与させて頂く、どちらも甘すぎない様に、バランスが難しくは有りますが、国民の励みになるのではないでしょうか。」
「対象を国民全員と考えるとシステム構築と予算が問題になりますね。」
「少しずるい事を考えています、例えば称号を得た者には限定アイテム購入権を与えるとかです。
国民でなくても売り上げに貢献して下さった方に称号を授ける事も、兎に角喜んで頂ける形を模索して行きたいです。
国民の士気が高まるので有れば少々の支出は私の方で何とか出来ます。」
「自分はそのシステム構築に係わりたいです、バーチャルとリアルの融合がプリンセス遥香の最大の魅力です、展開次第で無限の可能性を秘めていると思います。」
「確かにそうだ、リアルな姫さまがいて下さる事で、遊びに重みが加わる。」
「ナイトの称号は簡単には認められませんが、逆に、誰しもがランクアップ出来る様、見習い店員、店員、中級店員、上級店員みたいなものを…、名称は考えて頂きたいですが、でもこんな風に希望する国民全員が何らかの肩書を持てる体制に出来たら楽しく有りませんか。」
「高校生もですか?」
「勿論です、見習いと名乗っても良いですし王国学院初等科とか、実際の学校とは違ったペースで進級出来るシステムが有っても楽しいと思います。」
「壮大なシステムになりそうですね、でも遥香さまが戴冠式もどきと話しておられた昨日の儀式に対して、姫さまへの忠誠を誓うといった反響がかなり来ていますから、喜んで貰える企画だと思います。」
「遥香さま、この流れを漫画の形で表に出してはどうでしょう、姫さまとそれを取り巻くストーリーを作り上げれば、皆さん感受移入し易くなると思うのです。」
「色々な可能性を考えて下さい、今日は今までの岩崎高校生会議での活動から判断し、皆さんを含めた十五人の方に移籍のお願いをさせて頂きます。
今後、姫に関しましては、お父さまサイドでも動きます、勿論協力し合って事を進めて頂きたいのですが、国王派と姫派の勝負と考えて頂けると幸いです、切磋琢磨してプリンセス遥香を盛り上げて頂けたらと考えております。
移籍に関しましては前野に一任しましたのでよろしくお願いします。」
「正式に移籍するまでの下準備は何か出来ますか?」
「遥香コーポレーションの正式スタートは九月になります、それまでに母体となる部署のシステムを再構築したい所ですが通常業務も行っていますので全体は年内と考えています。
プリンセス遥香事業部は、まだ規模も小さいですから新システムをテスト的に構築し運用を開始しています。
新システムのポイントは作業の共有です。
突然休む人がいても、日頃から共有エリア内を整理していれば他の人が問題なく作業を引き継いでこなす事が出来る様に、つまり常に自分が休める状態を維持しつつ作業を進める環境を構築して行きます。
移籍が確定したら、プリンセス遥香事業部で統一されたフォーマットの下、各部門毎に整理しながら進めている、このシステムへのアクセス権を差し上げます。
このシステムが予定通りの作業効率を上げる事が出来れば、王国の標準システムになります、全体のデザインは私が担当していますので、皆さんも実際に使う事を考えて気付いた事が有れば提案をお願いします。」
「全体のデザイン担当って…、簡単な事では有りませんよ。」
「そうですか、プログラマーの方々は淡々と作業を進めて下さっていますが。」
「あっ、知り合いのプログラマーが遥香さまを褒めてた…、守秘義務が有るからと詳しく教えてくれなかったのは…、こんな大勢の人が見ている前で発表して良い事なのですか?」
「大丈夫です、問題ないと判断した範囲でしかお話ししておりません。」
「何かアクセスさせて頂くのが怖い様な楽しみな様な…、でも、共有という事は他の社員がどんな作業を進めているのか分かるということですね。」
「はい、その事により上司に報告するという手間はかなり減らせるでしょう。
このシステムをきちんと使ってる優秀な人が休んでも、さほど困らない。
きちんと使えてない人が休むと周りが迷惑すると考えて下さい。
私への連絡も緊急、もしくは他の社員に知られたくない要件以外はシステム経由でお願いします。」

それから予定の時間まで少し雑談。
洋子が合唱部の準備が出来たと耳打ちしてくれたタイミングで一区切りつけた。
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イベント-08 [高校生会議-04]

合唱部の夏美は市民合唱団にも所属していて、今日の面接者にもリストアップしておいたサポートスタッフも連れて来てくれた。
ささやかな発表の場は…。

「遥香さま、急の事でしたので私達合唱部の愛唱歌を聴いて頂きたいと思います、サポートスタッフの先輩方にも応援をお願いしました。」
「ええ、少し場の雰囲気を変えて下さいね。」
彼女達は、綺麗な歌声を会場に響かせてくれた。
即席ミニコンサートの後、夏美とサポートしてくれた人に残って貰う。

「素敵なコーラス有難う御座いました。」
「いえ、遥香さまの前で歌わさせて頂けて光栄です。」
「夏美からは市民合唱団の定期演奏会の話も聞いています、準備は如何ですか?」
「まだ先の事ですが練習に励んでいます。」
「衣装の問題はどうですか?」
「お揃いにしたい人と予算面や個人負担の軽減を考える人の調整が…、私達は歌を聴いて頂きたいので、拘りたくはないのですが。」
「それでも衣装が揃えばモチベーションも上がるという事ですね。」
「はい、ですが市民合唱団には色々事情が有りまして。」
「そうですか、ところで合唱団の方に相談したい事が有りまして。」
「はい。」
「王国にはまだ国歌が有りません、お父さまに提案してこれから作って頂こうかと思っています。
でもそれには時間もかかります、まずは国民の愛唱歌が有っても良いのでは思うのですが如何でしょうか?」
「国民の愛唱歌という事は全国の歌好きの人達が…、共に歌える曲ということですか?」
「ええ、歌を通して国民が心を通わせて下さったら素敵では有りませんか。」
「はい、姫さまの仰る通りです。」
「それで、歌の選定にお力をお貸し願えないかと思いまして、曲数を絞り込む必要は有りません、その中から良く歌われる曲を残して行くという形でどうでしょう。」
「ぜひやらせて下さい、他の地域の合唱団とも交流は有りますので相談してみます。」
「お願いします、もう一つ、プリンセス遥香では舞台で光を浴びる人達の為に、例えば合唱団の衣装も扱って行きます。
価格帯は皆さんの事情を考慮させて頂きますが、発表会の衣装としてだけでなく、他のシチュエーションでも着られたら、多少高くてもコストパフォーマンスが良くなると考えています。
担当者が確定しましたら、やはり相談に乗って頂けないでしょうか。」
「勿論です、プリンセス遥香は私達が盛り上げて行きますから。」
「ところで、前野からは話を聞いて下さいましたか?」
「あっ、はい、今日の午後、遥香さまとお話しする機会を頂けると聞いています。」
「その時に、お願いする予定でしたが、夏美のお陰で先にお会い出来ましたので。
滝さん、遥香コーポレーション、プリンセス遥香事業部への転籍を検討して頂けないでしょうか。」
「えっ、私がですか…。」
「はい、優秀な方の引き抜きは抵抗も有るとは思いますが、遥香コーポレーションは岩崎王国拡大のシンボルとなります、その事は会社の方々にもご理解頂けると思っております。」
「姫さまに誘って頂けるなんて夢の様です、精一杯頑張らさせて頂きます。」
「有難う御座います、詳しくは午後に、転籍に関しては前野が担当です。
それで、滝さんには…。」

滝さんとは余暇の使い方についての話をし、サークル活動の問題を教えて頂いたりした。
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イベント-09 [高校生会議-04]

「遥香さま、余暇の充実を提案して行く事がプリンセス遥香の柱になるという事ですか。」
「そうですよ、夏美。」
「それで、利益に繋がるのですか?」
「お金に余裕のある方に対して、その使い道を提案して行きます。
消費に回せるお金が有っても使い道が余りなくて、趣味が貯蓄という人ばかりでは経済が回りません。
余暇を充実させ、そこから消費行動の活性化、つまり私達の利益に繋げて行く事がプリンセス遥香の目標の一つです。
合唱の発表会でしか着れない衣装では新調する事をためらっても、他でも着れるという付加価値を付ければ、少し高くても新調しようとなるかもしれません。
プリンセス遥香ブランドが世間に認知されれば、それも付加価値になります。
お父さまと相談して全国展開を早める事になりましたから、私達が高校を卒業する頃までには大きな利益を出せる様にします。」
「は、遥香さまが社長なら…、そ、それも可能ということですね…。」
「夏美ちゃん、当然よ、我々家臣が絶対成功させますからね、遥香さまは秀才ではなくて天才なの、おそばでお仕えさせて頂けるだけでも光栄で…、遥香さま、同僚に自慢しても良いですか?」
「ふふ、正式決定してからの方が良いのではありませんか、滝さんの引き抜きには前野が苦労するかも知れません、将来を期待されている若手のエースなのですから。」
「大丈夫です、すぐ転籍願いを出して、引継ぎスケジュールを作成、新人研修中の後輩に使えそうな子がいますので交渉します。
最悪の場合はメールでアドバイスを続けなくてはならないかも知れませんが、遥香コーポレーション創立の日に間に合わせてみせます。」
「心強いです、サポートスタッフから優秀な人を選んで転籍をお願いしていますが、長老会議の力を借りても時間が掛かると思っています。
事業展開の速度を上げる事が出来れば社会的に注目される効果も有り、その事で高校生社長のお遊びではないと認知して頂けるでしょう。
大変でしょうがよろしくお願い致します。」
「大変より、ワクワクが止まりません、天才美人高校生率いる新会社で王国の拡大に貢献出来る、あっ、岩崎高校生会議サポートスタッフ以外からの転籍は考えておられないのですか?」
「組織の構築状況を見ながらとなります、今は会社の核を作る時ですので優秀な方がおみえでしたら推薦して下さい。
ただ引き抜きし過ぎる訳には行きませんので配慮をお願いします。」
「私の友人に王国外で働いている者がおりまして、よく会社の愚痴を聞かされております。
それなりに力の有る人物です。」
「分かりました、その方が希望して下さるのなら面接させて頂きます。」
「採用は遥香さま自ら考えて下さるのですか?」
「はい、今は幹部候補の採用のみです、骨組みが出来たら人事部に任せる事になります。」
「すぐ連絡を取ります、遥香さまが面接して下さるという事だけでも喜ぶと思います、失礼します。」
滝さんは席を外した。
「遥香さま、転職の話なのに給料の話とか出ないのですね。」
「夏美はまだその辺りの学習が済んでいないのですね、王国内企業の給料体系はほぼ統一されていて転籍しても給料が大きく変わる事は有りません。
多分、滝さんのお友達はその額を下回っているのでしょう。
王国の給料体系は国民が中流以上の生活が出来るようにとの考えで構築されたもの、夏美は模擬店の食べ物ばかりでなく労働環境を紹介してるコーナーにも興味を持って下さいね。」
「は、はい。」
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イベント-10 [高校生会議-04]

イベント会場の一角で行われている私達のやり取りは大勢の人が見ている。
それを意識して、プリンセス遥香の展開をさりげなく説明した。
昼食では優子さん達と会食しながら、ファミレスでのマナー教室を紹介した。
撮影もしていて、編集の後、ネット配信をする、それなりの宣伝効果は有ると思う。
午後も面接をしたり…。

「遥香さま、姫さまの親衛隊とか近衛兵といった存在が必要で、希望者も出て来ております、如何でしょうか?」
「そうですね…、希望されてる方と具体的な活動、階級制と衣装のデザイン…、コスプレレベルか普段着としても着られるレベルか…、両方でも構いませんが、制服を購入して頂く場合の価格設定などを相談をして下さい。」
「分かりました、親衛隊以外の役職も同様に検討させて頂きます。」
「お願いします、ただ、衣装の購入を強制する事がないよう気を付けて下さい。」
「承知いたしました。」
「親衛隊に関しましてはナチスとかをイメージさせないデザインにする事と…、アレンジして個性を出せる様にして下さい、きっちりお揃いの制服では楽しく有りません。
親衛隊の制服であっても皆さんが着たくなるデザインに出来ると良いですね。」
「はい、遥香さまを取り巻く世界観を衣装で表現できればと思います。」
「世界観ですか…、まずは案を出して下さい、一流デザイナーの方から皆さんの衣装関連でもお一人お願いする方向で話を進めます、その方を中心に個性的ながら統一感の有る形にまとめる事を目標にしましょう。
可能かどうかは別として、お願いしたいデザイナーがいたら推薦して下さい、複数で構いませんが一応希望する順位を決めておいて下さい。」
「我々サポートスタッフの判断でよろしいですか?」
「はい、別でも当たって頂きますので、総合的に判断しましょう。」
「分かりました。」

「遥香さま、市長がお見えですがお通ししてよろしいでしょうか?」
「はい、お願いします。」
市長と会うのは初めて。

「お忙しい中、私どものイベントに足を運んで下さって有難う御座います。」
「いや~、若い人たちが頑張ってくれていて嬉しいよ、話に聞いてた通り君は美人だね。」
「有難う御座います。」
「姫をやりながら社長になるんだって、はは、儲かったら一杯奢ってくれるかな。」
すぐさま、前野さんが市長の前に立ちはだかり。
「遥香さま申し訳ありませんでした、市長ご退席願います。」
「えっ、何だ君は…。」
「姫さまに対する無礼な振る舞いを許す訳にはまいりません。」

市長がこのイベントに足を運ぶ事は昨年まで無かったそうだ。
だが、選挙も有る、岩崎王国のこの地に於ける力は大きい、勿論税収を考えても無視できない存在。
高校生会議も同様である事にようやく気付いてやって来たのだろうが、彼にとっては逆効果となる言動をしてしまった訳だ。
良くない噂も広まり始めていて、すでに市長職から退いて貰うべきとの判断を長老会議としているとは聞いていた。
対立候補の人選も進んでいるという。
前野さんはマジで怒っていた…。

「申し訳ありませんでした、許容範囲をあそこまで超えられては退場願うしか有りませんでした。
遥香さまに、あの様な態度で接するという事は、まともなスタッフがいないのでしょう。
次は落選確定です。」
「前野、小娘相手の事ですから許して差し上げたら。」
「だめです、当初は遥香さまをバーチャルプリンセスと考えている人が多かったかも知れません。
しかし今は、家臣一同、遥香さまを真の姫と認めております。
先ほどの市長の態度を見た時は、我が主君に対する無礼を許すまじと心底思いました。
遥香さま、私はかつての武士や騎士が主君に仕えた気持ちが分かる気がしています。
遥香さまを侮辱する態度は岩崎王国に対する侮辱でも有り、その家臣である私どもに対する侮辱でも有るのです。
今後、親衛隊のみならず家臣団の組織も強固なものにして行きます。
王国を軽んじる者には毅然とした態度をとって下さって構いません、家臣一同支え、守らせて頂きますので。」
「前野、有難う、その思いに応えられる様、励まさせて頂きます。」
「お言葉、有難う御座います。」

二十代半ばの男性が高校一年生の私にひれ伏す姿を、その場に居合わせた人やネット配信を見た人がどう感じたのかのか興味深いところだ。
前野さん迫真の演技は本心なのだろうか、と私でさえ思ってしまったのだから。
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夏休み-01 [高校生会議-05]

夏休みはイベント以外にも色々変化の有る毎日を過ごした。
例えば…。

「遥香さま、折角高校生会議主催の学習会に来て頂いて…、お陰で参加者が増えたのですが、ここまでの様子では、遥香さまに心を奪われ学習効率が上がりそうに有りません。」
「ふふ、でしたね、中学生の頃は普通に先生役が務まりましたのに。」
「ご自身の学習は如何ですか?」
「高校の課題は済んでいます、今は大学の経済学関連を中心に学習していますが、マクロ経済学関連でお勧めの本とか有りませんか?」
「えっ…、私の専門外ですので…。」
「そうでしたか、経済学部卒業でも専門は分かれるのですね、その辺りの感覚は大学生を経験しないと分らないものですか…。」
「私が経済学部卒だとご存知だったのですか?」
「嫌ですわ、遠藤さんはサポートスタッフとして情報公開されてるじゃないですか、趣味は読書、愛犬の名前はコークとか。」
「でも、遥香さまとお話しさせて頂くのは今日が初めてで…。」
「それでも、仲間ですからね。
う~ん、プリンセス遥香の展開で愛犬との暮らしをテーマにする時は協力をお願いしてもよろしいかしら。」
「勿論です…、もし公開してないスキルとかもお話しさせて頂ければ、協力させて頂けるチャンスが増えるのでしょうか?」
「そうですね…、この後、遠藤さんは予定の時間までは私と行動を共にして下さるのですよね。」
「はい。」
「では皆さんの学習終了予定時刻まで、エントリーシートの作成を手伝って頂けますか。」
「えっ、どういったものですか?」
「遥香コーポレーションは急速な拡大を考えています、今は核を固めている段階ですが、秋から人材確保に向けて実験的展開も考えています。
まずは王国内の人に向けて働き方の提案をし、エントリーを受け付けて行くことにします。
そのエントリーシートを王国風に作成してみようと思います。」
「王国風ですか。」
「ええ、一般的な就職希望データに加え、国王への忠誠心、名乗りたい役職名、目指したい役職とか、遠藤さんはゲームもされるから、その辺りからヒントを頂けませんか、バーチャルとリアルの融合に向けて。」
「姫さまを取り巻く王国の世界観という話は聞きましたが、会社運営の真面目な部分にまで反映させて行くとは考えていませんでした。」
「真面目に遊ぶ事で会社の魅力を高めたいと考えています。
まずは…。」

遠藤さんの話は参考になった。
ゲームだけでなくコスプレの事も。
既存の作品で展開して行くには著作権上の問題も有るが、オリジナル漫画という案も出ている。
お遊びの世界を広げて売り上げに繋げることが出来そうな気がしている。
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夏休み-02 [高校生会議-05]

企画会議にゆったりと時間が取れるのも夏休みなればこそ。
会議は無駄も多いが、主要スタッフとの会合は楽しかった。

「イベントの時にうちへの転籍をお願いさせて頂いた方から、漫画の形で私達の活動を紹介するという提案が有りました、私なりに練ってみた資料は如何でしたか?」
「面白いです、遥香コーポレーションを舞台に恋愛系のシリアスなストーリー、城ではコメディータッチで姫の日常、全く違う二本の漫画が同じ登場人物で展開されるというのは読者の興味を引き易いと思います。」
「バーチャルな漫画の世界にリアルな商品をリンクして行くのも、ストーリーと漫画家次第では有りますが効果的ですね。」
「自分達がモデルとなるのは少し照れくさいですが、ストーリーはあくまで架空ですよね。」
「ええ、でも、前野さんと白井さんをモデルにした人物が、すれ違いながらも、惹かれ合い結ばれるというストーリーになったら、その通りにしても構いませんよ。」
「遥香さま、それでは空想に合わせて現実を…、かえって意識してしまって…。」
「白井さん、赤くなっても多分無駄です、前野さんの彼女には勝てないと思います。」
「え~、そんな~、前野さん、彼女いたのですか~。」
「なんて姫と従者のやりとりを、城でのコメディーとして表現する訳ですね。
それなら漫画のプロを探す前に、高校生会議関連でチームを組んで仕上げて貰うのはどうでしょう、レベルが想定に届かなかったら、それをサンプルにしてプロを探すという形も有です。」
「良いですね、北山さんお願い出来ますか?」
「はい、趣旨を説明すれば、すぐに動いてくれそうな人が何人かいます。」
「それなら二本に拘らず良い作品サンプルが出来たら検討させて頂くということでお願いします。
遠藤さんからは、漫画、アニメ、ゲーム、グッズと総合的に展開していく手法を教えて頂きました。
私達は、まず漫画とファッションで始めますが将来的には発展させる事も考えたいですね。」
「親衛隊の話も進めていますから、グッズは早い段階で取り掛かれると思います。
親衛隊の隊長を洋子ちゃんにして、似合う制服を用意したら人気が出るでしょう。
遥香さまが転籍要請された人の中にグッズ担当をお願いしたい人がいます、多分今頃は転籍に向けて必死になってるでしょう確定したら話を持ち掛けてもよろしいですか?」
「はい、グッズも当たれば大きな利益に繋がります、期待したいですね。」
「あっ、漫画での名前はどうしますか? 遥香さま以外は芸名だったり別名だったりが良いとは思うのですが、漢字かカタカナかでも雰囲気が変わります、遥香コーポレーションと城では…。」
「そこも含めて高校生会議に任せてみましょう、私の姫としてのキャラも含めてです。
この件に関しては北山さんに一任します、ところで親衛隊などの組織編制は具体的に進んでいますか。」
「はい、親衛隊に関しては私の方で、今週中には担当責任スタッフを固める事が出来ると思います。
概要としましては、仕事として責任を持って遥香さまをお守りして貰うチームと、お遊びレベルのチーム、二編成にさせて頂きました。
衣装に関しましては仕事としてガードしてくれる連中も王国の発展に寄与したいからと自費での購入を希望しています、グッズを売り出せばガードで得た給料もグッズに消えそうです。
親衛隊全員、遥香さまファンクラブの会員と考えて頂いて構いません、と言うより、遥香さまファンクラブの会員を親衛隊と呼ぶことでほぼ確定しています。
運営も高校生会議のサポートスタッフが上位の階級と引き換えにボランティアで引き受けると話してくれました。
運営スタッフが固まれば、親衛隊も本格スタートとなります。」
「分かりました、ボランティアは有難いですが、今後は経理面などでトラブルが発生しない様、監督者は必要ですね…、本格始動までに人選を、前野さんお願い出来ますか。」
「はい、承知しました。
親衛隊以外の家臣については、社員が中心となりますので、問題は役職名ぐらいです。
北山さん経由で高校生会議メンバーに検討をお願いするという事で如何でしょうか。」
「そうですね、北山さんどうですか?」
「はい皆さん喜んで考えてくれると思います。
ところで遥香さま、ファミレスリニューアルオープンに向けての取り組みは当初の予測以上に順調に進んでいますので、現在、今後リニューアルさせる事が出来そうな店をリストアップしています。
一部の店はすでに、姫さま専属の部隊が調査に入っておりますが、残る夏休みを活かして、高校生達に調査をして貰おうかと思いますが如何でしょう。」
「進めて下さい、研修にもなる訳ですから就職希望の三年生を優先して…、余力があったら対象エリアも広げて下さい。
複合型店舗の展開も念頭に置いて、特に王国関係者の多いエリアは優先的にお願いします。
プリンセス遥香に対して期待する声は多数届いています、質の維持が最優先ですが強気に行きます。
現状の人員で無理なく出来る事ならば積極的に進めて下さい。」
「しかし…、遥香さま、現状は兎も角、今後の人材確保には問題が有りますが…。」
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夏休み-03 [高校生会議-05]

「その件に関しまして、コアスタッフの増員はすでにお知らせした通り進行中です。
関連会社も含めた、一般スタッフに関しては昨日長老会議に働き方の提案をさせて頂き、実験的な取り組みへの協力を取り付けました。
具体的には、新スタッフが加わってからになりますが、一つはダブルワークです。
皆さんには当てはまらないと思いますが、毎日同じ仕事でモチベーションを下げている人も居る様です。
そこで日々の生活にリズムをつけるべく二つの会社で働くという提案をさせて頂きました。
王国のような体制がなければ不可能な制度かもしれません。
実験的に希望者を募って週の二日と三日、もしくは午前と午後で違う仕事をして頂くことによって、惰性で働く事を減らせないかと考えています。
もう一つの実験的取り組みは内職の見直しです。
プリンセス遥香ブランドの衣服は大量生産ではなく丁寧な作業を求めます。
今までの内職と言えば、単価の低い作業というイメージが強かった様です。
ですが完成した商品を正当な価格で販売する事が出来、業者が不当に搾取しなければ、内職という選択肢も働き方の一つとして見直されて良いと考えています。
乳児を預けて働きに出ざるを得ない人もいると聞いていますが、それは子どもにとって自然な事とは思えません。
システムの検討は必要ですが在宅ワークの拡充によるメリットは色々有ると考えています。
勿論実験的ではない通常の雇用も促進していきます.
雇用を増やす為にはそれなりの売り上げが必要。
遥香コーポレーション創立のタイミングで、全国民に対して王国拡大に向けての協力を要請しますが、それをマスコミにも流し、王国外の方にも協力をお願いさせて頂きます。
マスコミ関連は王国本部がお母さまの指示で動き始めています、今後取材が増えると思いますので、適切な対応をお願いします。」
「マスコミに対して、情報はどこまで公開してよろしいのでしょうか?」
「隠さないとまずい事はさほどないと思いますが、誤解される様な情報の出し方はNGですので気を付けて下さい。
私が有名デザイナーと会ったとしても、その方に仕事をお願いするとは限りません。
各店舗が秘匿しておきたい内容は皆さんも教えられていないと思いますが、気にはして下さい。
勿論、個人情報の公開に制限が有る事は皆さんご存知の通りです。」
「岩崎高校生会議の話は如何でしょう。」
「積極的にアピールして下さい、高校生会議自体も少しづつ王国外へ門戸を開いて行きます。
プリンセス遥香の展開自体、高校生会議ともリンクさせて行く事ですし、高校生会議の可能性を高めて行くのも我々の役目と考えて下さい。」
「マスコミの注目を集めるとなると、衣装面は現在進めている物でよろしいでしょうか?」
「問題有りません、むしろ、ここからどう変わって行くかというスタートと考えて下さい。
まず『ワンランク上の私』を提案させて頂く訳ですが、その質を上げつつ、更にワンランク上の提案を考えています。
近い将来、最高級ブランドを展開すべく王国本部も動き始めています。」
「私なんかは押しつぶされそうな話ですが…。」
「白井さんには高校生でも手が届く範囲でのワンランク上を展開して行って欲しいのです。
購買層のレベルに合わせた、そうですね…、プリンセス遥香ジュニアとか…、シニア、プレミアム、プリンセス遥香を冠して色々な展開が可能だと思いませんか。
それぞれ違ったデザイナーで…、それぞれが違う層をターゲットにしても成立すると思います。」
「面白いですね、我々の場合、購入者との距離が近いですから、その声を聞く事で質は自ずと上がって行きます。
まず王国の国民は優先的に手にして下さるでしょうが、それに甘える事無く良い商品を提供出来れば売り上げの不安は有りません。」
「ですが製造から販売までのシステムを確立させる必要が有ります、無理なく規模を拡大していくのは簡単な事では有りませんが、王国を拡大させれば労働条件の良い職場を増やす事になります。
勿論、皆さんも無理する事無く作業を進めて下さい。
そろそろ食事の時間ですので会議は終了します、後は作業共有システムで情報共有をして行きましょう。
今日お話しした事もアップして行きますが、システムは不具合も改善されてきましたので本格運用を目指して本部側の作業チームにも加わって頂きます。
マスコミ関連、最高級ブランド関連の担当者は本部サイドで組んでいるチームに作業を担当して貰います。
近い内に彼等もシステムでの作業を始めます、離れていても遥香コーポレーションの仲間。
私は、明日から岐阜と長野、仕事半分遊び半分の旅行で彼等と直接会って来ますが、皆さんは作業共有システム上かテレビ電話ぐらいでの交流になると思います、よろしくお願いします。」
「ご旅行中の遥香さまとの連絡はどうなりますか?」
「通常通り作業共有システムは毎日見ます、緊急で私の判断が必要になる可能性は低いと思いますが、もしもの時は優子さんと洋子が同行しますので二人の携帯に、繋がらなかったら本部へ連絡して下さい。
ところで、お土産の希望は何か有りますか?」
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